ダイワ 2020年新製品の隠し玉「アルファス AIR TW」。

アルファスエアTWのスペックと前モデルの比較は前回紹介した記事の通り。

16年ぶりのフルモデルチェンジ ダイワ 20 アルファス AIR TW

今回は同じベイトフィネスリールの上位モデル「スティーズ AIR TW」との違いをまとめてみました。

「アルファスAIR TW」と「スティーズAIR TW」との違い

出典:DAIWA : スティーズ AIR TW – Web site

先に発売されたダイワ ベイトフィネス用リール「AIRモデル」の最上位グレードとなる「スティーズ AIR TW」。

【参考動画】 三宅プロによる比較解説

ダイワプロスタッフ三宅貴浩プロによる比較解説動画が上がっています。

こちらの動画内容を参考に両リールの違いをまとめてみました。

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アルファスエアとスティーズエアのスペックを比較

「アルファスAIR TW」と「スティーズAIR TW」のスペックを比較・まとめてみました。

スペック比較 アルファス AIR TW スティーズ AIR TW
ボディ材質 アルミ合金 マグネシウム合金
自重 160g 135g
最大ドラグ力 3.5kg 3.5kg
ギア比/最大巻上長 8.6/75cm 6.8/60cm、9.1/80cm
スプール径 φ28mm φ28mm
スプール材質 G1ジュラルミン G1ジュラルミン
スプール自重 6.6g(BBを除く) 6.6g(BBを除く)
ベアリング数 6/1 12/1
本体価格 42,800円 68,000円
ソルト対応 – (淡水専用)

<共通スペック・テクノロジー>
・エアブレーキシステム
・UTD(アルティメットトーナメントドラグ)
・TWS(T-ウイングシステム)
・G1ジュラルミン製ドライブギア
・ゼロアジャスター
・スピードシャフト

【ボディ】 剛性・強度面はほぼ同等?

ボディは形状こそ異なるものの、どちらもメインフレーム・セットプレートが金属製のメタルハウジングボディとなっています。

材質がアルファスがアルミニウム合金スティーズがマグネシウム合金を採用。

腐食に強いアルミニウム合金に、軽量なマグネシウム合金。

それぞれ剛性・強度に優れた金属で、剛性・強度面に大きな違いはないことでしょう。
(若干マグネシウム合金が剛性・強度に優れているようですが、耐食性ではアルミ合金に軍配)

また、メインギアも同じG1ジュラルミン製ドライブギアを採用。

精度面の違いから多少は巻き心地・耐久性に違いが生まれるものと思われますが微々たるものでしょう。

【キャスタビリティ】 同じようで違うブレーキ特性

スプールは、どちらもKTF協力開発、最小口径φ28mmのG1ジュラルミン製AIRスプールを搭載。

ブレーキシステムは、エアブレーキシステムとなっています。

これだけみると同スペックのようですが、ブレーキ特性・セッティングが異なり、両リールに互換性はないものと思った方がよいとのこと。(三宅プロ談)

これは推測ですが、装着すること自体は可能なものの、スプールシャフトのシムの有無・厚さ違いで同じキャストフィールとはならないためと思われます。

参考:サワムラ式 沢村幸弘オフィシャルブログ|ベイト&タックル キャリル

三宅プロによると、アルファスの方がマイルドなブレーキの効き方(強め)となっているようです。

【まとめ】 大きな違いはリール重量とブレーキ特性

上記の比較からアルファスAIR TWとスティーズAIR TWの大きな違いは、以下の3つ。

リール重量(スティーズの方が25g軽量)

ブレーキセッティング(アルファスの方がマイルド)

ソルト対応か淡水専用

これで実売価格は、アルファスエアが33,000円前後、スティーズエアが67,000円前後となっています。

ほぼ倍近い価格差ですね。

それぞれがどういった方向けのリールなのかは、こちら↓

【ソルト対応】 汎用性の高いアルファスAIR TW

アルミ合金製でソルト対応と、汎用性の高い「アルファスAIR TW」。

マイルドなブレーキセッティングでダイワ製ベイトフィネスリールの次期スタンダードモデル。

ギア比は8.6の最大巻上長75cmのみ。(スティーズAIRの中間)

実売価格は、33,000円前後。

【淡水専用】 よりフィネス特化のスティーズAIR TW

マグネシウム合金製で軽量な「スティーズAIR TW」。

よりフィネスに特化したブレーキセッティングでハイエンドモデルに相応しい上級者向けのスペック。

ノーマルギア(60cm)とハイギア(80cm)の2種類のギア比が選択可能。

実売価格は、62,000円~67,000円。