パームス(アングラーズリパブリック) 「Sylpher SYCVi-53UL」のファースト・インプレッション。
本来の用途である渓流ではありませんが、管理釣り場でちょっとだけ使ってみたので軽く使用感をレビューしておきます。
その他、ロッドの紹介、細部のチェックなど。
■ PALMS – Sylpher Flex Crossover Spinning Models SYCVi-53UL
<ロッド説明・スペック>
グラスを超えた革新的なフィーリング
接近戦からミディアムディスタンスを攻めるのに最適な一本。フレキシブルでスムーズにベンドするブランクはスローからハイスピードまでルアーをコントロールする能力を有する。シャローやフラットエリアでのソフトプレゼンテーションを可能にしてくれるしなやかさも秀逸。もちろんグラスの伸度がサーフェス系、スピナーなどノリ重視のルアーでも威力を発揮してくれでしょう。5ft.3inc. 2pc. Power:UL 2-6g Lures 2-5lb Line Rod Wt.74g 本体価格 ¥39,000
Sylpher – PALMS | Angler’s Republic
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Sylpher SYCVi-53ULの各部をチェック
まずは各部の詳細から。
<グリップ>
トラウトロッドではお約束のアルミフードナット 木製リールシート&コルクグリップ。
ブランクのカラーに合わせてか、変わった色調のウッドシートです。
木製のエンドキャップにPALMSの刻印が施されたアルミプレート。
リアグリップの長さはリールフット中心から145mm。
渓流トラウトロッドの中でも比較的短い方だと思います。
<ガイド>
ガイドはオールチタンフレーム トルザイトリングガイド。
PEライン対応のKガイド仕様。
ティップはマイクロガイド、バットガイドは高脚ではない通常のKLガイドとなっています。
<ガイド詳細>
トップ:T-KGTT 4 フランジリング
ティップ~ベリー:T-KTTG 4 4 5 6 8
バット:T-KLTG 20
総数:7個
<ブランクス>
一際目立つアマゾナイトのような青緑色のブランクス。
ブランクス全体の約3/4がグラス製で、ティップ部(トップ~3番ガイドまで)の約34センチがチューブラーカーボンとなっています。
いかにもグラスブランクにカーボンティップをぶっ刺しましたといった感じの接合部。
太さも見て分かるほど違い違和感がありますが、ベンディングカーブはキレイです。
それはそうと、ガイドフットの根元一杯までスレッドが巻かれていないのが気になりました。
(バットガイド以外は全部こんな感じ)
これを含めてアンリパのロッドは4本ほど所有していますが、いずれもラッピング・コーティングの仕上がりはお世辞にもキレイとは言えません。(グレードの割に雑としか言いようがない)
<ロッド重量>
自重:76.3g
同レングスのカーボンモデルで62グラム。
グラスロッドなのでカーボンロッドと比べるとやや重くなります。
手元側に重心がきており、バット付近にだるい感じの重さを感じますが、先重りは感じません。
<付属品>
付属品のセミハードケース。
最長部※の内寸が約100センチほどあり、レングス:6’6”(2ピース)のロッドがギリギリ入るか入らないかくらい。
6フィート前半(4インチ)のロッドなら3セットほど収納できました。
1本だけでなく、複数本の運搬に地味に便利です。
※先端が斜めになっており、一番長さを確保できる長さ。
管釣り釣り場での実釣インプレッション
渓流解禁までまだ先なので、一足先に管理釣り場で使ってみました。
釣行記事:【ドカン放流】 嵐山FAで釣り始め クランクベイトで爆釣!
ニジマスを数匹釣った程度で他のタックルのオマケ程度の使用頻度ですが、だいたいのキャスト性、ルアーの操作性、魚を掛けてからの曲がりを確認したつもりです。
まずキャスティングですが、一般的なグラスロッドのイメージであるペナペナ感はありません。
ベリー~バット付近にダルさは感じるものの、思ったよりはシャープに振り抜けます。
ルアーの操作性についてもカーボンティップのおかげか細かなアクションも十分に付けられるかと。
グラスロッドとは思えない張りがあるのでヘビーシンキングミノーの操作も問題ないでしょう。
グラスロッドと聞いて柔らかいイメージを持っていましたが、それを裏切る硬さ。
注)根掛かりを煽っているだけです。
魚を掛けてからもそれほど深くは曲がりません。
さすがに鱒レンジャーほどはいかないまでも、グラス=ベナンベナンだと思っていたのでこれには驚きました。
この微妙なグラス加減のメリットってなんだろう? 中弾性のカーボンじゃだめなのかなってのが正直な感想。
シルファーには以前グラスモデルがあったらしく、それを知っている方には容易に受け入れられるでしょうが、初見ではちょっと分かりません。
今回は止水の管理釣り場で少し使ってみただけなので、本番はやはり渓流解禁後の4月以降となる見込みです。
グラスモデルだけでなく、グラファイトモデルとも使い比べてみたいですね。