シマノ メタニウムシリーズが19アンタレス、18バンタムMGLの技術を活かしてモデルチェンジ。
マグナムライトスプール3によるキャストフィールの向上、マグネシウム製コアソリッドボディによる剛性アップ、更にブラスギアを搭載することでカルカッタのような滑らかな巻き心地を実現します。
それでいて重量は前モデルと同じ175グラム。
バーサタイルモデルとしてNEW「20 メタニウム」に隙は見当たりません。
バーサタイルの新境地 シマノ NEW 20 メタニウム
強靭コアソリッドボディ&低慣性マグナムライトスプールⅢ搭載。
強さと軽さと抜けの良さが実現するバーサタイルの新境地。軽量で操作性が高く、守備範囲が広いテクニカル系オールラウンダーに、マグネシウム一体成型のコアソリッドボディと、軽やかな立ち上がりと抜けるような伸びの良さを実現するマグナムライトスプールⅢを搭載。軽快な操作性とタフな釣りへの適応力をアップし、巻きも撃ちもライトリグも、テクニカルにこなせます。さらに軽量自重はそのままに、超高強度真鍮ドライブギアを搭載し、タフさにも磨きを掛けました。
出典:メタニウム [Metanium]|両軸リール|リール|製品情報|シマノ -SHIMANO-
ラインナップ・スペック表
ラインナップは、無印:ノーマル、H:ハイギア:XH:エクストラハイギアの3種に左右ハンドルの計6機種。
品番 | ギア比 | 最大巻上長 | 最大ドラグ力 | 自重 | スプール寸法 | 糸巻量(ナイロン) | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
(無印)※ | 6.2 | 66cm | 5.0kg | 175g | φ34mm/幅19mm | 12lb-100m | 42mm | 10/1 | 44,100円 |
HG | 7.1 | 76cm | 5.0kg | 175g | φ34mm/幅19mm | 12lb-100m | 42mm | 10/1 | 44,100円 |
XG | 8.1 | 86cm | 5.0kg | 175g | φ34mm/幅19mm | 12lb-100m | 45mm | 10/1 | 44,100円 |
※ノーマルギアモデル
NEWメタニウムの主要テクノロジー
軽さと強さは、ひとつになれる。
大幅な薄肉化を施すことで従来にない低慣性化を達成した「マグナムライトスプールⅢ」(19アンタレスに初採用)。そして、メインフレームとレベルワインドプロテクターを一体成型することで、ロープロファイルながら円形リール並みの高剛性を実現した「コアソリッドボディ」(18バンタムMGLに初採用)。この2つの革新的技術を、NEWメタニウムで初めて一台に凝縮しました。
軽やかな立ち上がりと圧倒的ともいえる抜けの良さを誇るマグナムライトスプールⅢを、高剛性かつコンパクトサイズのコアソリッドボディに収めることで、「より軽いルアー」に対応し、「さらに奥へと攻める」低弾道キャストの伸びを高め、「もっとストロングな釣り」にも適応する強靭さを獲得。また、バンタムMGLではメインフレームとサイドプレートの材質にアルミニウムを使用していましたが、NEWメタニウムではマグネシウムを採用。コンパクトで扱いやすいコアソリッドボディのさらなる軽量化を図りました。
メタニウムのアイデンティティでもある「軽さがもたらす操作性の高さ」はそのままに、よりパワフルかつテクニカルな釣りへの対応力をアップ。もっとテクニカルに、もっとオールラウンドに。NEWメタニウムがまたひとつ、バーサタイルの基準を塗り替えます。
【フルメタル】 マグネシウム製コアソリッドボディ
20メタニウムは、「18バンタムMGL」に初採用された「コアソリッドボディ」を採用。
コアソリッドボディとは、メインフレームとパーミングカップ側サイドボディを一体成型することで、ロープロファイルながら丸形リール並みの高剛性を実現したボディ構造です。
バンタムとの違いは、バンタムがアルミニウム製なのに対し、20メタニウムはアルミより軽いマグネシウム製となっています。
ギアボックス側ももちろん金属のマグネシウム製でスプールの蓋部分はアルミ製とのこと。
要するにフルメタルボディということになります。
【ナロー】 MGLスプールⅢを搭載
スプールは、「19アンタレス」に初採用された超々ジュラルミン製の「マグナムライトスプールⅢ」を搭載。
前モデル「16メタニウム」よりスプール幅の狭いナロースプールとなっています。(22mm→19mm)
スプール経は前モデルと変わらずスタンダードなφ34mm。
そのキャストフィールは19アンタレスと同等とのこと。
尚、19アンタレスと20メタニウムのスプールに互換性はありません。
超高強度真鍮ドライブギアを搭載
出典:2020 メタニウム NEW Metanium | 黒田健史の「いろはにほへと」
これまでメタニウム、アルデバランといった軽さをウリの一つとしているリールのドライブギアには超々ジュラルミンが採用されてきましたが、20メタニウムではアンタレスやバンタム、カルカッタシリーズと同じブラス・超高強度真鍮を採用。
軽い超々ジュラルミンと比べて重いものの、粘りがあり、しっかりとした滑らかな巻き心地を実現します。
もちろん超小型精密ギアの「マイクロモジュールギア」仕様。
ちなみにギア(ドライブ・ピニオン)はバンタムと共用とのこと。
各部の軽量化で前モデルと同重量170gをキープ
ドライブギアをブラス製にしたことにより、懸念されるのが重量増。
その差は10グラムもあるそうです。
それを20メタニウムでは、各部の軽量化を図ることで前モデルと同じ170グラムを実現。
ただでさえ軽く作られているであろうパーツを更に軽量化するという涙ぐましい努力がみられます。
【参考動画】 プロスタッフによる解説動画
プロスタッフによる解説動画も上がっているのに参考にどうぞ。
大幅にスペックが底上げされたNEWメタニウム
18バンタム、19アンタレスの技術を活かし生まれ変わったNEW 20メタニウム。
・マグナムライトスプールⅢ(19アンタレス)
→ 飛距離、キャストフィールの向上
・コアソリッドボディ(18バンタム)
→ 強度・剛性の向上
・超高強度真鍮製ドライブギア(アンタレス、バンタム、カルカッタ)
→ 巻き心地の向上
このように大幅なスペックの底上げがなされています。
個人的にギアを超々ジュラルミン製のまま、前モデルより○グラム軽量としなかったのが好印象。
(こんな感じでNEWツインパワーもフルアルミにすれば良かったのに)
コアソリッドボディが気になって欲しいと思いつつもけっきょく買わなかったバンタムMGL。
メタニウムはシマノの定番だけに今度こそ欲しいものです。(予算の許す限り)