効果が分かりにくいためか、何かと不評なダイワの防水テクノロジー「マグシールド」。

今回はマグシールド搭載モデルである「14 カルディア 2004H」を使ってマグシールドレス化にチャレンジしてみました。

単にマグオイルを抜くというものではなく、最近発売されたマグシールドレス機の部品を移植してマグシールド機能そのものを取り除きます。



マグシールドレス化に必要なリール部品

昨年になってようやく発売されたマグシールドレスモデル 「プレッソLTD」と「スティーズ スピニングモデル」。

今回はそれらの部品を流用してマグシールドレス可を施します。



マグシールドレス化にあたり、必要となりそうな部品は、展開図のNo52~55までの部品。

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<取り寄せたリール部品>

参考:スティーズ タイプ1

No.52 部品名:シールドキャッププレートSC 部品コード:10A955 価格:200円 2個

No.53 部品名:シールドプレート 部品コード:160A25 価格:200円

No.54 部品名:シールドキャップ 部品コード:108A16 価格:600円



No55の「ワンウェイクラッチW」は、*1 修理対応専用ということで部品注文できません。

結果的に14 カルディアのマグシールドレス化に使用した部品は、No53 「シールドプレート」のみです。

スクリュー、シールドキャップは必要ありませんでした。(これだけで1,000円)



現時点でマグシールドレス化できるリール

注意事項として、現時点(2018年3月現在)でこの改造方法が適用できるのは、ボディとシールドキャップが分かれているものに限ります。

「17 セオリー」、「18 カルディア」のように、ボディとシールドキャップが一体となっているリールには部品が合いません。

こちらについては2018年5月発売予定のマグシールドレス機 「タトゥーラ スピニングモデル」の部品が流用できると思われます。
(あくまで部品が注文できればの話ですが)

また、マグシールドレス機のサイズが、2000-2500番のみなのでマグシールドレス化できる番手は2500番以下に限られます。



マグシールドレス化前の下準備

マグシールドレス化にあたり、まずは既存の部品を取り除きます。



スプールメタルやローターを外し、ここから分解厳禁とされる禁断のマグシールド部。

蓋を開けてみると、呆気ないほど単純な部品構成。

流用する部品は、クラッチリングとワンウェイクラッチのみ。(の予定)

マグオイルが付着したクラッチリングを洗浄します。

中古購入、特に気にせず使用していたため、マグオイルは減っており少なめでした。

錆びているように見えますが、洗浄すれば新品のように綺麗になります。



せっかくなので汚れると機能しにくくなるワンウェイクラッチも洗浄。

ちなみにワンウェイクラッチは修理対応専用で部品注文することができません。



マグシールド・マグシールドレスに関わる部品の比較

マグシールド機の部品を取り外したところで、マグシールドレスモデルの部品と比較してみました。



まずはシールドキャップ。

中央の穴の開き具合(内径)以外、特に違いはなさそうです。



次にシールドプレート。

ここが一番の違いで、マグシールドレスのプレートは単純な板のみ。

対するマグシールドプレートは、3層構造になっており、中央には磁石が入っています。
(外周の黒い部分はパッキン)

マグシールドレス機のプレートと比べると、厚みがあり重量もあります。

価格も1,900円と高め。
ちなみに修理対応専用部品で注文できません。



最後にスクリューですが、マグシールドレス機の方が短めでした。

ボディの違いによるものだと思われますので、注文してみたはいいものの、実際には使用しません。



マグシールドレス部品の装着

それではいよいよマグシールドレス部品を装着していきます。



まずはワンウェイクラッチとクラッチリングを装着。

ワンウェイクラッチはボディ側ストッパーの突起にしっかりと嵌めること。

クラッチリングは窪んでいるほうがローター側になります。



次にシールドキャップとシールドプレートを装着し、ネジを締めます。

本来ならシールドキャップとワンウェイクラッチの間にワッシャーが入るようですが、ないものは仕方ありません。

特に不具合がなさそうであればこのままのつもりですが、何かあれば類似品を探してみるつもりではいます。



ローターを装着してナットを締めようとするも・・・

上手く締まらない…。(汗)

ボディ側とローターの隙間がないようで、ナットを締めるとローターが動かなくなってしまいます。

再度分解して原因を探ることに。



原因は単純なところに

ローターが取り付けできない原因として、本来入るはずの「ワンウェイクラッチW」が関係しているのかと思いましたが、単純な違いによるものでした。

サイズは変わらないと思っていたシールドキャップ。

ストッパー部分の切り込みの深さが違って、これによりシールドキャップが1,2mmほど浮いてしまうのが原因でした。



14 カルディア マグシールドレス化 完了

マグシールドレス機のキャップを加工しても良かったのですが、試験的な改造なので既存のキャップを使います。

けっきょく交換したのは、「シールドプレート」のみ。

これでとりあえずはマグシールドレス化完了です。

ワンウェイクラッチのワッシャーの存在が気になるところですが、ハンドルを付けて回してみたところ特に不具合はなさそうです。

肝心の効果ですが、マグシールドの磁力が完全に失われたことで巻きが少し軽くなりました。

今回はマグシールド部のみに手を加えましたが、せっかくなのでローターナットのパッキンなども外し、ボディ内部のオーバーホール・シム調整を行いたいと思います。



最後にお約束ですが、リールの改造は自己責任でお願いします。

特に今回の改造はマグシールドの機能を完全に取り除くものです。

マグシールド機能を復活させることができなくなってしまいますので、もしも実行するのならくれぐれも注意してください。

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