ダイワ 「19 レグザ LT4000D-CXH」のファースト・インプレッション。
レグザの特徴と各部重量をチェックしてみました。
実売1万5千円前後と安価ながら、剛性に優れたアルミボディにねじ込み式ハンドルを採用。
シマノ 15ストラディックの対抗馬となる、これまでのダイワにはなかったタフでリーズナブルなリールとなっています。
ダイワ 19 レグザ LT4000D-CXHの基本スペック
アルミボディで堅牢、LTで軽い!ハイバリュー、高剛性、レグザの誕生。
過酷なフィッシングシーンを想定し、開発されたタフさに優れる軽量小型スピニングリールがレグザ。アルミニウムを採用した堅牢ボディがタフデジギアをしっかり支え、マグシールドがその滑らかな回転を海水による塩ガミや異物の混入から守る。アングラーのタフな相棒として生まれた、シーバスや大型トラウト、ショアジギング、ロックフィッシュゲーム等にベストマッチなシリーズ。
■タフなソルトゲームに最適
高剛性メタルボディ、マグシールド、ATDの採用などハイスペック機に見劣りしない充実のスペック。
シーバスをはじめとした耐久性の求められるルアーゲームにオススメ。■高級機種に見劣りしない仕様
LTなのはもちろん、ハンドルはマシンカットの「ねじ込み式」を採用。
細やかな部分まで高級機種に見劣りしない仕様になっている。
大型番手はEVAノブを搭載(5000、6000番)し、ショアジギなどにオススメ。■様々なロッドにマッチするデザイン
ルアーロッドはもちろん、満遍なくマッチさせやすく、落ち着いた高級感のあるデザイン。
<LT4000D-CXH スペック>
品名 | 巻取り長さ | ギア比 | 自重 | 最大ドラグ力 | 標準巻糸量 | ベアリング | ハンドル長 | 本体価格 |
LT4000D-CXH | 99cm | 6.2 | 275g | 12kg | PE 2号-300m | 5/1 | 60mm | 21,000円 |
<付属品>
・調整ワッシャー
・取扱説明書
19 レグザの外観や特徴、採用テクノロジーなど
19レグザの外観や特徴・採用テクノロジーに、各部の重量をチェックしてみました。
まずは外観。
ツヤありブラック&シルバーの非常にシンプルなデザイン。
余計なアクセントがないのでどんなロッドにも合いそうです。
ベースは15フリームスのアルミボディ
レグザの基本ベースは、15フリームス・17エクセラー。
写真左は17エクセラー 2508RH
LTコンセプト可、ねじ込み式ハンドル採用により、一部異なる部分があるものの、15フリームスのアルミボディを流用しています。
エンジンプレートは新規。(18ブラストLTと同じ)
メインギヤには、LTコンセプトのタフにあたるタフデジギア(亜鉛)を搭載。
生産国は MADE IN CHINA 中国製。
<総重量>
自重:270.0g
カタログスペック値より5グラム軽い結果となりました。
17エクセラー 3012Hが315gと、標準自重で比べても40グラムも軽量化されています。
軽くないDS5製エアローター
ローターは、エアローターの中で最も軽くないDS4製となります。
ラインローラーにベアリングは入っていません。(1BB追加可能)
関連記事:ダイワ 19 レグザ フルベアリング化 ラインローラー&ハンドルノブ
また、定番の防水機構マグシールドももちろん搭載。
軽量化の要 薄肉アルミスプール
軽量化の要となる薄肉アルミ製スプールを採用しています。
装飾のない※シルバー一色の非常にシンプルなデザイン。
※パーフェクトラインストッパーは付いています
その他、大口径ドラグノブに、ドラグはATD、スプールエッジ形状はLC-ABS。
D(ディープ:深溝)スプールということでPE2号が300mも巻ける豊富なラインキャパ。
よりジギング向けの18ブラストLTがノーマルなのに対し、こちらが深溝という謎設定。
エコノマイザー的なものが欲しくなります。
<スプール重量>
自重:34.01g
参考までに17エクセラー2508RHのスプール自重が48グラム。
2500番(48φ)より更に大きいLT4000(51φ)で14グラムも軽く、3000番なら更に重量差がありそうです。
【互換性】 スプール支持部は簡易なタイプ
他モデルとの互換性にも関わるスプール受け部は、18フリームス以下と同じ簡易なタイプとなっています。
スプール内もご覧の通り。
ベアリングが追加できないことはもちろんのこと、BBまたはカラーのある上位モデルとの互換性も持ち合わせません。
もしかするとベアリングが追加できるタイプであることに期待していましたが、その価格帯からか下位互換タイプ。
やはり基準は18カルディアLTのようです。
ガタの出にくいねじ込み式ハンドル
ハンドルは供回り式に比べてガタの出にくいねじ込み式ハンドルを採用しています。
やはりハンドルの装着方法はこれでないと。
供回りのようにハンドルのガチャつく感じがなく、スムーズに回せます。
<ハンドル重量>
▼総重量:24.2g
ハンドル単体:14.98g
ハンドルノブ:9.02g
ハンドルはまさかの17セオリーと同じ軽量な細軸ハンドルを採用。
意外なところでも軽量化が図られていました。
ハンドルキャップの溝は17セオリーと同タイプ
供回り式ハンドルのためボディに溝のなかった15フリームスのアルミボディ。
19レグザではねじ込み式に伴い新たに溝が設けられました。
気になるのがその溝のタイプ。
ハンドルキャップ以外にリールスタンドを装着できるわけですが、レグザは17セオリー・18カルディア・18フリームスと同じタイプでした。
今後はこちらのタイプが主流となりそうです。
待望のリーズナブルでタフなリール
ハイエンドのセルテートを除き、それなりのグレードでこれといったアルミボディを採用したモデルのなかったダイワ製スピニングリール。
エントリーモデルとして登場したアルミボディの15フリームスは、当時のやたら重いスプールを採用していたこともあってあまりにも重過ぎでした。
今回の19レグザでは、LTコンセプトにより実用的な重さにまで軽量化が図られ、更にねじ込み式ハンドルを採用。
ようやくシマノ「15 ストラディック」の対抗馬となるリールが登場しました。
待望のリーズナブルなタフリールということで、シーバス用に選んだのがLTコンセプトで登場した新規格「LT4000」。
LT4000番は、従来モデル3000番のスプール径をやや小口径化したサイズ感となっています。
従来モデル3000番:φ54mm → LT4000:φ51mm
LT4000は、従来機3000番からの乗り換えに推奨されている番手のようです。
ギヤ比は選択肢がなく、XH:エクストラハイギア。
高いギア比に巻重りが酷いのではと心配していましたが、少なくとも空回ししたくらいでは巻き始めも含めて至ってスムーズ。
予想以上の巻きの軽さです。
とりあえずファースト・インプレッションとしてはこれくらいで後は実釣あるのみ。
スプール支持部にはがっかりさせられたものの、それ以外は期待以上の出来。
長年採用され続けたセルテートのアルミボディが空いたので、今度は19セルテートと19レグザの間に位置するモデルに期待です。
実売1万5千円前後とリーズナブルな価格ながら、剛性に優れたアルミボディにねじ込み式ハンドルを採用したタフなリール。
どうしても重量から敬遠されがちになるかと思いますが、用途によっては少々重くなろうとも絶対にアルミボディに分があります。
軽量なエントリーモデルとして登場した樹脂ボディの18フリームスが少々軟なこともあり、高い負荷が掛かる釣りにはメタルボディの19レグザと上手く住み分けができそうです。
選択の目安として、エギング(秋イカ)やライトゲーム全般は18フリームス、それ以上(春の親イカ狙い、シーバス、サーフ、ライトショアジギングなど)はこちらの19レグザがオススメです。