6月くらいから閲覧数の増えるウェットウェーディングに関する記事。

2016年にはこれまでのウェットウェーディングに関する記事をまとめたものを投稿しました。

関連記事:ウェットウェーディングのまとめ



今回はその追記・改訂版。

昨年から新たに導入し、自分の中でウェットウェーディング装備の一つとして定着した、鮎タイツ(ウェットスーツズボン)を含め、再度まとめてみました。



暑い時期に最適なウェットウェーディング・システム

年々夏日が多くなる昨今。

涼し気な渓流といえど、ウェーダーでは暑くて不快に感じることが多くなりました。

そんな時に快適なのがウェットウェーディングスタイル

ウェットウェーディングスタイルは、”濡れないこと” を目的としたウェーダーと違い、”濡れること” を前提とした装備。

どうせ蒸れて汗だくになるくらいならいっそ濡れてしまえば快適です。

導入の目安は川の水温が15℃前後になる6月頃。

暑がり、汗っかきの方には特にオススメの装備です。



ウェットウェーディングの基本型 ゲータースタイル

まずはウェットウェーディングの基本型となる「ゲータースタイル」から。

ゲータースタイルは、「ウェットゲーター」と「ウェーディングシューズ」を組み合わせた装備。

足先からふくらはぎまでをネオプレン(クロロプレン)で覆い、それに膝当てが付いています。

ウェーダーと比べて非常に軽快に動くことができるのが特徴です。

ゲーター以外に必要な装備、メリット・デメリットなどの詳細は以下の記事を参照のこと。

<関連記事>
ウェットウェーディングのススメ
ウェットウェーディングに必要な装備 etc…



<おすすめウェットゲーター&シューズ>

インプレ記事はこちら

インプレ記事はこちら

その他、ウェットソックスのインナーにモンベルの「KAMICO ストリームソックス」がオススメ!



増水時の遡行に便利な鮎タイツ・ウェットスーツズボン&鮎タビ

あまりウェットウェーディング装備として浸透していないようですが、個人的に有用だと思ったのがウェットタイプの「鮎タイツ」と「鮎タビ」の組み合わせ。

鮎タイツは「ウェットスーツズボン」でも代用可能です。(写真はウェットスーツズボン)



お腹あたりまでクロロプレンで覆われているため、低水温・水深の深いエリアに強く、水の抵抗を最低限に抑えられるためゲーター以上に遡行が楽です。

反面、気温が高い時期には暑く、陸地を歩いている時間が長いと非常に疲れます。

また、膝の屈伸の妨げになるため、アップダウンの激しい山岳渓流・源流域にも不向き。

デメリットの方が多いようにも感じられますが、まだ水が冷たい時期や川の中を遡行していくことの多いシチュエーションには、ゲーターより快適です。

特に梅雨時の増水した河川の遡行にちょうど良いです。

その他、詳細はこちら↓

<関連記事>
ウェットウェーディングスタイル 鮎タイツ編
続・ウェットウェーディングスタイル 鮎タイツ編



<安価なウェットスーツズボン&鮎タビ>

鮎タイツ一式は高価なものが多いのでなかなか導入に踏み切れないかと思います。

お試しには安価なウェットスーツズボンでの代用がオススメ。

鮎タイツのようにメーカーの名前やロゴががっつりと印字されていないこともポイント。

その他、鮎タビのインナーにはモンベルの「先割れストリームソックス」がオススメです。



試行錯誤のウェーディング装備

濡れないウェーダーに、濡れるゲーターと鮎タイツ一式装備。

どちらも一長一短あり、まだまだ改良の余地があります。

タックルだけでなく、装備の試行錯誤も欠かせません。

どうしてもタックルにばかり目がいきがちですが、こと渓流においては “装備” の方が重要に感じます。

装備の充実はいかに快適に釣りができるかということだけでなく、安全面にも繋がります。