先日新品購入したダイワのセオリー1003ですが、実はその前にヤフオクで中古のものを落札していました。
極上品とのことでしたが実際に届いたものはパーツ不備、分解痕ありのとんだ地雷品…。
幸い返品することができて損することはなかったものの、やはり中古リールは手を出すべきではないですね。
個人はおろか、ショップ・ストアの評価もあてになりません。
オークションストアからセオリー1003を落札
購入先はヤフオク。
個人ではなく、ストアから落札しました。
落札したリールは、「ダイワ 17 セオリー 1003」。
当時セオリーの1003番は市場から消えていて新品の購入が難しい状態でした。
(現在は追加生産・出荷がされ、普通に購入可能となっています)
中古もあまりなく、それなら割高なものの状態が良いらしいストアのものでいいやと思い落札。
(もう数千円出せば新品と変わらない金額でした)
状態の説明は以下のようになっていました。
ランク:A 超キレイ 試し投げ程度と思われる品
極上品になります!試し投げ程度だと思われます。大変キレイな状態です!巻き心地はスムーズで、動作に問題はありません。ご満足いただけるかと思います。※ラインが装着されている場合は、詳細は分かりかねますので、おまけ程度にお考え下さい。たいへんお買い得です。こちらは在庫が1台限りとなりますので、お探しの方はお急ぎください!
これが試し投げはおろか、弄った痕跡すらある酷いものでした…。
商品説明になかった不具合を一つずつ紹介します。
説明にはなかった傷
まずは定番の傷から。
せいぜい擦り傷程度かと思いましたが、リールの脚部分にがっつり塗装剥げが…。
まぁこれくらいでいちいちクレームを入れるのもなぁってことでこちらはスルー。
問題はこれからです。
ドラグリングがきちんと収まっていない
状態を確認するためスプールを外してみようとしたところ、スプール内のワッシャー類を留めているドラグリングが一箇所きちんと収まっていませんでした。
普通に使っていて外すことはまずないはずなので、メンテナンスをしようとしたか、スプール内にBBを追加しようとしたかのどちらかです。
確認してみたところベアリングには置き換えられていませんでした。
前オーナーが売却の際に元に戻したのかもしれません。
スプール受け部の部品構成がおかしい
一番驚いたのがこちら。
当ブログ内でよく取り上げているスプール支持・受け部分。
分かりますでしょうか、あるはずのものがなく、何やら余計なものが装着されています。
カラーを留めてるスプールメタルリングが装着してありません。
(もちろん付属品の中にも入っていませんでした)
代わりに?カラーが一つ余計に収まっています。
白い樹脂製のカラーは純正のものと思われますが、その下の金属製らしきカラーは本来ないものです。
いったい何があってこうなったのか…
これだとスプールの位置がズレてラインが片寄って巻かれることになりかねません。
分解したであろう痕跡
更にローターナットには回そうとした痕跡があり、ナットの緩み止めとなるネジがきちんと締められておらず浮いています。
(ネジ山がセンターからズレているのは元からでしょう)
巻き心地はお察し…
最後に肝心の巻き心地ですが、まぁお察し…。
ゴリやシャリといったものこそないものの、何やら水没させた後のような抵抗のある感じです。
全体的にオイルが飛び散った跡が見られたのでオイルの吹きすぎが原因かと思われます。
即刻返品 損はなし
ここまででこのリールの印象は極上品はおろかとんだ地雷品。
自分でオーバーホール、マグシールドレス化することを前提にしていたので少々のことは気にしないつもりでしたが、さすがにこんな不器用な方が弄ったであろうリールは論外です。
即刻返品するため、すぐにストアに連絡を取りました。
上記の説明を写真付きでメール。
ストアだけあってその辺りの対応はよく、往復分の送料に手数料負担と、こちらは損をすることなく無事に返品することができました。
【結論】 中古リールは手を出さないのが無難
やはり中古リールは手を出さないようがいいようです。
廃盤になった型落ちのリール、部品取り用途など、中古品の特性を分かった上で手を出す分には問題ありませんが、現行モデルで状態の良いものが欲しいなら新品を買った方が懸命です。
新品なら何かあってもメーカーのお世話になりやすいため、余計なトラブルを抱えるリスクがありません。
中古リールの状態の説明にありがちな「スムーズに回ります」といった表現は、ゴリやシャリなどなく巻き心地が良いという意味ではなく、”とりあえずは問題なく回ります” 程度だと思った方がいいでしょう。
売るのはともかく、買う分にはやはり中古はオススメしません。