ひょんなことから手にしたC2500S番のスプール。
今回はこの「C2500S」、「C2500HGS」というマイナーな番手について紹介したいと思います。
ちなみに「16 ストラディックCI4+」 C2500Sのスプール重量。
自重:28.7g
それでは本題の「C2500S」、「C2500HGS」というマイナーな番手について解説を。
「C2500S」と「2500S」にスプールの互換性なし
まず、一番間違いやすいのが2500番との関係性。
「C2500」と「2500」、”2500″ とあるので勘違いしやすいですが、まったくの別番手です。
「C2500S」と「2500S」にスプールの互換性はありません。
「C2000S」、「C2500」、「2500S」のスプールサイズ比較
まずは「C2500S」と「2500S」の比較。
「C2500S」の方が一回り小さくなっています。
続いて「2000S」を追加。
ご覧の通り、「C2500S」は「2000S」と「2500S」の中間サイズとなっています。
スプールの高さ(幅)はどちらかというと2500S寄り。
最後にスプール径。
▼スプール径
・2000S:42mm
・C2500S:43mm
・2500S:46.5mm
スプール径は43mmと、どちらかというと2000S寄り。
ちなみにΦ43ミリはダイワの2000番(非LT)と同径になります。
ボディサイズは2500番ボディ
「C2500S」のボディは「2500S」・「C3000」と同じ2500番ボディとなっています。
未確認ですが、ローターが特殊サイズらしいとのこと。
【まとめ】 C2500SはC2000Sと2500Sの間を埋める絶妙なサイズ
「C2500S」をまとめると、
・2500Sとはスプールの互換性なし
・スプールサイズはC2000Sと2500Sの間(Φ43mm)
・最大ドラグ力は2500Sと共通
・ボディは2500番ボディ
注意点として、同じシマノでも「ステラ」などの一部機種は仕様が異なる場合があります。
ちなみにですが、2500番ボディにΦ43ミリスプールという構成は、ダイワでいうと非LTの従来型2000番(2004)と同じ仕様になります。
参考までに「C2500S、C2500HGS」が活きるシチュエーションとして、
・2500番ではスプール径(Φ46.5mm)が大きく、ロッドによっては飛距離が落ちる
・C2000番では力不足(巻き上げ力が弱い)
といったところ。
最近のロッドはバットガイドが小口径化され、今まで通りの組み合わせでは飛距離が落ちやすくなりました。
スプールサイズに対してバットガイドが小さいと、コイル状に放出されたラインがぶつかり、抵抗を受けて飛距離が落ちてしまいます。
コシのないPEラインならリーダーをバットガイドまで巻き込まない限り影響は少ないものの、コシのあるナイロン・フロロカーボンラインでは抵抗を強く受けます。
このため、現行のバットガイドが小口径化されたロッドにスプール径の大きなリールを合わせると飛距離の低下を招き、かといってC2000番に下げるとボディサイズが一回り小さくなるため、巻き上げ力が弱くなります。
これを埋めるのがC2500番の役割。
C2500番はC2000番と2500番の間を埋める、かゆいところに手が届く絶妙なサイズ感となっています。