高比重、5色マーキングのPEライン、シマノ 「セフィア G5 PE」のインプレ。

6月に巻き、ライトロック、エギング(白イカ)で使用しました。
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関連記事:高比重PEライン シマノ セフィア G5 PEを巻いてみました



■ シマノ セフィア G5 PE [Sephia G5 PE]

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最大の武器は「高比重」であること。

5本編構造+5色マーキング。

出典:セフィア G5 PE[Sephia G5 PE]|ライン|用品|製品情報|シマノ -SHIMANO-



ラインナップは、0.5号、0.6号、0.8号、1.0号の4種。

150m巻き(全号数)と、200m巻き(1号以外)があります。

本体価格は150mが2,490円、200mが3,100円。

実売は2,000円ほど(150m)と比較的安価です。

ただし、あまり釣具屋では見かけません。
(大手メーカーとはいえ、シマノのラインはパワープロ以外マイナーな部類ですから)



特徴

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このラインの特徴など。

巻いてみたの記事と被ります。



▼G-CROSS工法が生み出す高比重

■強風でもスラッグが出にくい
■ティップエギング/メタルスッテで棚取りが速い
■速潮でもエギが流されにくい

直線強力:従来比約40%UP
(弊社 PL-331I / 0.8号との比較)強力UP!

一般的な4本撚りや8本撚りとは異なる”5本撚り”のPEライン。

高比重PTFE繊維(フッ素繊維)に4本のPE原糸を編みつけた5本編み構造により、
ナイロンライン(比重:1.14)を超える高比重を実現。

通常のPEラインは比重が軽く水に浮いてしまいますが、
この「セフィア G5 PE」は比重:1.25~1.43と高く水に沈みます。

ラインが沈むことによってエギ(ルアー)が沈みやすくなり、
底取りがしやすく、余分なラインスラッグが出にくくなるといったメリットが生じます。

更にPEラインの欠点である横風への弱さも低減されることでしょう。



号数によって比重が異なります。

一般的なPEライン・・・比重:0.98

G5 0.5号・・・比重:1.43
G5 0.6号・・・比重:1.36
G5 0.8号・・・比重:1.32
G5 1.0号・・・比重:1.25

参考までに、フロロカーボンライン・・・比重:1.78



こういったシンキングPEやサスペンドPEといった、
“混ざりもの”が入ったラインは弱いイメージがありますが、
このセフィアG5はなかなかの強度を誇ります。

G5 0.5号・・・最大強力:8.4lb
G5 0.6号・・・最大強力:12.1lb
G5 0.8号・・・最大強力:13.7lb
G5 1.0号・・・最大強力:16.3lb

また、JAFS(日釣工釣糸標準規格)に遵守とあるので、
高強度ラインにありがちな「号数の割に太い」ということはないようです。

実際に触ってみても特に太いとは感じませんでした。



▼カラーパターン(5色×10m,1mピッチマーキング)

イカに見せたくない先端部はナチュラルなライトブルーを採用。
キャスティング/ティップエギングで良く使う30~50mに特に見やすいカラーを配色しています。

オレンジ、ライム(グリーン)、ピンク、イエロー、ライトブルーの5色。

暖色と寒色が交互になっているので(中間は続いていますが)、
色の変化が分かりやすいです。

色落ちも比較的少なめ。



インプレッション

高比重ということでボトムワインドに良いだろうと、
まずはライトロック(カサゴ)狙いで使ってみました。
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使用した号数は一番比重の高い0.5号(比重:1.43)。

これを使う前にサスペンドPEを使っており、そちらと比べると差は歴然。

サスペンドPEは通常のPEと比べてさほど差を感じませんでしたが、
こちらはラインの沈みを十分に実感できました。

思惑通り底を取りやすく、ボトム付近を探る釣りに最適かと思います。
(反面トップのような表層の釣りには不向きです)

また、適度な硬さ?張りがあり、
ティップに絡みつくようなトラブルもほとんどなく、快適に扱えます。

強いて欠点を挙げると、比重からなのか、やはり構造的に若干太いのか、
飛距離は気持ち落ちているように感じました。

通常のPEより風には強いので、その分を考慮するとあまり気にならないレベルです。



次に使ったのが白イカ(ケンサキイカ)釣り。
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人気のイカメタルや中オモリ式ボートエギングといったバーチカルな釣り。

この釣りは時期やタイミングによって潮が速い中での釣りを余儀なくされるため、
如何に素早くラインをスムーズに落とす、潮に馴染ませるかが重要になってきます。

その点、高比重のこのラインなら~、と言いたいところなんですが、、
ある程度はラインの細さとルアーの重さで決まるのであまり効果は実感できず。。

この釣りでは高比重より、ラインカラー・パターンの視認性の高さが発揮されました。

タナ取りが重要な釣りのため、カウンターの付いていないリールの場合は、
ラインカラーでおおよその棚を把握します。

このラインは暖色と寒色が交互に入っているため、色の変化が分かりやすく、
大まかなタナ取りが容易でした。



高比重シンキングPEライン。

効果が今ひとつ実感できなかったサスペンドPEと違い、
ラインの沈み、潮馴染みの良さ、風への強さは十分に実感できるレベルに仕上がっています。

ただし、高比重といっても、あくまで”PEラインの範疇”であるということ。

さすがにフロロのような使用感とまではいきません。

フロロの域(抜けるアタリの取りやすさ)までは達していませんので、
そういった釣りには素直にフロロを使いましょう。



取扱店が妙に少ないのがネックですが、価格も安く、使いやすいラインです。

今後0.5号程度を使う、表層の釣り以外にはこのラインを使うつもりです。



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