名機といわれたシマノ ツインパワーXDがモデルチェンジ。

20ツインパワーのアルミ製HAGANEボディに19ヴァンキッシュのマグナムライトローターを搭載。

ステラSW譲りのバリアコートスプールリングを新たに採用し、より軽く、タフになった「21 ツインパワー XD」。

MGLシリーズ最強 シマノ 21 ツインパワー XD

MGLシリーズ最強。
よりタフに、より軽快になったツインパワーXD。

これまでの常識を覆す耐久性を継承しながら、大幅な軽量化を追求したNEWツインパワーXD。マイクロモジュールギアⅡ、ロングストロークスプール、サイレントドライブといった最新機構を採用し、基本性能にも磨きをかけることで操作性も大幅に向上。また、ドラグには耐久性に優れたカーボンクロスワッシャ、スプールリングにはステラSWと同じバリアコートスプールリングを採用することで、よりタフに、より軽快なモデルとして刷新。MGLシリーズで最強を誇るそのフィーリングとタフネスをぜひ体感してほしい。

引用元:ツインパワー XD[TWINPOWER XD]|シマノ -SHIMANO-

ラインナップ・スペック、価格、発売日

ラインナップは、C3000、4000、C5000に各種ギア比の計6種。

品番 ギア比 最大巻上長 自重 実用/最大ドラグ力 スプール寸法 PE糸巻量 ハンドル長 ベアリング数 本体価格
C3000HG 6.0 89cm 200g 3.5/9.0kg φ47mm/17mm 1号-400m 55mm 10/1 47,000円
C3000XG 6.4 94cm 200g 3.5/9.0kg φ47mm/17mm 1号-400m 55mm 10/1 47,000円
4000PG 4.4 72cm 245g 6.0/11.0kg φ52mm/19mm 1.5号-320m 57mm 10/1 48,500円
4000HG 5.8 95cm 245g 6.0/11.0kg φ52mm/19mm 1.5号-320m 57mm 10/1 48,500円
4000XG 6.2 101cm 245g 6.0/11.0kg φ52mm/19mm 1.5号-320m 57mm 10/1 48,500円
C5000XG 6.2 101cm 245g 6.0/11.0kg φ52mm/19mm 2号-300m 57mm 10/1 48,500円

C3000は#2500ボディ、4000・C5000は#4000ボディで実質2サイズです。

4000とC5000はスプールのラインキャパ違いで同スプール径。

そのため、4000-C5000間にスプールの互換性があります。

発売は、2021年4月発売予定




「21 ツインパワー XD」の特徴

「21 ツインパワー XD」の特徴とスペック、採用テクノロジーなどをチェック。

ツインパワーXDは、アルミ製のHAGANEボディにCI4+製のマグナムライトローターを搭載したクイックレスポンス(MGL)シリーズになります。

【HAGANEボディ】 20ツインパワーのハイブリットボディ(アルミ&CI4+)

NEWツインパワーXDのボディは、「20 ツインパワー」と同型のアルミとCI4+のハイブリットボディ

ピニオンギアが収まるギアボックスがカーボン樹脂素材のCI4+製、リールフット(脚)側フタ組がアルミ製の所謂 “半プラ” ボディとなっています。

半プラとなったことで気になるのはボディの強度・剛性面でしょうが、前モデルから劣っていないそうです。

【クイックレスポンス】 19ヴァンキッシュのCI4+製マグナムライトローター

MGL(クイックレスポンス)シリーズの要となるローターには、「19 ヴァンキッシュ」の最新型 CI4+製マグナムライトローターを搭載。

最軽量・低慣性マグナムライトローターにより、巻き出しの軽さ、回転レスポンスに優れています。

【ロングストロークスプール】 耐久性に優れたバリアコートスプールリング

最新の主要テクノロジーとして、ロングストロークスプールサイレントドライブマイクロモジュールギアⅡを採用しています。

NEWツインパワーXDでは、新たにステラSWに採用されている「バリアコートスプールリング」を採用。

強力な耐摩耗性処理により、ラインにダメージを及ぼすスプールエッジへ傷を防止します。




前モデル「17 ツインパワーXD」と比較

最新の「21 ツインパワーXD」と前モデル「17 ツインパワーXD」を比較してみました。

比較 17 ツインパワーXD 21 ツインパワーXD
ボディ フルアルミ製ボディ 脚付きフタ:アルミ

ボディ(ギアボックス):CI4+

ローター CI4+製 マグナムライトローター(16年式) CI4+製 マグナムライトローター(19年式)
マイクロモジュールギア ○ (MMギアⅡ)
バリアコートスプールリング
ベアリング数 9/1 10/1
自重(C3000/4000) 235g/290g 200g/245g
価格(C3000/4000) 48,500円/49,500円 47,000円/48,500円

以下は共通採用技術
・Xプロテクト
・X-SHIP
・Gフリーボディ
・AR-Cスプール
・リジットサポートドラグ
・カーボンクロスワッシャ
etc…

地味にベアリングが一つ追加され、価格も少し安くなっています。

フルアルミからハイブリッドボディ化でMAX45グラムもの軽量化

最大の違いがボディ構造。

前モデルではフルアルミボディだったのが、アルミとCI4+のハイブリッド(半プラ)ボディへ。

これにより、前モデルからC3000番で35グラム、4000番で45グラムの軽量化が図られています。
(軽量化はボディだけによるものではありませんがボディが大半を占めます)

フルアルミでなくなったのは残念ですが、この重量差は大きいですね。

気になる強度・剛性面の心配はシマノ的にはクリアしているようなので使う側の気持ちの問題でしょう。

ラインナップ・ギア比の選択肢が増加

前モデルでは、「C3000HG」、「C3000XG」、「4000XG」、「C5000XG」の4種のみでした。

これに「4000PG」、「4000HG」が追加され、選べるギア比のバリエーションが増えました。

XG-エクストラハイギアではハイギア過ぎるという方にはHG-ハイギア、高負荷時でも楽に負けるP-パワーギアという選択も面白いですね。




これはサステインXD・・・?

「20 ツインパワー」の半プラボディに「19 ヴァンキッシュ」のマグナムライトローターを搭載したNEWツインパワーXD。

バリアコートスプールリングの採用以外は、およそ誰もが予想した通りのリールになっています。
(バリアコートを追加するくらいでしかXD要素を足せなかった感…)

ただこれ、「19 ストラディック」のボディに「20 ヴァンフォード」のローターを搭載したNEWサステインが登場すると、ほぼ「21 ツインパワーXD」と同じ仕様になるんですよね…。

もちろん部品の精度だとか構造が異なっていたりするのでしょうが、少なくともカタログスペックではバリアコートが採用されていないだけのツインパワーXDになってしまいます。

これでいいのか…?

半プラ化に大荒れした「20 ツインパワー」。

ツインパワー未所持、ダイワ派の自分としては、ここまで大きく・長く騒がられるとは思いもしませんでした。

4000番では、45グラムも軽量化され自重245グラムを実現した「ツインパワーXD」ですが、同コンセプトでライバルとなるダイワの「19 セルテート」はアルミ製モノコックボディで自重235グラム。

これは贔屓目なしでもセルテートの方が良いのではと思ってしまいますね。笑
(決してバカにしているわけではありません)

ただ、強度・耐久面での信用・信頼度は、個人的にはシマノの方が上だと思っています。

半プラボディはSWシリーズでも採用され、特に大きな不具合やクレームはないようです。

半プラボディといっても実際のところ、脚部分の金属と樹脂の差ははっきりと差を感じられるものの、ギアボックス側はまず感じられません。

そこを気にしないのであれば、最新技術が諸々追加され軽くなったわけですから、クイックレスポンスシリーズで最強と謳い文句通りのリールになっていると思います。