すっかり暑くなってきました。
透湿素材のウェーダーといえど蒸れないわけではないので、
ウェーダーではそろそろ暑くて不快なのではないでしょうか?
そこで暑いこれからの時期に最適な
ウェット・ウェーディングシステム(ゲータースタイル)の紹介です。
私は昨年から導入し、
今年はウェーダーの動きにくさにうんざりして4月の終わりからとかなり早く導入しました。^^;
もう十分に使っているのでウェットウェーディングの使用感、
メリット・デメリットなどを紹介たいと思います。
初めにウェットウェーディングとは、”濡れることを前提”としたウェーディング方法です。
ここが濡れないことを前提とした防水性のあるウェーダーとの最大の違いです。
しかもただ濡れて良いだけでなく、濡れても不快にならないように
その後の排水性も考えられて作られています。
ウェットウェーディングシステム、ウェットゲーター + ウェーディングシューズの組み合わせ。
このようにジャブジャブ川の中を遡行できます。
ただし、不用意な入水は魚に警戒心を与えるので避けるに越したことはありません。
それでは、メリット・デメリット、使用感などについて。
<ウェットウェーディングのメリット・デメリット>
▼メリット
・快適(暑くない、気持ちいい)
・動きやすい(水の抵抗が少ない、足が動かしやすい)
▼デメリット
・膝以上まで立ち込むとゲーターがずれやすい
・ソックス一体型の場合、濡れると脱ぎにくい
・初夏~秋限定
当たり前ですが濡れることを前提としており、防水性はないため低水温期は使えません
<ウェットウェーディング可能な水温>
具体的に水温何度くらいから使えるものなのか、
水温とその時の体感をまとめてみました。
※入水は基本ゲーターで覆われている膝程度まで
8℃・・・痛いくらい冷たい
ずっと浸かっているのは無理です。
一時的な入水程度なら水が抜けた後、クロロプレンの保温効果で意外と平気でした。
10℃・・・微妙なライン
長時間は無理ですが、気温や風の有無など、
水温以外に冷える条件がなければ何とか浸かっていられます。
12℃・・・この辺りまでくると数十分程度なら浸かっていられます。
14℃~・・・余裕で立ち込めます。
16℃~・・・立ち込むどころか泳げそう。
16℃くらいまでは最初の入水時はかなり冷やっとします。
一度水に浸かれば以降は慣れて気になりません。
それ以上だと気温も30℃近くなっているのでむしろ気持ち良いくらいでしょう。
これらのソースはあくまで私の体感なので、
一般的には初夏~の水温16℃くらいから使いはじめるのが普通だと思います。
(自分のスペック:20代半ば、健康体)
ちなみに腰まで浸かるとリアルタマヒュンが待ってます。。^^;(笑)
<ウェットウェーディングの使用感>
一言でいうなら快適そのもの。
快適過ぎてもうウェーダーには戻る気になれません。
(さすがに低水温期はウェーダーに頼らざるを得ませんが)
ウェットウェーディングの良さはもちろん涼しさもありますが、
個人的に一番の良さは動きやすさ。
基本ゆったりとしているウェーダーとは違い、
ゲーターは足にピッタリとフィットしているため、水の抵抗が少なく楽に遡行できます。
膝も上げやすいので特にアップダウンの激しい源流域で活きてきます。
使用後の手入れも軽く砂や汚れを落とし、洗濯するだけなので簡単です。
■ナチュラム
次回はウェットウェーディングに必要な装備などを紹介します。