ベアリングの脱脂(洗浄)方法をご紹介
(脱脂とは・・・ベアリング内のオイル・グリスを抜くこと)
ベアリングの脱脂・洗浄が必要なケース
・ベアリングの増設前に
市販のベアリングは、通常、出荷時にあらかじめグリスが注入されており、
そのままでは十分な性能を引き出せません。
そのため、内部で固着したグリスやゴミを落とすため、洗浄が必要です。
※ヘッジホッグスタジオなど、ベアリングチューン用のものは脱脂しなくてよいようです。
・リールのオーバーホール時に
使用に伴って付着したゴミや汚れなどを洗浄し、飛んで不足したオイルを再補充します。
<必要な工具類>
・パーツクリーナー(または灯油、ジッポオイルなど)
・エアーダスター
・オイル
・洗浄用の容器(瓶、チャック付き袋など)、2個以上あると便利
・ピンセット
・キッチンペーパー(またはティッシュなど)
<作業手順>
1.ベアリングの洗浄
ビンにパーツクリーナー、ベアリングを入れ、漬け込みます。
(1,2個程度なら小袋でも構いません)
エアーダスターをベアリングの隙間にブクブクとなるよう吹きかけます。
(※リール用のミニチュアベアリングは振らない方が良いようです)
クリーナー液を交換しながらこの作業を繰り返します。
洗浄後のクリーナー液がこちら
ゴミや汚れがほとんど見えなくなれば洗浄作業は終了です。
2.注油
洗浄したベアリングをキッチンペーパーの上に置き、クリーナーの揮発を待ちます。
エアーダスターを軽く吹きかけゴミを飛ばし、オイル、またはグリスを注油します。
(基本的にリールに使用するベアリングはオイルでいいかと思います)
今回はスプレー式を使用していますが、
スプレー式ではない垂らすタイプの方が注油しやすいです。
注油の際の注意点としては、オイルを入れ過ぎないこと。
入れ過ぎは返って回転を妨げるので、1,2滴ほどでOKです。
3.動作チェック
ベアリングを綿棒などで固定し、指で軽く回します。
ゴロゴロしているようなら再度洗浄します。
何度洗浄してもゴロゴロするようなら、
ベアリングの不良ですので別のものを使用しましょう。