前回のFインプレの続き?

関連記事:シマノ 17 ソアレCI4+ Fインプレ 各部特徴と重量



今回は「500S」という新たに加わった特殊なサイズの特徴、同「17 ソアレCI4+」の他番手との違いを解説します。



■ シマノ 17 ソアレCI4+ 500S

<スペック>
ギア比:5.6
実用ドラグ力:2kg
最大ドラグ力:3kg
自重:140g
スプール寸法:39.5mm/8mm(径/ストローク)
ナイロン糸巻量:2lb-115m、2.5lb-100m、3lb-70m
フロロ糸巻量:2lb-90m、2.5lb-80m、3lb-65m
PE糸巻量:0.3号-140m、0.4号-100m、0.6号-80m
最大巻上長:69cm
ハンドル長:35mm
ベアリング数:8/1(ボール/ローラー)
本体価格:34,200円

NEW ソアレ CI4+[Soare CI4+]|スピニングリール|リール|製品情報|シマノ -SHIMANO-



従来のソアレシリーズにはなかった500番手。

それまでは現行のモデルで「13 ナスキー」に500HGがあるのみでした。

特に注目されるでもなく、ネタ番手かと思っていた500サイズ。

今回ライトゲームブランド「ソアレ」シリーズに加わったことにより、注目が集まっています。

そんな500番手「500S」の特徴をチェックしていきます。



■スプール

スプール自重:約21g

通常のサイズと比べてスプールエッジの幅が広く、ラインが巻かれる部分の幅が狭くなっています。

更に同じ500でも「13 ナスキー」のものよりスプール径が大きくなっているのが特徴です。
(ライントラブル対策?)

▼参考までに
・17 ソアレCI4+ 500S スプール径:39.5mm
・13 ナスキー 500HG スプール径:36.5mm



■ローター

「NEWマグナムライトローター」と思いきや、従来の「マグナムライトローター」…。

新型にあるはずの穴抜きがなく、あれっ?と思っていました。

公開直後のメーカー公式の製品ページには記載せれていませんでしたが、いつの間にか「※500S:マグナムライトローターを採用」の記載が…。

自重:約29gと軽量ですが、ちょっとガッカリです。

▼参考までに
・マグナムライトローター 12 アルテグラ C2000S 自重:30.9g
・MEWマグナムライトローター 16 ストラディックCI4+ 2500S 自重:31.2g



ちなみにナットのサイズもワンサイズ小さくなっています。

通常12ミリのものが10ミリに。



■ボディ

新規設計と思われる500番のCI4+製 Gフリーボディ。

復活した逆転ストッパーは新規設計によるものでしょう。

小さくなったことにより、設計上のデメリットも(後述)。



■コアプロテクト非採用

500Sでは水の侵入を防ぐ「コアプロテクト」が非採用となりました。

ローラークラッチ上部のコアプロテクトだけでなく、ローターナット上部やハンドル周りのパッキンも入っていません。



■X-SHIP非採用

ソアレ│スピニングリール│パーツ価格表│アフターサービス│シマノ -SHIMANO-

ピニオンギアの前後をベアリングでそれぞれ支持する「X-SHIP」。

500Sではボディサイズの都合からピニオンギア後部にベアリングが入っていません。

この仕様は「13 ナスキー 500HG」でも同様です。



まとめ 500Sの得たもの、失ったもの

手のひらサイズのコンパクトボディ 「500S」。

この特殊なサイズで得たもの、失ったものの一覧が以下の通りになります。

▼得たもの
・圧倒的な軽さ(自重140グラム)

▼失ったもの
・NEWマグナムライトローター
・コアプロテクト
・X-SHIP



基本的にメリットは軽さのみ。

同「17 ソアレCI4+」の別番手と比べると、失ったものが大きく感じられますね。

ただし、140グラムという軽さは用途、組み合わせるロッドによっては非常に大きなアドバンテージが期待できます。

最近ジグ単(ジグヘッド単体)用として主流の5フィート台のアジングロッドと相性が良さそうですね。

それ以外はあまり軽さの恩恵を受け難く、汎用性に欠けるでしょう。

スプールの互換性もなく、用途の限られた尖ったスペックのリールです。



次回はC2000とのサイズ比較を掲載予定です。






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