白イカ釣りのオモリグ用に使っているボートエギング(ティップラン)ロッド、ダイワ 「エメラルダス AIR AGS 68ML/H-S BOAT」の実釣インプレッション。
初のAGS-エアガイドシステム搭載ロッド。
本来の用途とは少し違いますが、軽さ・感度の良さはなかなかのものです。
エメラルダス AIR AGS 68ML/H-S BOATのスペックと特徴
まずはこのロッドのスペックや特徴などをおさらい。
関連記事:オモリグ用にダイワ エメラルダス エア AGS 68ML/H-S BOAT 購入
▼ 68ML/H-S BOAT
ティップランを始めボートエギングのあらゆるメソッドに高次元に対応するオールラウンドロッド。バーティカルにもキャスティングにも高次元に対応する6フィート8インチ。60gまでのエギを軽快に操り乗せの姿勢を作りだすミディアムアクション。
<スペック>
品番:68ML/H-S BOAT
全長:6’8″(2.03m)
継数:2本(Vジョイント)
仕舞:106cm
自重:79g
先径/元径:1.2(1.0)mm/10.5mm
ライン:PE 0.4-1.0号
ルアー:20-60g
カーボン含有率:99%
本体価格:41,000円
強度に優れた「メガトップ」
ソリッドティップ部分は、通常のカーボンソリッドより強度に優れている「メガトップ」を採用。
正直言って通常のカーボンソリッドとの違いは分かりません。
シルバー塗装に蛍光オレンジのラッピングで視認性は昼夜問わず良好。
ダイワ独自のカーボンガイドフレーム 「AGS(エアガイドシステム)」
最近のダイワ ハイエンドモデルといえばやはりこれ。
高剛性カーボンを採用したガイドシステム「AGS(エアガイドシステム)」。
ティップ~ベリーはAG-SAS、チョーク・バットガイドの2つがAG-SAC。
AGSのリングはチタンリングとSiCリングの2タイプあり、SASがSiCでSACがチタンリング?
リング径はトップ:4.5~バット:20。
トップガイドのみ、Fujiのチタンフレームトップガイド 「T-LGST 4.5」を採用しています。
軽量なブランク・グリップ
ブランクはレジン量を減らしカーボン繊維を密入した「高密度HVFカーボン」。
継ぎには「Vジョイント」を採用し、パワーロスを減らしスムーズな曲がりを実現。
グリップは軽くフィット感に優れた「エアスラッシュリールシート」を採用しています。
<ロッド重量>
自重:77.1g
“AIR” という名を冠しているだけあって軽量です。
7フィート未満のボート用ということで先重り感も少なく、重量バランスは良好。
AGSとはいえ、総重量からするとガイドの重量はたかがしれています。
ブランク・グリップの軽さが大きいのでしょう。
エメラルダス AIR AGS 68ML/H-S BOAT 実釣インプレッション
本来の用途(アオリイカ狙いのボートエギング・ティップラン)ではなく、白イカ狙いの中オモリ式エギング(オモリグ)に使用。
すぐにベイトモデルに乗り換えてあまり使わなくなってしまいましたが、それでも100杯以上は釣ったと思います。
15号までのオモリグに対応
このロッドの適合ウェイトは20-60g。
15号(約56g)のシンカーをメインに使いそちらは問題ありませんでしたが、やはり適合ウェイトオーバーとなる20号(約75g)は厳しい感じです。
扱えなくはないものの、竿への負担は当然大きいでしょう。
(これで折れても文句は言えません)
ティップランと基本的なアクションは同じなので操作感は良く、少なくとも同社のイカメタルロッドよりはオモリグに向いています。
あとはリアグリップさえ長ければピッタリなのですが、キャスティングを視野に入れてのグリップ長と思われるのでそこは仕方ありません。
エントリーモデル 「エメラルダス 72M-S BOAT」と比較
同社のエントリーモデル 「エメラルダス 72M-S BOAT」からのステップアップとして購入したこちらのロッド。
同じ用途のロッドなのでアクション・グリップ長などは基本的に同じです。
さすがここまでグレード差があるとスペックだけでも差が大きく、重量で20gほど軽くなっています。
バットガイド径も72M-Sが12なのに対し、68ML/H-S BOATが20。
PEがメインとはいえ、やはりこれくらいの径があった方がスムーズにラインが放出されます。
極めつけはブランクの曲がり。
エントリーモデルは価格なりの曲がりでしたが、ここまでくるとスムーズなカーブ、パワー・粘りが段違いですね。
軽量・高感度 クセのない良竿
運良く安く買えたハイエンドモデル。
初となるAGS搭載ロッドということでその性能が気になるところでした。
あまり感度どうこう気にする方ではないのですが、手に伝わる感度だけでなく、軽さ、重量バランスの良さからくる違和感の感じやすさはなかなかのもの。
特にアタリの弱い、そーっとエギを触るような渋い状況で差を感じます。
掛けてからの曲がりもスムーズでこれといった不満点はありません。
白イカだけでなく、アオリイカ狙いのボートエギング、ティップランにも使ってみるつもりです。