ベイトシーバスに特化したシマノ エクスセンスDCに下位モデルとなる「20 エクスセンス DC SS」が登場します。
スタンダードなφ34mmスプールに、PEラインに特化したチューンが施されたI-DC4ブレーキを搭載。
X-SHIP&マイクロモジュールギアを採用し、滑らかな巻き心地も実現。
これでいて実売価格はエクスセンスDCの半額以下となる見込みです。
【ベイトシーバスモデル】 20 エクセンス DC SS
シンプルなダイヤル操作で簡単セッティング。しかも飛ぶ。
憧れのベイトスタイルを身近にする実践派DCリール。ベイトスタイルのシーバスゲームをもっと身近に! そんな要望に応えて開発したエクスセンスの新機軸。シーバス用にスペシャルセッティングを施したI-DC4エクスセンスチューンは、シンプルな4段階のダイヤル操作のみで、PE・フロロでの幅広いウェイト・タイプのルアーに対応できます。HAGANEボディ、マイクロモジュールギア、X-SHIPなど先進のテクノロジーも装備し、シーバスにロックフィッシュに、快適なロングキャストを演出します。
ベースリールは海外モデル「クラドDC」
ベースとなるリールは、国内未発売の海外モデル「クラドDC」。
ざっくり言うと日本のスコーピオンポジションとなるリール。
(現行のスコーピオンは年式が違うモデルが混ざっているのであくまでグレードという意味で)
アルミ製のメインフレームを用いたHAGANEボディのスタンダードなリールです。
【巻き感】 X-SHIP マイクロモジュールギア搭載
下位の「SLX DC」とは違い、こちらは「X-SHIP」、「マイクロモジュールギア」搭載。
ドライブギアの材質は超高強度真鍮製となり、巻き心地は確かなものでしょう。
【DCブレーキ】 I-DC4エクスセンスチューン
採用されるDCブレーキは、「I-DC4 エクスセンスチューン」。
SLX DCと同じシンプルな4段階のブレーキダイヤルで、違うのはエクスセンスチューンとある通りPEラインの特化したチューンが施されています。
<ブレーキモード>
ブレーキモード1:PE 遠投用
ブレーキモード2:PE 標準
ブレーキモード3:PE ナイト、強風
ブレーキモードF:フロロ 標準
4モードの内、3つがPE用で残る一つがロックフィッシュでの使用を意識したフロロ用となっています。
モードの変更は上位モデル「エクスセンスDC」ではサイドカバーを開き内部ダイヤルを触る必要がありましたが、このDCSSでは外部ダイヤルで操作可能となりました。
スタンダードなφ34mm アルミ製スプール
搭載されるスプールは、スタンダードなφ34mm。
材質も超々ジュラルミン製ではなく、アルミ製となっており、SLX DCと同じ構成です。
(互換性などは不明、同じものということはないはず)
ちなみに上位モデル「エクスセンスDC」は、φ37mmの超々ジュラルミン製スプールとなっています。
スプール径が3mmも違うので、例えば10g未満のルアーだとDCSSの方がスプールの立ち上がりが良く投げやすそうですね。
簡単にスプール交換が可能に
エクスセンスDCはブレーキダイヤルの仕様でスプールの脱着にひと手間(ネジ)掛かりましたが、DCSSでは通常のリールと同じく手軽にスプールを交換できるようになっています。
スプール周りのメンテや、別途スプールを購入してラインを使い分けるといったことが簡単に行えます。
ラインナップ・スペック表
ラインナップは、HG:ハイギア、XG:エクストラハイギアの2ギア比×左右ハンドルの計4機種。
シーバス用ということもあってか、ノーマルギアモデルはありません。
品番 | ギア比 | 最大巻上長 | 最大ドラグ力 | 自重 | スプール寸法 | 糸巻量(ナイロン) | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
HG | 7.4 | 79cm | 5.0kg | 220g | φ34/幅25mm | 12lb-130m | 45mm | 6/1 | 39,500円 |
XG | 8.8 | 91cm | 5.0kg | 225g | φ34/幅25mm | 12lb-130m | 48mm | 6/1 | 39,500円 |
発売は、2020年3月発売予定。
左右ハンドル同時発売ということでいいのでしょうか。
PEラインをメインで使うベイトシーバスにオススメ
PEラインに特化したブレーキチューンが施されたリールが手頃な価格帯に。
「エクスセンスDCSS」は、上位モデル 「エクスセンスDC」(実売6万半ば)から半額以下となる実売3万円と少しです。
価格もですが、スプール径がスタンダードなφ34mmというのもポイント。
これからベイトタックルでシーバス釣りをやってみようと思っているベイトキャスティングリール初心者にぜひ知ってほしいのが、ルアーウェイトとスプールの関係。
スピニングリールなら軽いルアーから重いルアーまで特に関係なくキャストできますが、ベイトリールは違い、ある程度 “適正なルアーウェイト” が存在します。
これはスプール径に関係していて、径の大きなスプールでは軽いルアーの(スプールの)立ち上がりが悪く投げにくいものです。
ビッグベイト、バイブといった重めのルアーをメインにするのなら径の大きなものが適していますが、10g程度のプラグも快適にキャストしたいのであればスタンダードなφ34mmが最適。
そういう訳で34φスプール、PEチューンが施されたブレーキを搭載した「エクスセンスDCSS」はベイトシーバス用リールとしてオススメできるスペックとなっています。
エクスセンスDCと同じく、ドラグ動作時に音の鳴る「エキサイティングドラグサウンド」も搭載されています。
<5/6追記>
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