C3000、4000番など、深溝スプールの多いシマノのスピニングリール。

今回は深溝スプールを嵩上げし、浅溝化する便利なアイテム「エコノマイザー」を紹介します。



シマノ リール部品 エコノマイザー

下巻きを不要とする「エコノマイザー」ですが、そういった “パーツ” として販売されているわけではなく、「11 バイオマスター」の “部品” として注文可能となっています。

詳細はこちらから。↓

エコノマイザー互換表|リール|製品情報|シマノ -SHIMANO-



エコノマイザーは二つの部品で構成されており、二つとも同じ部品で違いはありません。

プラモデルのようにパチっと合わせられそうな形状をしていますが、くっつきません。

材質は柔らかめの樹脂製。



対応するリールの番手サイズは「2500」、「C3000」、「4000」、「C5000」、「AR-CエアロCI4+ 4000」の5種。

2500番は最近ではほとんど見かけず、AR-CエアロCI4+はサーフ・投げ釣り用。

ルアーフィッシングで広く用いられるのは、「C3000」、「4000」、「C5000」の3種になります。



<各サイズ部品番号>

▼C3000用
02754/11バイオマスターC3000
部品番号122:エコノマイザー

▼4000用
02757/11バイオマスター4000
部品番号121:エコノマイザー

▼C5000用
02759/11バイオマスターC5000
部品番号122:エコノマイザー



価格はいずれも1個200円。

使用には2個必要なので1セット400円ということになります。

部品番号をみる限り、C3000とC5000用は共通ということでしょうか。



C3000用エコノマイザー重量(部品番号:122)

自重:5.8g



C3000スプールへの装着例

実際にC3000スプールに装着してみました。

個体差があると思いますが、けっこうキツめ。

材質が柔らかいので傷が付くことはないと思いますが、少し削ったほうがいいかもしれません。



片方を閉じると、反対側に少し隙間ができます。

こういう仕様なようなので特に問題はないようです。



エコノマイザー装着で浅溝化されたC3000スプールの糸巻量

深かった溝がかなり嵩上げされたC3000スプール。

気になる糸巻量は、フロロ:6lb-100m、PE:0.8号-200m。

ルアーフィッシングにちょうど良いラインキャパシティです。



<各サイズの糸巻量>

▼2500S
フロロ:5lb-100m
PE:0.6号-200m、0.8号-150m

▼C3000
フロロ:16lb-100m
PE:1号-400m

▼C3000 + エコノマイザー
フロロ:6lb-100m
PE:0.8号-200m、1号-150m



<2500Sスプールと比較>

2500Sよりやや深溝になるはずですが、同じくらいに見えますね。



<追記>

「サステイン 3000XG」にエコノマイザーを装着し、実際にラインを巻いてみました。

この番手はエコノマイザー互換表に載っていませんが、「C3000」と同径・ラインキャパのため、問題なく装着可能です。

12本編みのPEライン、シマノ 「ピットブル12」0.8号-150mを下巻きなしで巻いてみました。

エコノマイザー装着時の糸巻き量は0.8号-200mのはずですが、まさかのぴったり適量。

12本編みということで若干太いことも考えられますが、それでも0.8号-200mはまず巻けそうにありません。

この分だと1号は100mちょっとしか巻けない計算。

0.8号以下には程よいラインキャパですが、1号以上となるとエコノマイザーは使用しないようが良さそうです。



シーバスやサーフゲーム、本流トラウトなどに用いられるC3000番。

かなりの下巻きが必要になる深溝設定ですが、エコノマイザーを装着することでちょうど良いラインキャパとなりました。

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