けっきょく更新が空いてしまいましたね。^^;
(やはりモチベーションがどうも…)
今回はシマノ 「19 ストラディック」と「20 ヴァンフォード」のラインローラーについて。
従来の一体型構造から変わり、メンテナンス性が向上したラインローラー部。
組み込みミスなのか、どうも前モデルに比べてラインローラーの回転が悪く感じるのでその原因を調査、対策を施してみました。
前モデルからメンテナンス性が向上したラインローラー
前モデル(15ストラディック、16ストラディックCI4+)で不評だった「一体型ラインローラー」。
ラインローラーと内部のベアリングが一体となっているためメンテナンス性が悪く、錆などでベアリングの交換が必要になった際はラインローラー毎交換する必要がありました。
当然、ベアリングのみ交換するより修理費(部品代)は高くつきます。(確か2千円)
それが「19 ストラディック」と「20 ヴァンフォード」で構造が変化。
一体型でなくなり、ベアリングのみ交換が可能となり、メンテナンス性が向上しました。
ラインローラーの回転が悪い…?
一体型ではなくなり、メンテナンス性が向上したのは良いのですが・・・
どうもラインローラーの回転がイマイチなような…。
現在はどちらのリールもベアリングを追加していますが、正直追加前と追加後でラインローラーの回りは変わらず、前モデルより回転が重い、回りにくい印象です。
回転が重い原因を探る
何度か分解していて分かったことがネジの締め具合で回転具合がかなり変わること。
締めるとラインローラーが押さえ込まれるのか極端に回りにくくなります。
ネジのトルク管理が一番影響しているようですが、その前にベアリングを追加したことが原因ではないかとチェック。
まずは標準のカラー。
シルバーものが19ストラディック、黒い樹脂製のものが20ヴァンフォードの標準カラーになります。
シルバーのカラーの厚みが2.7mm、黒いカラーの厚みは2.6mm。
ストラディックとヴァンフォードで微妙に厚みが異なるようです。
交換したベアリング(DDL-740ZZ)の厚みが2.5mmなのでこれが何かしら影響しているのか…?
次はアームカム。
写真では分かりにくいですが、これもストラとヴァンフォードで微妙に異なり、中央の「()」部分がストラが凹んでいるのに対し、ヴァンフォードでは出っ張っています。(凸)
これらの違いが原因かとワッシャーを入れるなどして試行錯誤してみました。
結果はワッシャーを入れる箇所、厚みを変えても特に改善せず。
これらの差は回転が悪い原因ではないようです。
Oリングの破損に注意
19ストラディックと20ヴァンフォードで特にストラディックの方が回転が悪くなったのですが、こちらは原因が判明。
どうもベアリングを追加する際に無駄にバラしたことでラインローラー内部のOリングを破損させてしまっていたようです。
これによりラインローラーとベアリングが収まったラインローラーブッシュが正常に組み込まれていなかった様子。
ベアリングの追加、交換の際には不用意にラインローラーとラインローラーブッシュまでバラさない方が良さそうです。
ちなみにOリングがない状態で組み込むと、ラインローラーがグラグラになります。
【対策】 ネジには緩め止めを塗布
ストラディックの回転不良の原因は上記の通りでしたが、どちらにせよラインローラーの回転はネジの締め込み具合による影響が大きいです。
あまり締めるとラインローラーの回りが悪くなるため、ラインローラーを綿棒や爪楊枝などで回しつつネジを締めますが、ラインローラーが程よく回る程度での締め込み具合はやや緩め。
そのままではいつの間にか緩んで外れてしまいそうなので、「ロックタイト」などのネジのゆるみ止めを使った方が良さそうです。
ロックタイトをネジに塗布。(今回は低強度タイプを使ってみました)
これで使っている内に外れる心配はまずないはず。
前モデルでは特にネジを締め込んでも回転に影響はありませんでした。
やはり自分の組み込みミスが原因なような気もするのでまた調べてみるつもりです。
「19 ストラディック」と「20 ヴァンフォード」のラインローラーの回転が悪い際の参考までに。
【追記】 シムで調整可能
<2021/1/20 追記>
ブログ読者様より情報提供を頂きました。
シム調整による対策方法を紹介します。