「スピニングのベールは手で返すもの」

そう思っていました、渓流ルアーフィッシングを始めるまでは。

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キャスト後、ハンドルを回すことで自動的にベールが戻る「ハンドルリターン」機能。

「オートリターン」機構とも呼ばれます。

動作時のガチャンッ!という音はいかにもリールに悪そうで、
実際、故障を招きやすいらしく、この機能の使用は推奨されていません。
(メーカーの公式見解ではないようですが)

ダイワリールの場合、「ベール下がり」にも影響がありそうで
これまで使おうと思ったことはなく、まったく必要性を感じませんでした。



<ハンドルリターン機能の必要性>

渓流釣りを始めてからようやくこの機能の必要性を実感。

ポイントにもよりますが、特に上流部(源流)においては
この機能があるのとないのとでは雲泥の差です。

ルアーのトレース距離が限られる小規模なポイント、急な流れと、
着水後、素早く巻き始めないといけないシチュエーションで
マニュアルリターン(手で返すこと)ではどうしても動作が遅れてしまいがち。

その点、ハンドルリターンならベイトタックルと同じような感覚で釣りすることが可能です。

便利な機能ではあるものの、
やればやるほど部品も摩耗するので必要ないときは手で戻すようにしています。

ちなみに渓流において古い「カーディナル」が愛用される理由の一つに
この機能の存在もあるようです。



この機能ですが、すべてのスピニングリールが備えているわけではありません。

手持ちの2000番クラスだと、
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左から
・07 ルビアス 2004 → できる
・07 ルビアス 2004(プレッソスプール) → できない
・15 フリームス 2004 → できる

同じ「07 ルビアス」でも個体差があるようで、できるものとできないものがあります。

先に買った「07 ルビアス」はローターの位置、
ハンドルを回す強さに関わらずベールが戻らなかったので
「07 ルビアス」はハンドルリターンができないものと思っていました。

それが後から買った方は動作が不安定ではあるものの、一応は機能します。
(10回に1,2回はベールが戻らずに空振り?空回り?して止まります)

同一機種なので使用されている部品は当然同じですが、
どうも調整面で個体差が生じてしまうようです。

>参考:教えて!goo – 「ハンドルリターン



シマノの場合、同一機種での個体差はほとんどないようです。

ダイワがメインなのでシマノはあまり使ったことがなく、
あくまでイメージですがダイワよりは安定して機能している印象。

ただし、最近のモデルだと「15 ストラディック」ではできなくなっていました。

故障などのトラブルを避ける以外にも、該当部品の撤廃による軽量化、コストカットのため、
今後は採用しないモデルが増えてくるかもしれません。

実際に渓流以外ではまったく必要性を感じませんし、
逆転ストッパー然り、余計な機能は除外されるようになってもおかしくはないでしょう。

完全になくなっては困るので、渓流ルアーマン向けに
ハンドルリターン機構を備えた渓流専用モデルだけ作っておいて欲しいものですね。

現行のモデルではシマノだと「カーディフ」、
ダイワの「プレッソ」はトラウトでも管釣り向けなので昔あった「シルバークリーク」を復刻?

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