シマノ コアソリッドシリーズの無印ストラディックがモデルチェンジ。
18ステラ、19ヴァンキッシュに搭載されたロングストロークスプールを新たに搭載。
更にマイクロモジュールギアⅡ&サイレントドライブを採用し、大幅に進化した「NEW 19 ストラディック」。
防水機構Xプロテクト、アルミボディに耐久性に優れた新設計HAGANEギアを搭載したタフなリールとなっています。
SHIMANO 19 NEW ストラディック [STRADIC]
進化が止まらない。
基本性能をさらに磨いて。
実感できる進化がここに結実。スピニングリールの基本性能である「巻き」「耐久性」「飛び」がさらに進化を遂げました。マイクロモジュールギアⅡ、サイレントドライブを搭載することでフラッグシップに迫るリーリング性能を追求。また上位機種を踏襲した新しいHAGANEギア、防水機構のXプロテクトを搭載することで従来モデルよりさらに強く、耐久性のあるモデルになりました。さらに同クラスでは初となるロングストロークスプールを採用することでキャスト性能も向上。今までルアーが届かなかったポイントへのアプローチを可能にします。豊富なラインナップで、ライトなターゲットから海の大物まで幅広いシーンで活躍するストラディック、フラッグシップに迫る進化を遂げました。
ストラディック [STRADIC]|スピニングリール|リール|製品情報|シマノ -SHIMANO-
シルバー基調のシンプルなデザイン
前モデル:15ストラディックからシンプルなデザインを踏襲。
シルバーをベースにスプールのディープブルーが良いアクセントとなっています。
ボディ左側の地味過ぎる造形がダサく見えますが、それ以上にスプール周りがカッコよくて個人的に好みなデザイン。
シルバーのリールはロッドを選ばないので何にでも合いそうです。
HAGANEボディ&Xプロテクト
[HAGANEボディ]
不意の衝撃にも耐える高剛性ボディ。
巻き上げ時に高い負荷がかかるスピニングリールでは、リールフットをはじめボディ全体により高い剛性が求められる。HAGANEボディは、過酷な環境下における衝撃への不安や、たわみやねじれによるパワーロスを軽量化された金属ボディで抑制。圧倒的な強靭さで、アングラーの戦いを支え続ける。[X-プロテクト]
滑らかさと防水性、どちらも譲れない。
撥水効果とラビリンス構造を複合することで、回転の軽さを損なうことなく、水圧にも耐える防水性能を実現。搭載箇所はラインローラー部とボディ(ローラークラッチ)部。特にラインローラーの耐久性は5倍以上もアップしています(対当社従来品)。
ボディはアルミ製のHAGANEボディ。
片面しか掲載されていないことから前モデル同様に半プラのハイブリッドボディだと思われます。
蓋側が樹脂ということで耐久性が気になる方もいると思いますが、まずは脚・リールフット側ボディが金属・アルミということが重要で、負荷が掛かってもリールが撓みません。
少なくともラインナップの1000~C5000番を用いる釣りではまず問題ないことでしょう。
防水機構は前モデルのコアプロテクトから進化してX-プロテクトを新たに搭載しています。
ロングストロークスプール
ステラ、19ヴァンキッシュにのみに搭載されているロングストロークスプールがNEWストラディックにも搭載。キャスト性能もフラッグシップに近づきました。C3000サイズで従来比約5%の飛距離UPを達成。(ドーム内での当社飛距離テストによる)
いつもルアーが届かないあのポイントへ、NEWストラディックなら届けてくれるかもしれません。
新型ストラディックでは、18ステラ・19ヴァンキッシュにのみ搭載されているロングストロークスプールを搭載。
これからはこれがスタンダードになってくるのでしょう。
マイクロモジュールギアⅡ&サイレントドライブ
[マイクロモジュールギアⅡ]
軽やかで滑らか。珠玉のギアフィール。
最先鋭の歯面設計、シマノならではの製造技術によって進化したマイクロモジュールギアⅡ 。ギアの歯、ひとつひとつの歯面から設計を見直し、理想的な歯形状を追求。音鳴りの低減、滑らかなギアフィーリングの向上も達成しました。[サイレントドライブ]
細部まで徹底した、静謐なる一体感。
ボディ全体の基本設計、駆動関連部品をひとつひとつ見直し、部品間の微細なガタ、隙間、揺れを細部に至るまで徹底的に排除。改善の対象箇所はドライブギア、ウォームシャフト、ウォームシャフトピン、ウォームシャフトギアなど多岐にわたります。新たな次元での滑らかな回転性能、静粛性を伴った巻きごこちを実現しました。
まさかこの2つがストラディックにまで下りてくるとは驚きです。
上位機種同等の新設計HAGANEギア
さらに強靭なるギアシステムへ。
これまで多くのシマノスピニングリールに搭載してきたHAGANEギア。独自の精密冷間鍛造技術により、十分な耐久性を確保してきたNEWストラディックでは上位機種同等の新設計HAGANEギアを搭載。それによりワンサイズ上のリールギア強度を実現しました。
新たに搭載されたマイクロモジュールギアⅡ、サイレントドライブだけでなく、HAGANEギアもバージョンアップ。
ライバル社の同価格帯リールが亜鉛ダイキャスト製の中、アルミ製ギアを採用しているのは大きな強みです。
ワッシャー素材の最適選択
#2500S以下の1セットドラグ搭載モデルには滑り出しの良さを重視したフェルト素材を、#C3000以上の2セットドラグ搭載モデルには耐摩耗性に優れたクロスカーボン製のワッシャーを採用しています。
前モデルはすべてフェルト素材だったとはずですが、新型はドラグワッシャーが単板の2500S以下のみフェルトで、複板のC3000以上は耐久性に優れたクロスカーボン製のワッシャーを採用しています。
適材適所な素材選びがシマノらしいですね。
ラインナップ・サイズ展開
ラインナップは、1000番からC5000番の全13機種。
ノーマルギア・ハイギア・エクストラハイギアと、各サイズ毎にギア比も選べます。
品番 | ギア比 | 自重 | 最大ドラグ力 | スプール寸法 | 糸巻量 | 最大巻上長 | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
1000S | 5.1 | 185g | 3.0kg | φ40/13.5mm | ナイロン 3lb-100m | 64cm | 40mm | 6/1 | 25,500円 |
C2000S | 5.1 | 185g | 3.0kg | φ43/13.5mm | ナイロン 4lb-100m | 69cm | 40mm | 6/1 | 25,500円 |
C2000SHG | 6.0 | 185g | 3.0kg | φ43/13.5mm | ナイロン 4lb-100m | 81cm | 45mm | 6/1 | 25,500円 |
2500S | 5.3 | 220g | 4.0kg | φ47/17mm | フロロ 5lb-100m | 78cm | 50mm | 6/1 | 26,000円 |
2500SHG | 6.0 | 220g | 4.0kg | φ47/17mm | PE 0.8号-100m | 89cm | 55mm | 6/1 | 26,000円 |
C3000 | 5.3 | 225g | 9.0kg | φ47/17mm | PE 1号-400m | 78cm | 55mm | 6/1 | 26,800円 |
C3000HG | 6.0 | 225g | 9.0kg | φ47/17mm | PE 1.5号-270m | 89cm | 55mm | 6/1 | 26,800円 |
C3000XG | 6.4 | 225g | 9.0kg | φ47/17mm | PE 2号-200m | 94cm | 55mm | 6/1 | 26,800円 |
3000MHG | 5.8 | 245g | 9.0kg | φ47/17mm | PE 1.2号-150m | 86cm | 55mm | 6/1 | 27,800円 |
4000 | 5.3 | 280g | 11.0kg | φ52/19mm | PE 1号-490m | 87cm | 55mm | 6/1 | 27,800円 |
4000MHG | 5.8 | 280g | 11.0kg | φ52/19mm | PE 1.5号-200m | 95cm | 55mm | 6/1 | 27,800円 |
4000XG | 6.2 | 280g | 11.0kg | φ52/19mm | PE 1.5号-320m | 101cm | 57mm | 6/1 | 27,800円 |
C5000XG | 6.2 | 280g | 11.0kg | φ52/19mm | PE 2号-300m | 101cm | 57mm | 6/1 | 28,500円 |
発売日は、1000S~C3000が7月、3000~C5000は8月発売予定となっています。
リールのサイズ感、スプール互換がひと目で分かる親切な表も掲載されています。
意外と番手の違いを把握していない方も多いはずですから、メーカーはもっと公表すべき情報でしょう。
大幅なスペックアップを果たしたNEWストラディック
周期的に今年モデルチェンジされるであろうとは言われていた無印ストラディック。
あまり最近の上位モデルのスペックを把握していない身としては、せいぜいXプロテクトくらいしか進化させるところがないのではと考えていました。
それが蓋を開けてみると予想を遥かに上回る進化っぷり。
ロングストロークスプールはこれからのNEWスタンダードとしても、まさかマイクロモジュールギアⅡとサイレントドライブまで搭載するとは思いもしませんでした。
(そういえばベイトにも積極的にマイクロモジュールギアが採用され始めていますね)
どこぞのメーカーと違って露骨な差別化・出し惜しみをしない姿勢はさすがシマノといったところです。
これで来年はクイックレスポンスシリーズのストラディックCI4+もモデルチェンジされることでしょうから、ストラディックシリーズの地位は安泰でしょう。
ソルト全般用に「3000MHG」を買うつもりです。
次回は前モデルとの比較を投稿予定です。