「HYPERDRIVE DESIGN」コンセプト採用のICカウンター搭載リールが登場。
アルミ製ボディの高剛性ICライトジギングリール、ダイワ「21 ティエラ A IC」。
実質「18 キャタリナIC」の後継となるリールです。
高剛性ICライトジギングリール ダイワ 21 ティエラ A IC
滑らかな巻き上げと軽さを兼ね備えた高剛性ICライトジギングリール
次世代ベイトテクノロジー「HYPERDRIVE DESIGN」による高い基本性能が長く続くことを目指し、全ての基本機能を大幅に高めた設計思想の次世代ベイトリールが登場。デプスアラームで快適さを増したICカウンター搭載のライトジギンガー待望のシリーズ。HYPER ARMED HOUSING(AL)を採用し、力強くブレの無い巻上げを発揮する。コンパクトに収まる優れたホールド性能で快適な操作性を実現。余裕の150サイズラインキャパシティーで、近海域での水深に幅広く対応。アイテム毎のハンドル設定により、ライトジギング全般に対応し、中型青物やタチウオ、マダイなど幅広い対象魚にマッチ。ICカウンターには巻上速度・落下速度を表示し、ヒットシーン再現も可能に。
引用元:DAIWA : ティエラ A IC – Web site
ラインナップ・スペック、価格、発売日
ラインナップは、150番の2ギア比、ハンドルタイプ違いで計6種。
品名 | ギア比 | 巻取り長さ | 自重 | 最大ドラグ力 | 標準巻糸量(PE) | ハンドル長 | ベアリング数 | 本体価格 |
150-DH | 6.3 | 70cm | 220g | 5kg | 1号-400m | 110mm | 6/1 | 36,300円 |
150L-DH | 6.3 | 70cm | 220g | 5kg | 1号-400m | 110mm | 6/1 | 36,300円 |
150H | 7.1 | 80cm | 225g | 5kg | 1号-400m | 70mm | 6/1 | 36,300円 |
150HL | 7.1 | 80cm | 225g | 5kg | 1号-400m | 70mm | 6/1 | 36,300円 |
150H-DH | 7.1 | 80cm | 230g | 5kg | 1号-400m | 130mm | 6/1 | 36,300円 |
150HL-DH | 7.1 | 80cm | 230g | 5kg | 1号-400m | 130mm | 6/1 | 36,300円 |
ボディはラインキャパ:PE1号-400mの150番。
ギア比はノーマルギア(6.3)とハイギア(7.1)の2種。
これにダブルハンドルとシングルハンドル(ハイギアのみ)モデルがあります。
発売は、2021年4月発売予定。
「ティエラA IC」の特徴
「ティエラA IC」の特徴とスペック、採用テクノロジーなどをチェック。
【設計思想】 HYPERDRIVE DESIGN
2021年新発売のベイト(両軸)リールに採用され始めた新コンセプト「HYPERDRIVE DESIGN(ハイパードライブ デザイン)」を採用しています。
・HYPER ARMED HOUSING(AL)
・HYPERDRIVE DIGIGEAR
・HYPER DOUBLE SUPPORT
・HYPER TOUGH CLUTCH
元々採用しているものが多く、ハイパードライブデザインによる新規採用技術は実質「ハイパードライブデジギア」のみとなります。
【ボディ】 アルミボディにハイパードライブデジギアを搭載
「21 ティエラ A IC」は、昨年発売されたカーボン樹脂素材のZAION製ボディを用いた最軽量ICカウンターリール「20 ティエラ IC」のアルミフレームVerとなります。(Aはアルミの意味)
正確にいうと、「ティエラIC」のアルミボディ版というよりは、「18 キャタリナ IC」の後継機にあたります。
(どうも「キャタリナ」ブランドは消えいく模様)
HYPER ARMED HOUSING(AL)ということで、メインフレームはアルミ製。
(筐体としてはキャタリナICと同型と思われます)
両サイドは金属ではなく強化樹脂(ZAION?)のようです。
これにギアの噛み合い率を上げ滑らかな巻き心地を持続させる「ハイパードライブデジギア」を搭載。
【ICカウンター】 機能が追加された最新バージョン
最新のICカウンターを搭載。
新しいリールが出る度にアップデートされていくICカウンター。
昨年発売された「ティエラIC」に初搭載された「デプス(深度)アラーム」はもちろんのこと、「落下速度表示」も新たに追加されました。
(設定でOFFにすることもできます)
その他、ライン入力方法に「P3引き出し入力30-60m」が新たに追加。
利便性がより向上しています。
ICカウンターの電池交換はサイドプレートより簡単に交換可能です。(CR2032コイン電池)
【ハンドル】 3タイプのハンドル
巻上性能に拘ったハンドル仕様に設定されています。
ハンドルは以下の3タイプ。
・110mmロングダブルハンドル(150-DH/150L-DH)
・70mmシングルハンドル(150H/150HL)
・130mmロングダブルハンドル(150H-DH/150HL-DH)
110mmでも十分長い部類ですが、なんと130mmまで登場!
ハイギアでも軽い巻き上げを実現しています。
その分、ギアへの負担も高まりますが、ハイパードライブデジギアで帳消しといったところでしょうか。
【ラインキャパ】 下巻き目安ライン
PE0.8号-300mがぴったり巻ける下巻き目安ラインを搭載。
用途によってはかなりの下巻きを必要とするのでこういった目安は地味に便利です。
「21 ティエラ A IC」を比較
「21 ティエラ A IC」を「18 キャタリナIC」、「20 ティエラIC」と比較。
主要なスペックを比較してみました。
スペック比較 | 18 キャタリナ IC | 20 ティエラ IC | 21 ティエラA IC |
ボディ材質(メインフレーム) | アルミ | ZAION | アルミ |
HYPERDRIVE DESIGN | – | – | ○ |
HYPERDRIVE DIGIGEAR | – | – | ○ |
自重 | 100:215g
150:225g |
165g | 220-230g※ |
強化ワンウェイクラッチ | 150のみ | ○ | ○ |
ドラグ引き出しクリック | ○ | ○ | ○(音量UP) |
ラインストッパー | ○ | ○ | ○ |
マーキング入りメカニカルノブ | – | – | ○ |
遠心ブレーキ | ○ | – | – |
デプスアラーム | – | ○ | ○ |
巻上速度表示 | ○ | ○ | ○ |
落下速度表示 | – | – | ○ |
本体価格 | 100:33,500円
150:34,000円 |
45,000円 | 36,300円 |
※ボディ本体は同重量で、採用ハンドルの重さ違い
軽さの「20 ティエラ IC」に高剛性の「21 ティエラ A IC」
ZAION製ボディで軽さ重視の「20 ティエラ IC」に、アルミ製ボディで剛性重視の「21 ティエラ A IC」。
165グラムと220-230グラムの重量差は大きいです。
ただし、それ以上にボディ材質による剛性の違いも大きいでしょう。
軽さは確かに武器となりますが、オフショアの釣り全般でボディ剛性の重要性はバカになりません。
水深が浅い、錘負荷が軽い場合は「ティエラ IC」が快適かと思いますが、そうでないなら「ティエラ A IC」がマスト。
一万円近い価格差もポイントです。
「18 キャタリナ IC」の実質後継機
アルミ製ボディの「ティエラA IC」は、実質「キャタリナIC」の後継機(HYPERDRIVE DESIGNモデル)となります。
(2021年の総合カタログでキャタリナICはカタログ落ちしています)
大きな違いは、ハイパードライブデジギアの搭載と、100番サイズの有無、ICカウンターの諸機能。
高剛性リールとしては、ハイパードライブデジギアの搭載は大きいでしょう。
「ティエラA IC」には100番サイズがないため、イカメタルなどにはラインキャパが過剰で多くの下巻きを必要とします。
また、キャタリナICに搭載されていた遠心ブレーキはオミットされています。
キャタリナICより2,3千円ほど値上がっていますが、納得の出来です。
しかもキャタリナICは*ありで値引率が渋めでしたが、ティエラA ICにはありません。
セール時には40%OFFなる可能性が高いです。
気になる高剛性ICカウンターリール
「釣りフェスティバル」開催タイミングで追加発表された2021年のダイワ新製品。
追加された新製品で個人的に一番気になったのがこのリールでした。
イカメタル用として愛用している「18 キャタリナ IC」。
キャタリナICにハイパードライブデザインを採用した実質後継機。
愛着があっただけに「ティエラ」という名称ではなく、「キャタリナ」のままして欲しかったところです。
(キャタリナポジションと思しき大型スピニング「セルテートSW」が登場し、「キャタリナ」ブランドはいずれ消滅…?)
軽さの「20 ティエラ IC」に、高剛性の「21 ティエラ A IC」としたいのでしょうね。
ライトジギング用ということですが、シンクロレベルワインドではないので本当にライトなジギング用。
イカメタルにはラインキャパがややオーバーですし、ちょっと微妙なポジションに感じます。
小型青物、シーバスやタチウオが主ターゲットのリールでしょう。
ICカウンターはバーチカルな釣りに何かと便利な機能です。
カウンターなしの両軸リールを使っている方には、ぜひ一度使ってみて欲しいリールです。