やたらと種類の多いスピニングリールの番手サイズ。
番手・品番表記の意味は割と知られているものの、それら番手を構成する各パーツの大きさ、組み合わせは意外と知られていないはず。
各番手がどういった構成でできているのか、スプール・ローター・ボディの組み合わせを表にしてまとめてみました。
今回はダイワ製汎用スピニングリール、最新のLTコンセプトリールではなく、従来モデルの番手・サイズについて解説します。
ダイワ 汎用スピニングリールの主な番手サイズ
LTコンセプトより前(リアルフォーコンセプトモデル)のダイワ製汎用スピニングリールは以下の9サイズがあります。
(1500番は現在ほとんどみられないため除外)
1000番・・・1003、1025
1000R※1・・・1003R
2000番・・・2000、2002、2003、2004、2025
2000C※2・・・2004C、2025C
2500番・・・2500、2505、2506、2508、2510
2500R※1・・・2500R、2508R、2510R
3000番・・・3000、3012
3500番・・・3500、3520
4000番・・・4000
※1・・・R=Rカスタム、ワンサイズ大きいボディを採用
※2・・・C=コンパクトボディ、ワンサイズ小さいボディを採用
これらより大きな4500番以上が大型スピニングリールという扱いになります。
(シマノでいうところのSWモデル)
4桁の数字、3,4桁がスプール・リールサイズ、1,2桁が糸巻き量を表しています。
これら番手の途中・末尾にアルファベット記号が付くことがあり、それらの意味は以下の通り。
H=ハイギヤ
SH=スーパーハイギヤ
PE=PEラインに適した糸巻量
F=フロロラインに適したモデル(逆テーパーがよりキツくなったタイプR仕様)
W=ダブルハンドル
DH=ダブルハンドル
番手別リール構成表
それでは本題の各番手のスプール・ローター・ボディの組み合わせ一覧。
番手 | スプール径 | ローター | ボディ |
1000 | Φ40mm | 1000-2000 | 1000 |
1000R | Φ40mm | 1000-2000 | 2000-2500 |
2000 | Φ43mm | 1000-2000 | 2000-2500 |
2000C | Φ43mm | 1000-2000 | 1000 |
2500 | Φ48mm | 2500 | 2000-2500 |
2500R | Φ48mm | 2500 | 3000 |
3000 | Φ54mm | 3000 | 3000 |
3500 | Φ55mm | 3500-4000 | 3500-4000 |
4000 | Φ57mm | 3500-4000 | 3500-4000 |
これらは手持ちのリール、パーツ検索システムのパーツリストなどを基に作成しました。
ダイワから直接聞いたわけではないので一部違うかもしれませんのでご了承ください。
<10/14 訂正>
4000番のスプール径を修正しました。
ちなみにこれらは「10 セルテート」から「LTコンセプトモデル」までの組み合わせ一覧。
マグシールド、エアローターが搭載された10セルテートより前のリールは、2500番の組み合わせが異なります。
2000番以下は、1000・2000スプールに1000-2000番ローター・ボディの組み合わせ。
2500番は、2500サイズのスプール・ローター・ボディの組み合わせとなり、2000番と2500番でボディサイズが異なります。
各パーツのサイズ・種類
上の表から1000~4000番までの汎用サイズで各パーツのサイズは以下の通りとなります。
スプール:「1000」、「2000」、「2500」、「3000」、「3500」、「4000」の6種類
3500番と4000番は溝の深さ(糸巻量)が違うのみで、同じ大きさ・スプール径となります。
3500と4000ではスプールに互換性はあるものの、若干4000の方が大きいようです。
基本的にスプール径が同じなら互換性あり。
例外として、1000番と2000番、3500番と4000番は後述のローターサイズが同じなので互換性があります。
ローター:「1000-2000」、「2500」、「3000」、「3500-4000」の4種類
1000番と2000番、3500番と4000番でそれぞれ共通。
基本的にスプールサイズとセットで、ローターのサイズが同じならスプールに互換性があります。
ボディ:「1000」、「2000-2500」、「3000」、「3500-4000」の4種類
2000番と2500番、3500番と4000番でそれぞれ共通。
便宜上「2000-2500」、「3500-4000」としましたが、それぞれ2500番ボディ、4000番ボディと呼ばれることも。
組み合わせを理解して、より最適なリールを選ぼう
あまり語れることがなく少しマニアックな内容となりましたが、これで各番手の組み合わせが分かったことと思います。
特に注目して欲しいのはスプール径とボディサイズ。
スプールは単にラインキャパだけでなく、ロッド(バットガイドの大きさ)との相性や、ライントラブル対策に。
ボディサイズは、小さければ軽く、反対に大きくなれば重量は当然重くなりますが、ボディが大きくなれば中のギアも大きくなり、それだけ巻き上げ力が強く、耐久性も増すことになります。
それぞれターゲット・釣り種に合わせて、最適なリールを探す参考にしてみてください。