スプーンを始め、メタルジグなどの金属製ルアーの塗装剥離方法を紹介します。
以前スプーンリペイントの際に同じような内容を載せたことがあるので、
今回はより詳細に、使用する溶剤の比較も掲載します。
今回塗装を剥離するスプーンがこちら。
中古のものから買ったばかりで新品未使用のものまでいろいろ。
一度も使っていないカラーの剥離は気が引けますね。。(汗)
ちなみに剥離しない方がよい(もったいない)カラー。
・シルバー & ゴールド
これらは所謂塗装ではなく、メッキ加工処理が施されています。
ゴールドは材質(主に真鍮)そのものの色である程度再現できますが、
メッキシルバーは塗装では再現できません。
※メッキシルバーのような輝きを再現できるスプレー塗料もあることはありますが、
塗膜強度が極端に弱く、ルアーとしての実用に耐えません。
・ホワイト
明るい色の下地としてそのまま使えます。
また、黒や焦げ茶など、隠蔽力の高いカラーに塗る場合は、
剥離せずにそのまま塗り重ねても構いません。
■剥離に使用する溶剤
左から
・IPA(イソプロピルアルコール)
ガソリン車用水抜き剤の主成分、IPA。
プラグの塗装剥離に使用した溶剤です。
・ラッカーシンナー ツールウォッシュ
ラッカーシンナーの薄め液ではなくて、洗浄用のより強力な溶剤。
・アセトン
様々な有機化合物を溶かすのに使われる溶剤。
マニキュア落とし(除光液)などにも使われています。
いずれも臭いがキツく、引火性が高いので取り扱いにはくれぐれも注意しましょう。
それぞれ塗料の剥離具合を比較するため、メーカーが偏らないように分割。
瓶にスプーン、溶剤をそれぞれ入れて蓋をします。
このまましばらく放置。
写真は溶剤を入れた直後のものですが、
ラッカーシンナー、アセトンは早速一部塗装が剥がれています。
IPAは見た感じ変化はありません。
時間がなかったので今回はここまで。
後編に続きます。