リール改造の定番、ベアリング増設。
シマノ 「15 ストラディック」 2500Sにベアリングを追加しました。
今回ベアリングを追加するのは、スプール受け(メインシャフト)とハンドルノブのみです。
<必要なもの>
▼ベアリング
スプール受け用
・NMB(ミネベア)型番:DDL-1170ZZ サイズ:外径11mm × 内径7mm × 幅3mm ※
ハンドルノブ用
・NMB(ミネベア) DDL-740ZZ サイズ:外径7mm × 内径4mm × 幅2.5mm
※2500S用のベアリングサイズになります。
1000から3000番までは同じDDL-1170ZZで問題ありませんが、
4000番は型番:DDL-1680HH サイズ:外径16mm × 内径8mm × 幅5mmが必要です。
ハンドルノブ用のDDL-740ZZは全サイズ共通です。
▼ツール
・マイナスドライバー
・六角棒レンチ サイズ:M2 0.89mm
・ハンドルノブキャップ用に適当な針金
その他、パーツクリーナー、オイルなど
<交換手順>
まずはスプール周りから。
スプール周りのベアリングといえばスプール内と受けの2か所ですが、
残念ながらスプール内にはベアリングを入れることができません。
ベアリングを入れられるのは、スプール受け、メインシャフト部のみ。
中央の白いプラスチックパーツ(ブッシュ)をベアリングに置き換えます。
スプール調整ワッシャーを外します。
イモネジで固定されているのでこれを六角レンチで外します。
分解するのはここまで。
一番右の白いブッシュ(カラー)をベアリングに置き換えます。
使用するベアリングは、DDL-1170ZZ 11×7×3mm
元通りに戻せばスプール周りのベアリング追加は終了です。
これでなんちゃってリジットサポートドラグになりました。
続いてハンドルノブ。
「15 ストラディック」は片側のみベアリングが入っており、
もう片方は白いブッシュ(カラー)が入っています。
こちらもブッシュをベアリングに替えるだけです。
ブッシュとハンドルのシャフトにはグリスでべっとべと。。
反対側のベアリングもグリスが詰まっていました。
オイルに替える場合はしっかりと洗浄しましょう。
しばらく漬け置きしないとパーツクリーナーで吹いた程度では落ちません。
あとはブッシュをベアリングに交換して元に戻すのみ。
使用するベアリングは、DDL-740ZZ 7×4×2.5mm
ベアリングにはオイル、シャフトには薄くグリスを塗りました。
とりあえず簡単にできる範囲でのベアリング追加は以上です。
“フルベアリング”化するには、まだボディ内部に交換できる箇所があります。(後述)
<備考>
ちなみに定番のラインローラー部は標準で1BB。
この部位がちょっと特殊で何とラインローラーとの一体型になっています。
(ここもグリスがベッタベタに塗布されていました)
ベアリングを外すことができないので、
このベアリングがダメになった場合ラインローラー毎交換する羽目になります。
部品番号:23 「ラインローラー」 2,000円
2BB仕様にできなくはないようですが、
その場合はラインローラー含め一式揃える必要があり、
すべて新規に取り揃えると2,000円近くは掛かる模様。
変に拘りがなければダメになるまで当面はこのままで良さそうです。
フルベアリング化にあたり、
他にはボディ内部にベアリングに交換できそうな箇所が。
比較的簡単そうなところは、
部品番号:78 「ウォームシャフトピンカラー」、
部品番号:90 「ウォームシャフトブッシュ」がベアリングに交換できそうです。
簡単そうと言ってもここを交換するにはほぼすべて分解することになるので
リールの整備に慣れた上級者向けな上、交換してもさほど効果がないと思われます。
(ここまでくるとベアリングの有無以上に各部品の精度の方が効いてくるかと)
フルベアリング化は本当に自己満足レベルの改造ですので、
ベアリングを追加するならスプール受けとハンドルのみで良いでしょう。
この2箇所だけならミネベアのステンレスベアリングで600円ほどです。
(ベアリングサイズの変わる4000番は1,000円ほど)