ダイワ 2018年以降の新基準 『LT』 ライト&タフコンセプト。
今回はこの基準で改められたスピニングリールの番手表示の変更についてチェックしてみます。
新しくなったダイワ スピニングリールの番手表示
新基準により改められたスピニングリールのサイズ表記についてチェックしていきます。
まずは型番・品番の読み方から。
出典:DAIWA : LT(LIGHT TOUGH) – Web site
ご覧の通りサイズ表記がシマノのようになりました。
シマノとの違いは、コンパクトボディのCが前にくるか後ろにくるか、溝の深さ表記の違いくらいです。
この表記変更に伴いリールのサイズ感も従来から変わるようです。
スプールの小口径化
新基準ではどうもスプール径が小さくなっているようです。
そこで従来のスプールとどの程度差があるのか比較してみました。
所有しているダイワ製スピニングリールのスプール径をノギスで測ってみました。
(誤差はご了承ください)
1000、2000、2500番の3サイズしか所有していませんので、残念ながら3000番以降は不明です。
(1000番は前のタイプのスプールなので若干径が違う可能性も)
<従来のスプール径>
スプール径 | 従来 | 新基準 |
1000 | 40mm | 40mm |
2000 | 43mm | 42mm |
2500 | 48mm | 45mm |
3000 | 不明 | 48mm |
新基準のスプール径と比較してみると、1000番は変わりませんが2000番以降から徐々に小口径化されているようです。
2000番の1mmは誤差程度に感じられますが、2500番クラスの3mm差はかなり大きいです。
というか旧2500=新3000番ということになるようですね。
スプールが小口径化されたのではなく、そもそものサイズ表記が変わったということでしょうか。
従来の2000番と2500番の間のサイズを設けるのが狙い?
シマノ化されたリールサイズ感
上記の変更に伴い、以下のようなリールのサイズ感になりました。
LTリールサイズ | 従来リールサイズ感 |
LT1000 | 1000 |
LT2000 | 1500 ~ 2000 |
LT2500-C | 2000 ~ 2500 |
LT2500 | 2500 |
LT3000-C | 2500 ~ 2500R |
LT3000 | 2500 ~ 3000 |
LT4000-C | 3000 |
LT5000-C | 3000 ~ 4000 |
LT6000 | 3500 ~ 4500 |
う~ん、ややこしい…。
シマノの表記にも慣れているのなら理解が早いかと思いますが、ダイワばかり使っていたユーザーには馴染みにくいことでしょう。
微妙にシマノと変えているのがまた憎らしい。
C表記をいっそ頭に持ってきて完全にシマノに合わせてくれた方がよっぽど分かりやすいです。
【糸巻量】 溝の深さが3種類に
新基準ではスプールの溝の深さ(巻糸量)が基本3タイプになるようです。
これにより従来と糸巻量が若干変わっています。
D=深溝
無印=標準
S=浅溝
SS=超浅溝※
※SSは2000番のみ
既存ユーザーの混乱は必至
今回の新基準、リールの方は期待が持てますが、新しくなる番手表記・サイズ感はどうも…。
シマノの子会社にでもなったのか、個人的にドラグノブ、スプールエッジ形状のパクリ返しはありだと思いますが、番手変更は改悪としか思えません。
既存ユーザーの混乱は必至。
1000番、2000番程度の小型リールを扱うライトゲーマーにはあまり大きな影響はなさそうですが、それ以上のサイズを扱うアングラーにはかなりややこしいことになっています。
ユーザーだけでなく、割を食うのは釣具店の店員さんでしょう。
リールの近くにサイズ表を貼り出すこととは思いますが、それでも説明も求められるのは必至。
しばらくは新サイズ表とにらめっこする羽目になりそうですね…。(汗)
本当にダイワは何かしらやらかさないと気が済まないのか、完全に定着している従来の表記から変える必要性を見出せません。