ザイオン製エアローター、マグシールドラインローラーなど、
最新機能を詰め込んだハイエンドモデル、ダイワ 「13 セルテート」 2004CHのインプレです。

普段はミドルレンジクラスまでしか買いませんが、
フィッシングショーで一目惚れしてしまい珍しく奮発して買ってしまいました。



淡水、ソルトを問わず使うつもりですが、今のところまともに使ったのは管釣りのトラウトのみ。

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使用時間はトータルで10時間も超えていないと思います。



■ダイワ 13 セルテート 2004CH
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メーカー製品ページはこちら

<スペック>
●自重:205g
●ギヤ比:5.6
●最大ドラグ力:2kg
●巻取り長さ:75cm
●標準糸巻量:4lb-100m(PE0.6号-100m)
●ベアリングボール/ローラー:10/1

●マグシールド
●軽量・高剛性のザイオン製エアローター
●超精密スーパーメタルボディ
●ABSII スプール
●UTD(アルティメットトーナメントドラグ)
●超々ジュラルミン製大口径マシンカットデジギヤII
●タフドライブギヤ

製造国は、Made in Japan 安心の日本製です。

ハイギヤモデルは、スプール、ハンドルの色がガンメタになっています。
(ノーマルはシルバー)

2004CHの「C」はコンパクトの略で、
1000番ボディに2000番のローターとスプールの組み合わせたコンパクトタイプ。



それでは、いつも通り各部詳細とインプレ。

▼ラインローラー
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フラッグシップ機の「イグジスト」にも採用されている、マグシールドラインローラー。

賛否両論のマグシールドですが、ラインローラーのマグシールド化は
万人に効果が期待出来るのではないでしょうか。

一番海水やら異物が侵入しやすいのはラインローラーですから。

ローター以下のボディ内は、波しぶきでも被らなければそうそう海水が入ったりしませんので、
要らない人にはとことん要りません。

内部は2BB仕様になっています。

マグシールドなので分解以外に、オイルなどの注油も厳禁となっています。

分解できませんので、ローターの回りの悪い個体を引いてしまったらご愁傷様ということで。



▼スプール
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ABSスプールとABSⅡスプールの比較。

ぱっと見て分かる違いは、スプールエッジの薄さくらい。

ABSⅡスプールの方がスプールエッジが薄くなっています。

飛距離の違いなど、体感では特に変わりありません。

「13 セルテート」のスプールは全てアルミ製なので重く、甲高いドラグ音がします。



▼ハンドル側
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45mmシングルハンドル。

従来のものより、アーム基部が短くなっています。

「07 ルビアス」のダブルハンドルを着けて使うことが多かったため、あまり使っていませんが、
特に良い悪いといった印象は持ちませんでした。

反対側はこんな感じに。
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リアキャップ(カバー)にはパッキンが挟まっています。

ただし、説明書きにもある通り完全防水ではありませんので、水没させてはいけません。



<各重量>

▼総重量
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カタログ値(205g)より若干重くなっていますが、まぁ許容範囲内でしょう。
(カラーをBBに替えているので、それによる影響もあります)

▼スプール重量
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自重40g

アルミスプールなので重く、重心もフロントヘビー寄りになってしまいます。。

同番手の200グラムを切るリールとの重量差はここが大半を占めるので、
これを軽量なエアスプールに替えることで大幅な軽量化が見込めます。

▼ローター重量
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自重32.8g

ZAION製エアローターですが、「07 ルビアス 2004」のザイオンローターが30.4gだったので、
約2gの重量増と最軽量という訳ではないようです。

このエアローター、軽量化の他に強度アップなどのメリットもあるようですが、
見かけの軽さとマグシールドを見せたいがための形状に思えてなりません。
(嫌いじゃないですけど)

実釣ではさほど気になりませんが、魚をキャッチした後など、
ラインテンションがフリーになったときにローターにラインが引っ掛かることがたまにあります。



▼付属品
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・箱
・取扱説明書
・展開図
・巾着袋
・スプール調整ワッシャー
・金属製ワッシャー



ちなみに、セルテートでは簡単に分解できないよう各部に「トルクスネジ」が使われています。

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どうしても分解したい場合は、
「トルクスドライバー(ヘクスローブドライバー)」のサイズ:T8を用意しましょう。

ホームセンターなどで売られています。

スプール、ローター周りは、ここまで分解できます。(バラす必要はありませんが)
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これ以上は「マグオイル」(磁性流体)が漏れてしまうため、バラしてはいけません。



<インプレ>

巻き心地は、ヌメヌメ?としたしっかりとしたフィーリング。(シルキーではないかな)

巻きの軽さは、ハイギアということもあって断然「07 ルビアス」の方が軽いです。

巻き始めもハイギヤなのでノーマルと比べると若干重め。

セルテートは“滑らか”、ルビアスは“軽やか”な巻き心地といった感じです。

それと実釣ではほとんど気になりませんが、巻いた時にシュルシュル音がします。

初期に購入したものが微妙だったので釣具店に持ち込み、他の同一機種と聴き比べてみましたが、
音の大小はあれどどれも無音ではありませんでした。
(このシュル音は何でもセルテートの仕様だそうです)

反対に実釣で気になったのがギアノイズ。

わずかですがノイズがあり、魚のアタリと紛らわしいです。
(ハイギヤだからか尚更気になります)

まぁこれは個体差なのでオーバーホールに出せばたぶん直るでしょう。



巻き心地についてはこれくらいにしてそれ以外。

セルテートといえばメタルボデイ(アルミ合金)。

2000番クラスではあまり必要性はないかもしれませんが、
それでもザイオン製の弱々しい「07 ルビアス」と比べれば
かなりしっかりとしているのがよく分かります。

特に大物を掛けたときの安心感が違いますね。

初めての「2004CH」というサイズ感もスプールエッジとの距離が近くなり、
手の小さな自分にはぴったりでした。

ハイギヤだけでなく、ノーマルギヤの「2004C」も定番化して欲しいですね。
(「1003」を買って「2004」のスプールを装着すればいいだけか)

マグシールドについては、試用期間が短いのではっきり言ってよくわかりません。

しばらく使ってから再度使用感を書いてみたいと思います。

ちなみにベアリングですが、スプール内とスプール受け、
ハンドルノブの計3箇所4個がカラーなので、これをベアリングに交換すれば
14BB仕様にフルベアリング化することが出来ます。

スプール周りについては大して効果が期待できなのでやらなくても構いませんが、
ハンドルノブはベアリングに交換した方が良いでしょう。
(改造方法については、下記の関連記事を参考に)



とりあえず、今のところ使用感はこんなものです。

購入直後は期待し過ぎていたこともあり、ややがっかりな面(主に巻き心地)もありましたが、
今となっては気に入っており、買って後悔はしていません。

エギング用に2500番クラスも欲しいところです。



<関連記事>
ダイワ 13 セルテート 2004CH ベアリング追加
スプール、スプール受けに1個ずつ、ハンドルノブに2個追加でフルベアリング化できます。



▼ナチュラム
ダイワ(Daiwa) 13セルテート 2004CH

ダイワ(Daiwa) 13セルテート 2004CH


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