今年(2018年)に発売されたシマノのイカメタルロッド 「セフィアBB メタルスッテ B66MH-S」のインプレッション。

自分のロッドではありませんが、少し使わせてもらったのでこのロッドの特徴や使用感をお伝えしたいと思います。



セフィアBB メタルスッテ B66MH-Sのスペックと特徴

『ハイパワーX』を搭載。クラスを超えたハイパフォーマンスメタルスッテ専用モデル。

セフィアBBに待望のメタルスッテ専用シリーズが登場。上位機種で磨き上げた設計ノウハウを取り入れ、クラスを超える実釣性能を追求。軽快な操作性、アタリを捉える優れた目感度、波の揺れを吸収し、掛けた後も安定してやりとりできるスムーズな曲がりなど、高バランスのロッドに仕上がっています。さらに強化構造『ハイパワーX』を採用し、ネジリ剛性を高めることで曲がるロッドにありがちな不快なブレやダルさを抑え、心地の良い操作感を獲得しています。

■ B66MH-S ハイパワー ベイトモデル
水深20~80m+α、潮が速い状況、クイック&積極的な誘い、掛け重視、大型サイズ狙いなど

<スペック>
品番:B66MH-S
全長:1.98m
継数:2本
仕舞寸法:102.7cm
自重:88g
先径:1.0mm
適合スッテ:10~30号/40~110g
適合ライン:PE 0.4~1.2号
リールシート位置:388mm(リールシート後部固定フードから竿尻までの長さ)
カーボン含有率:99.6%
本体価格:17,900円

セフィア BB メタルスッテ [Sephia BB METAL SUTTE]|ソルトウォーターロッド|ロッド|製品情報|シマノ -SHIMANO-



スピニングモデル2本、ベイトモデル3本の計5モデル

ラインナップは、スピニングモデル2本(S66L-S、S66ML-S)、ベイトモデル3本(B66ML-S、B66M-S、B66MH-S)の計5機種。

レングスはすべて6.6フィートで統一され、想定される水深、スッテの重さによってパワーを選べられるようになっています。



強度に優れたカーボンソリッドティップ 「タフテック」

カーボンソリッドティップには穂先の径を落とさず、強度も保ちながらしなやかで繊細な曲がりを実現した「タフテックα」を採用。

一番パワーのある「B66MH-S」のみ、タフテックαより張りのある「タフテック」を採用しています。

ホワイト塗装に蛍光レッド?オレンジ?のラッピングで視認性も良好。



また、ティップガイドには昨今主流のKTガイドではなく、LDBガイドを採用。

LDBガイドはKTガイドより若干重いものの、傾斜がキツく糸絡みしにくくなっています。

ルアーロッドにはほとんど採用されなくなったガイドですが、船竿には広く使われています。



糸絡みしにくいスパイラルガイドセッティング

ベイトモデルはトップ~ベリーガイドが下を向くスパイラルガイドセッティング

ガイドが上を向くベイトロッドはスピニングロッドに比べてラインがガイドに絡みやすいもの。

スパイラルガイドはスピニングロッドのようにガイドを下に向けることにより糸絡みしにくくなっています。

好き嫌いは分かれるものの、ロッドでアクションをつけることが多く、バーチカルな釣りに向いたガイド設定です。



もちろんデメリットもあり、ラインが偏ってスプールに綺麗に巻けません。

若干ライン放出が悪い程度でキャストしない釣りでは悪影響はほとんどありません。



ブランクはネジレを防ぐ「ハイパワーX」

ブランクにはネジレを抑える「ハイパワーX」を採用。

特にスパイラルガイドセッティングが施されているベイトモデルと相性が良さそうです。



小脇に挟めるグリップ

リールシートはシマノオリジナル。

リアグリップは小脇に挟める長さ。

ダイワのイカメタルロッドより長めです。



エントリーモデルではなかなかの軽さ

最後に重量。

自重:88.6g

同セフィアBBシリーズのショアエギングロッドと同様に軽いです。

関連記事:シマノ セフィアBB S803ML Fインプレ



セフィアBB メタルスッテ B66MH-S 実釣インプレッション

借りてはみましたが、セットしているリールのハンドルが右なのでさほど使えていません。^^;

素振り程度、隣りで使っているのをみていた上でのインプレッションになります。



B66MH-Sはオモリグにも最適

シリーズ一番のパワーモデルとなる「B66MH-S」の適合ウェイトは10~30号(40~110g)。

MAXの30号は厳しいものの、20号は楽々扱えます。

MHモデルのみ張りのあるタフテックということで、高重量にティップが負けずオモリグの操作性もまずまず。

基本イカメタルロッドはオモリグには合わないことが多いですが、このロッドなら問題なく扱えます。
(ダイワのイカメタルロッドはオモリグには向かない調子でした)



もちろんメタルスッテ(オバマリグ)のアタリの取りやすさ・感度は専用モデルならでは。

実売1万円そこそこのエントリーモデルとしては後発だけあって十分過ぎる出来でしょう。

特にこのMH-ミディアムヘビーモデルは、使用する号数の重い山陰地方に向いています。