ダイワ 「17 セオリー 2004H」と「18 カルディア LT1000S-P」。

今回は番手サイズの異なるこの2台を使って、1000番と2000-2500番ボディの違いをみていきます。



参考までに各番手のリール構成がこちら。

▼2000番(旧:2004)
2000番スプール
1000-2000番ローター
2000-2500番ボディ

▼1000番(新:LT1000S)
1000番スプール
1000-2000番ローター
1000番ボディ

LTコンセプトにより一部規格が変わりましたが、現行のLT1000番は従来の1003番と同じ構成です。



ダイワ製スピニングリールの最小ボディサイズ 1000番

■ 18 カルディア LT1000S-P 1000番ボディ

1000番ボディはダイワ製スピニングリールの最小ボディサイズとなります。

シマノは500番という(ある種ネタのような)マニアックなサイズも展開していますが、実用性からいって1000番が最低ラインでしょう。



今回比較する「17 セオリー」と「18 カルディア」は、同じ金型を使用したZAION製ボディフレーム。

こちらのボディはセオリーで新規採用され、新たに発売された「18 カルディア」はこのセオリーボディを流用しています。

ZAIONボディとしては最新型にあたり、比較にはうってつけのボディとなっています。



1000番、2000-2500番のボディサイズを比較

それぞれのボディを並べてみました。

注)別写真を貼り合わせただけなので縮尺がそれぞれ完全に同じというわけではありません。



ぱっと見た感じではそれほど大きな違いはないように見えます。

外見で分かる違いは、疑似エンジンプレートの大きさと、ボディ後方の張り出し具合の違いくらいでしょうか。

“ボディの大きさ” としては、ボディ後部の長さ(ストローク長)が違うくらいでほとんど変わらないようです。

<追記>

ネジの間隔を測ってみると2mmほど差があるので全体的にも若干コンパクトにはなっています。



ボディ内部(ギヤサイズ)を比較

次はボディを開いて内部の違いをチェック。

まずギヤについてですが、各ギヤのサイズが異なり、ドライブギヤの大きさにして約2ミリの差。

▼ドライブギア径
1000番:Φ28mm
2000番:Φ30mm

ちなみにピニオンギヤのサイズも異なるのでローターナットのサイズも異なります。



ボディ後方への長さの違いは、そのままスプール・ストローク長の違いからくるもののようです。



気になる重量差についてですが、セオリーとカルディアではギアの材質が異なるため断念しました。

さすがにこれ以上分解するのは躊躇われます。

ピニオンギヤは同じ真鍮製でしょうから、ドライブギヤを抜いてみればおおよその重量差は確認できていたと思われますが、抜いておいて測っていないという失態…。(汗)

<追記>

ドライブギア単体の重量を差し引いて計算してみました。

17 セオリー 2004H:71.8g
18 カルディア LT1000S-P:68.5g

1000番と2000番でおよさ3グラム差。

といっても、セオリーとカルディアではドライブギヤ以外にピニオンギヤの形状も若干異なるため、その分を差し引いても極わずかな重量差のようです。



参考までに同リールの1000、2000番の重量差。

▼17 セオリー
1003:155g
2004:175g

▼18 カルディア
LT1000S:170g
LT2000S:170g

セオリーは20グラムも差があるのに対し、なぜかカルディアは差なし。

さすがにカルディアの重量差ゼロというのはありえないはずなんですが…

ダイワの重量表記は5グラム単位なのでそれ未満ということか、LT2000Sがカタログ値より若干重い可能性?

やたら重量差のあるセオリーの1000番は発売時期が他と離れているため、スプールの肉薄具合が違うのかもしれません。



【まとめ】 変わらなさそうに見えて地味に小型化された1000番ボディ

<1000番ボディと2000-2500番ボディの違い まとめ>

ギアサイズ(ドライブギアにして約2mm)
ストローク長
重量差は極わずか



セオリーの2000番ボディを見て、これ以上どう小さくなるものかと思いましたが地味に小さくはなっているようです。

ただし、実質ストローク長の違いからくる極僅かな差なので、重さにしてせいぜい数グラム程度の違い。

若干ボディが小さくなったことにより、ロッドに取り付けた際に3mmほどスプールエッジが近くなりました。

キャスト後の人差し指でのサミングが僅かですがやりやすくなります。(手の小さな方は)



1000番と2000番、ギアのサイズを考えると、やはり2000番の方が汎用性が高く優れているように思います。

むしろこれと同じボディサイズの旧2500番が不釣り合いだったような・・・
(スプールサイズが小さくなった現行の2500番でちょうど良いくらい)



1000番は重量差からいってもあまりメリットが見出だせず、総合的にみると微妙なサイズ。

大きな違いはスプールサイズですが、ライントラブル面からいって2000番の方がトラブルレスですし、バットガイドとの関係(飛距離への影響)もそこまでするほどのものか微妙なところ。

そもそもとして昨今のバットガイド小口径化は、カタログスペックでの重量減、コストカットにしか思えません。(特にライトゲームロッド)



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