『自作シングルフックの作り方 準備編』の続き、製作編です。
早速スプーン用のシングルフックを作っていきます。
フック:ハヤブサ 丸セイゴ 18号
アシストライン:YGKよつあみ シーハンター 8号 55lb
<製作手順>
バイスにフックをセット。
まずはスレッドでアシストラインのズレ防止に下巻きをします。
スレッドの端(左側)を軽く引っ張りながら丁寧に巻いていきます。
ある程度巻いたら端は切り取り、下巻きは終了。
そのままアシストラインを乗せ、スレッドをキツめに5周ほど巻いて固定します。
アシストラインはギリギリだと留めにくいので長めにとっておきます。
余ったアシストラインの端を切り、根元に向かって巻き戻します。
中央付近は密巻きせず、わざと隙間を空けて斜めに巻きます。
端は5周ほどキツめに巻いてしっかりと固定します。
アシストラインを折り返し、また5周ほどキツめに巻いて留め、アイを作ります。
アイの長さは任意で。
この時、アシストラインを縦に並べるか(:)、横に並べるか(・・)で
縦アイ、横アイを選択できます。
今回はスプーン用なので横アイにしました。
先ほどと同じように中間部は隙間を空けつつ斜めに巻き、端は5周ほどキツめに巻いて留めます。
中間部の斜め巻きについてですが、前の巻きとクロスしないよう同じ向きに沿って巻きます。
前の斜め巻きの隙間に入れるように巻いてズレにくくさせます。
例 (//////////)灰:前、黒:後
毛羽立っているアシストラインの端をスレッドで埋めます。
後は根元に向かってキレイに密巻き。
ウィップフィニッシャーでフィニッシュ。
エンドノットについては、ウィップフィニッシュ or ハーフヒッチ(2,3回)で留めます。
最後に瞬間接着剤を垂らし、つまようじなどで満遍なくスレッドに馴染ませます。
とりあえず、これでほぼ完成です。
このままでも十分使えますが、魚の歯やペンチなどで傷ついてしまうので
仕上げに熱収縮チューブかエポキシなどで保護した方が良いです。
仕上げの前に、、
<失敗例>
上が成功例で、下が失敗例です。
失敗例ではチモト(耳)の下側にアシストラインが来ており、
フッキングの際、針先が外に逃げてしまうため、フッキングが悪くなってしまいます。
<縦アイと横アイ>
ミノーとスプーンではアイの向きが異なるため、
シングルフックでは縦アイと横アイを使い分ける必要があります。
左がミノー用の縦アイ、右がスプーン用の横アイです。
これと同じになるようアシストラインの並べ方を替えて作ります。
<仕上げ>
チモトの保護に熱収縮チューブを被せます。
チューブを適当な長さにカットし、チモト部分に被せます。
チューブがずれないようにピンセットでつまみ、沸騰させた熱湯に浸けて収縮させます。
熱収縮チューブの収縮方法ですが、
ライターなどの火だとチューブが縮むより先にアシストラインの方が縮れてしまうので
面倒ですが熱湯が一番失敗しません。
これでようやく完成です。
今期は出番がありませんでしたが、来期こそは本命の魚が掛かって欲しいものです。