ダイワのNEWスピニングリール 「18 フリームス LT2500S-DH」のファースト・インプレッション。
関連記事:ダイワ 18 フリームス 到着
今回のFインプレでは、いつもの外観・特徴と各部重量をチェック。
別の機会に細部も見てみるつもりです。
ダイワ 18 フリームス LT2500S-DH スペック
<スペック>
品番:LT2500S-DH
ギヤ比:5.3
巻取り長さ:75cm
自重:220g
最大ドラグ力:10kg
標準巻糸量:ナイロン 4lb-150m、PE 0.6号-200m
BB数:5/1(ベアリング/ローラー)
本体価格:17,800円
FREAMS(フリームス) | DAIWA 60YEARS SPECIAL SITE 2018(60周年スペシャルサイト)
<付属品>
・リール本体
・スプール調整ワッシャー
・取扱説明書
リール袋、展開図・パーツリストは付属しません。
展開図・パーツリストについては、取説内にて「ネットで調べろ(SLP – パーツ検索システム)」とのこと。
ちなみに現時点(1/18)では、まだ準備中のためかパーツリスト及び展開図は公開されていません。
(その他欄にあるのみでカテゴリから検索しても表示されません)
ダイワは禄に見られもしないWEB展開図を早々に止めてほしいものです。
(ChromeだけでなくIEですら見られないんですが、いったいどのブラウザからなら見られるのでしょう)
他メーカーのWEBカタログにしろ、PDFで上げればいいものをなぜかっこつけてWEB◯◯にするのか…。
外観、本機の特徴と各部重量
「18 フリームス」の大まかな外観と特徴、各部の重量をみていきます。
まずは外観から。
若干ガンメタがかったシルバーベースにゴールドのアクセント。
前モデル(15 フリームス)はセルテート風でしたが、今作はエントリーモデルらしい?無難なデザインになりました。
個人的にハンドルの金色は止めて欲しかったですね…。(シマノっぽい)
製造・生産国は、MADE IN VIETNAM ベトナム製となっています。
▼総重量
自重:222.8g
カタログスペックから約3グラムの重量オーバー。
ダブルハンドルモデルなので当然シングルハンドルのものより少し重いです。
前モデル(15 フリームス)から比較すると、2500番※で60グラムの軽量化。(265g→205g)
※「LTコンセプト」の新規格により、2500番といっても従来のモデルよりスプール径が小さくなっています。
前作は重い金属製のアルミボディだったため、比較すると数値が大げさに。
とはいえ、ZAION製ボディを採用したそのまた前のモデルよりも35グラム軽くなっています。
▼参考重量(2500番)
11 フリームス(ZAION製ボディ):240g
15 フリームス(アルミボディ):265g
18 フリームス(DS5製ボディ):205g
続いて、ローター&スプール周り。
ローターは特に目新しさのないDS4製のエアローター。
ラインローラーにベアリングは入っていません。
確認していませんが、1BB仕様に改造可能でしょう。
▼ローター重量
自重:46g
エアローターとは名ばかりでぶっちゃけ重いです。
関連記事:ダイワ エアローターは本当に軽いのか
新規採用の大口径ドラグノブ。
従来機と比べ大口径化が図られ、操作しやすくなりました。
中央のDマークがなければシ◯ノにそっくりです。
ドラグノブ自重:8.36g
続いて、薄肉アルミ製スプール。
昨年のセオリーやAIRモデルで採用され始めた肉薄アルミスプール。
手に取った瞬間から軽さに驚きます。
スプールエッジ形状は、新規採用の「ロングキャストABS」。
従来のABSと比べて5%の飛距離アップとのこと。
▼スプール重量
自重:29.7g
本当に軽いです。
これまでのダイワ エントリーモデルは嫌がらせかと思うほど重かったので、これには素直に感動。
▼参考重量
15 フリームス 2004:44.2g
15 フリームス 2508:51.1g
LT2500番(Φ45mm)は新基準により従来の2500番とスプール径が異なり、従来の2000番(Φ43mm)と2500(Φ48mm)の中間にあたります。
スプールの軽さに良い意味で驚かされたところ、今度は悪い意味でびっくり!
えぇ… 退化してるんですが…。(汗)
スプール受け部がエクセラー以下の簡易なものに退化しています。
当然ベアリングの追加なんてこともできません。
恐る恐るスプール内部を確認すると、当然そちらも・・・
あっ、察し…。
スプール周りはひとまず置いておいて、今度はボディ。
新規設計と思われる初のDS5製ボディ。
カルディア兄さんに遠慮してか、ZAIONは非採用。
(7年前のフリームスはザイオンボディという謎…)
これまでZAION以外の樹脂製ボディは「DS4」止まりでしたが、新しく上位の「DS5」製ボディが誕生しました。
今後はこのDS5製ボディがカルディア未満のリールに流用されていくことでしょう。
▼ボディ重量
自重:103g
続いてハンドル。
これまでフリームスは供回り式のハンドルを採用していましたが、「18 フリームス」は待望のねじ込み式ハンドルを採用。
ハンドルもセオリーに採用された軽量なタイプかと思われましたが、どうやら違うようです。
▼ハンドル重量
総重量:31.8g
▼内訳
ハンドル本体:23.7g
ハンドルノブ(1個):3.89g
参考までに「17 セオリー 2508PE-DH」のハンドル重量がこちら。
ハンドル総重量:26.8g
▼内訳
・ハンドル本体:18.0g
・ハンドルノブ:3.7g
ハンドル本体で5グラム近く違います。
セオリーより前のタイプのようです。
(さすがにセオリーはハンドルは無理があったか…)
とはいえ、今回はねじ込み式になっただけでも十分な進化といえるでしょう。
その他、ハンドルキャップの仕様について。
ハンドルキャップのねじ切りは、「14 カルディア」や「17 セオリー」と同タイプ。
アオリスタンドなどの広く普及しているリールスタンドは対応しません。
ファースト・インプレッション
「LTコンセプト」により生まれ変わったNEWフリームス。
大幅な軽量化にねじ込み式ハンドル採用と、エントリーモデルの覇権かと期待しましたが、蓋を開けてみるとやっぱり…。
スプール受け部の退化には本当にがっかりさせられました。
これまでのダイワ機は、フリームス以上のモデルでスプール受けとスプール内部にベアリングを設置することが可能でした。
(シマノでいうところのリジッドサポートドラグに近い)
それが今作では追加する余地がなく、受け部もチープなものに…。(汗)
まさかこんなところに進化のしわ寄せがくるなんて想像もしません。
とはいえ、これはあくまで道具オタク目線の話。
それ以外はかなりのスペックアップとなっており、特に軽量化は絶大。
単純に総重量が軽くなっただけでなく、スプールが大幅に軽量化されたため、以前のモデルよりバランスがよくなりました。
ZAION製ボディの「11 フリームス」は、リール本体は軽いものの、スプールが重かったため、前重心で総重量の割に重く感じられました。
(特にエギングなどロッド操作主体の釣りで顕著)
「15 フリームス」ではボディが重くなったことでスプールの重さが誤魔化されましたが、如何せん総重量の重さで人気が出ず…。
この「18 フリームス」ではようやく重心バランスの悪さが解消。
ギヤもシマノに倣い「タフデジギヤ」という何とも丈夫そうなものを搭載し、エントリーモデルでこれなら十分に”売れる”リールだと思います。
ちなみに回転のフィーリングですが、特に悪くもなく普通。
ハンドルのガタについては全くないとはいいませんが、気になるような大きなガタもなくまぁこんなものかといった感じです。
実際の巻き心地は、空回し程度では分からないので実釣するまでお預け。
強いていえば巻き始めにやや重さを感じます。
今回購入した「LT2500S-DH」は、ギヤ比:5.3のノーマルギヤとなっていますが、従来機のハイギヤに近いギヤ比となっています。
(従来機2500番でギヤ比:4.8がノーマル、5.6がハイギヤ)
巻き始めの重さを嫌うのなら、エントリーモデルで新規格のギヤ比:6.2 – エクストラハイギヤは止めた方が懸命です。