待望の「16 ストラディックCI4+」の後継モデルが登場。

軽量&低慣性がコンセプトのMGLシリーズ、シマノ 「20 ヴァンフォード」。

<9/21 追記>

購入、Fインプレはこちら

シマノ 20 ヴァンフォード C3000SDH Fインプレ

シマノ 20 ヴァンフォード

意のままに操れる「超感度・軽量」でフィールドを攻略せよ
マグナムライトローターと軽量ボディにより、巻き出しの軽さと優れた操作性を実現。また、滑らかで静粛性の高いギアフィーリングを叶えるマイクロモジュールギアⅡ、サイレントドライブを搭載し、より繊細なリーリングも可能。さらにロングストロークスプールによる遠投性能やXプロテクト、HAGANEギアによる耐久性能も譲らない。結果を求めるテクニカルかつストイックなアングラーへ。

ヴァンフォード|スピニングリール|シマノ -SHIMANO-

「ヴァンキッシュ」の下位モデルにして「ストラディックCI4+」の後継モデル

今年発売されるであろうと期待されていた「20 ストラディックCI4+」という名称ではなく、「ヴァンフォード」という新しい名称となりました。

前モデルのように同じ「ストラディック」という名称でコアソリッドシリーズとクイックレスポンス(MGL)シリーズに分かれているのは紛らわしいからでしょうか。

下位モデルの「17 アルテグラ」がコアソリッドシリーズになり、クイックレスポンスシリーズ自体がヴァンキッシュとストラディックCI4+の2モデルのみとなったため、分かりやすくクイックレスポンスシリーズ=「ヴァン〇〇」という名称で統一したかもしれませんね。




【MGLシリーズ】 NEW VANFORDの技術特性

「20 ヴァンフォード」の主要な技術特性を紹介。

【飛距離アップ】 ロングストロークスプール

今回のモデルチェンジで新採用された技術の目玉の一つが「ロングストロークスプール」。

「18 ステラ」→「19 ヴァンキッシュ」→「19 ストラディック」ときて、当然ながら「20 ヴァンフォード」にも採用されました。

ロングストロークスプールは、#2500サイズで従来比約4%の飛距離アップが見込まれる新技術です。

ストローク長が変わってしまったため、前モデルとのスプールの互換性はなし

スプールの互換性はロングストロークスプール採用モデル間のみとなります。

【低慣性】 ヴァンキッシュと同クラスのマグナムライトローター搭載

「20 ヴァンフォード」のローターには、軽量&低慣性のCI4+製マグナムライトローターを搭載。

塗装が違うだけで「19 ヴァンキッシュ」と同等のものなようです。

クイックレスポンス(MGL)シリーズの要となるのがローターの軽さ、慣性の低さ。

ストラディックCI4+の後継ということで一番期待された部分なだけにシマノの最軽量&低慣性を誇る19ヴァンキッシュと同等というのはこれ以上ありません。

【巻き心地】 マイクロモジュールギアⅡ&サイレントドライブ搭載

駆動部には、新定番となった「マイクロモジュールギアⅡ」と「サイレントドライブ」を搭載。

滑らかな巻き心地を実現します。




20 ヴァンフォードのスペックを比較

「20 ヴァンフォード」のスペックを前モデル「16 ストラディックCI4+」、上位モデル「19 ヴァンキッシュ」、そしてライバルになりそうなダイワの「20 ルビアス」と比較してみました。

スペック比較 16 ストラディックCI4+ 20 ヴァンフォード 19 ヴァンキッシュ 20 ルビアス※
重量:C2000S 160g 150g 145g 150g
重量:2500S 185g 175g 165g 175g
BB数 6/1 7/1 11/1 9/1
本体価格(C2000S/2500S) 30,000円/31,000円 30,000円/31,000円 57,000円/58,000円 38,400円/38,900円

※20ルビアスの比較番手「FC LT2000S」/「LT2500S」

上位モデル 「19 ヴァンキッシュ」との比較

上位モデル「19 ヴァンキッシュ」との主な違いは、ボディ材質。

「19 ヴァンキッシュ」はMg(マグネシウム)製のメインフレーム(脚付きボディ)、CI4+製のボディカバーにハンドル、「20 ヴァンフォード」はオールCI4+製ボディ※となります。
※ハンドルはアルミ製

他、細かな技術特性では、リジッドサポートドラグなど。

スペックだけでみるとヴァンキッシュにかなり肉薄しているように思いますが、そこはやはりハイエンドとミドルレンジ。

部品、組み込み精度などスペックだけでは分からない違いがあることでしょう。

前モデル 「16 ストラディックCI4+」からの進化点


出典:シマノ ヴァンフォード

前モデル「16 ストラディックCI4+」から技術特性のアップグレードに、重量で約10グラムの軽量化を実現。

更にベアリングが1BB追加されています。(ハンドルノブ内BB)

価格据え置きでスペックが向上しているのがポイント。

ライバルモデル ダイワ「20 ルビアス」との比較

購入の際に比較・検討されるであろうリールは、ライバル社のダイワ 「20 ルビアス」でしょう。

同じ高強度樹脂製ボディ&ローター(シマノ:CI4+、ダイワ:ZAION)で価格帯の近いモデルです。

「20 ルビアス」より「19 バリスティック」の方がスペック・価格共に近いのですが、あえてバリスティックを候補にあげる要素がないため、ルビアスをライバルリールと位置づけます。

スペックでルビアスが優位であろうポイントは以下の3つ。

モノコックボディ

一体成型構造のボディを採用することで剛性が向上。

更にギアスペースの拡大に伴い、従来より大口径のギアを搭載しています。

リニアシャフト(ローターナットベアリング)

シマノでローターナットベアリングはヴァンキッシュ以上のグレードのみ採用。

後から追加することもできません。

<9/21追記>
簡易なものですがベアリングを追加でき、ローターナットベアリング化可能に

ベアリングの追加余地

ルビアスはスプール内、スプール受けにベアリングを追加可能。

ヴァンフォードは未確認ですが、前モデルを考慮するとスプール受けにベアリングは追加できても、スプール内には追加できないことが予想されます。




スペックだけで20ルビアスと比較すると、圧倒的にルビアスが優れているように思います。

ただし、一つ大きな違いがあって、それが価格。

ルビアスはスペックの向上に伴い価格も上がったのに対し、ヴァンフォードは据え置き。

本体価格が定価で約8千円も違うのは購入する上で大きな検討材料になるのではないでしょうか。




バカ売れ必死な軽量&低慣性リール

自重の軽さ、回転レスポンスの良さから人気を博した「16 ストラディックCI4+」。

その後継機ということで期待の高まる「20 ヴァンフォード」。

期待通りのモデルチェンジに人気&売り行きモデルとなること間違いなしのリールです。

少番手の「C2000S」、バスなどでスタンダードな「2500S」に人気が集まることでしょう。

更なるスペックを求めるなら派生モデルに期待

ヴァンフォードは釣種別に魚種専用モデルへの派生が見込まれ、シマノの場合はデザインだけでなく、スペックも上がる傾向にあります。

<超種別ブランド>
・エギング → 「セフィア」
・ライトソルト → 「ソアレ」
・シーバス → 「エクスセンス」
・ブラックバス → 「コンプレックス」
・トラウト → 「カーディフ」

ありがちなスペックアップとして、「リジットサポートドラグ」や「ラピッドファイアドラグ」の採用。

「ソアレ」シリーズなら最小番手となる500番サイズの追加も十分に考えられます。

「ヴァンフォード」で少し足りていない、惜しいなと思うのがこの辺りのドラグ機構。

派生モデルはスペックアップに伴い価格もやや上がりますが、ヴァンキッシュとまではいかないものの、妥協のない更なるスペックを求めるなら、この新型「ヴァンフォード」は我慢して派生モデルの発売を待つのも手です。




気になる番手 C3000SDHのみCI4+製ダブルハンドル採用?

個人的に気になる、買うならこの番手かなと思っているのが「C3000SDH」。

エギングを意識したノーマルギア比、ダブルハンドルを採用したモデル。

低慣性を活かすならやはりノーマルギアが望ましく、この手の釣りにはダブルハンドルが個人的にマスト。

しかもこのダブルハンドルのみ他の番手と違いCI4+製のハンドルのようです。
(セフィアCI4+かヴァンキッシュと同型?)