先日の「12 アルテグラ」のインプレで触れたスプールの重量差。
せっかくなので、スピニングリールのスプール重量の差によって
タックルバランス(ウエイトバランス)にどのような変化が表れるのか検証してみました。
考察でもなんでもないですが、ちょっとしたネタに。
一般的?に重いスプールは安く、軽いエアスプールは高価。
軽いエアスプールは価格なりのメリットがあるのか、検証してみます。
使用リールは、手持ちのリールで重いスプールと軽いスプールの両方を装着可能な
ダイワの「13 セルテート」 2004CH。
重いスプールは標準のアルミスプール(メタルスプール)、
軽いスプールは「07 ルビアス」2004のエアスプールです。
まずは、各スプールの重量測定から。
▼アルミスプール (ダイワ 13 セルテート 2004CH)
自重約40g
▼エアスプール (ダイワ 07 ルビアス 2004)
自重約25g
▼金属ワッシャー (セルテート付属品)
※マグシールド以降のリールにそれ以前のスプールを装着するには、
このメタルワッシャーを噛ませる(取り付ける)必要があります。
自重約0.8g
ほとんど影響なさそうです。
スプールの重量差は約15グラム。
これがどのように影響するのか、実験してみます。
まずは、ロッドに合わせたときの重心位置の変化。
▼アルミスプール装着時の重心位置
▼エアスプール装着時の重心位置
完全な水平位置というわけでなく、カメラの角度も微妙にズレているので、
正確とは言い難いですが重心位置にほぼ変化なしといっていいでしょう。
ほんの僅か(1mmほど)アルミスプールの方が重心が手元に近付いた程度です。
単純にリールが重くなることで重心が多少は手元に寄るかと思いましたが、
リール自体の重心が離れてしまうせいかそこまで影響ありませんでした。
この条件だけで断言するのは早計ですが、そこまで変化が出そうにないので、
ロッドの重心位置に影響を及ぼすほどの変化はなし。
ということで。
次に実際に持ってみた感じを。
これは写真などで伝えようがないので言葉のみ。
持ってみた感じは、明らかに差が出ました。
ロッドに合わせた際の重心位置に変化はなかったものの、
実際に持ってみるとやや先重りになったように感じます。
特にトゥイッチやシェイクといった細かなアクションを入れる際に影響大。
重いと振り子のようになってしまい、余計な力が入ります。
実際の使用感の差は、
軽快さが段違い。
その他、材質による強度への影響など。
重いスプールは主にアルミ、軽いスプールはABS樹脂にメッキコーティングを施したもの。
(ダイワの場合)
強度については、当然金属のアルミに軍配が上がりますが、
青物や外国の怪魚でもない限り、実釣においては気にするほどではないでしょう。
他にはドラグ音、響きの変化。
これはどちらが良い悪いというものではありませんが、
金属の方が響きは綺麗ですね。
更に細かなことを言えばドラグの効きにも多少なりとも影響がありそうですが、
気にして使ったことがないのではっきり言って分かりません。。
というわけで、ここまでの結論として、、
軽いに越したことはない。
以上。
「13 セルテート」の黒いスプール、見た目はカッコイイんですが重さがネックです。
今年になってようやく新しいエアスプールが発売されましたが、
軽く1万円超えなので買うなら無難に「12 ルビアス」のスプールですかね。