シマノの定番スピニング「アルテグラ」がモデルチェンジ。

がっかりスペックの前モデルから大幅な進化を遂げた「21 アルテグラ」。

軽量なCI4+製ボディに最新の主要技術を搭載し、ついにワンピースベールも備わりました。

大幅進化した シマノ 21 アルテグラ

伝統のモデルが大幅進化。
巻き、キャスト、耐久性、基本性能が段違い。
18STELLAに採用されているマイクロモジュールギアⅡをはじめ 、ロングストロークスプール、サイレントドライブ、Xプロテクトなど最上位機種から受け継いだ最新機構を惜しみなく搭載。巻き、キャスト、耐久性といった基本性能の大幅な向上により、今までの釣りを一つ上のステージへ引き上げてくれる。是非この進化を体感してほしい。

キャプチャ・引用元:アルテグラ[ULTEGRA]|スピニングリール|シマノ -SHIMANO-

ラインナップ・スペック・価格・発売日

ラインナップは、1000番~C5000番までの11種。

品番 ギア比 最大巻上長 自重 実用/最大ドラグ力 スプール寸法 糸巻量(ナイロン) 糸巻量(PE) ハンドル長 ベアリング数 本体価格
1000 5.1 64cm 180g 2.0/3.0kg φ40mm/13.5mm 8lb-100m 0.8号-240m 40mm 5/1 16,300円
C2000S 5.1 69cm 185g 2.0/3.0kg φ43mm/13.5mm 4lb-100m 0.6号-150m 40mm 5/1 16,300円
C2000S HG 6.1 82cm 185g 2.0/3.0kg φ43mm/13.5mm 4lb-100m 0.6号-150m 45mm 5/1 16,300円
2500 5.3 78cm 225g 3.5/9.0kg φ47mm/17.0mm 10lb-150m 1.0号-320m 55mm 5/1 17,300円
2500S HG 6.0 89cm 220g 2.5/4.0kg φ47mm/17.0mm 5lb-110m 0.8号-150m 55mm 5/1 17,300円
C3000 5.3 78cm 225g 3.5/9.0kg φ47mm/17.0mm 12lb-150m 1.0号-400m 55mm 5/1 17,300円
C3000 HG 6.0 89cm 225g 3.5/9.0kg φ47mm/17.0mm 12lb-150m 1.0号-400m 55mm 5/1 17,300円
C3000 XG 6.4 94cm 225g 3.5/9.0kg φ47mm/17.0mm 12lb-150m 1.0号-400m 55mm 5/1 17,300円
4000 5.3 87cm 270g 6.0/11.0kg φ52mm/19.0mm 16lb-150m 1.5号-320m 55mm 5/1 19,500円
4000XG 6.2 101cm 270g 6.0/11.0kg φ52mm/19.0mm 16lb-150m 1.5号-320m 55mm 5/1 19,500円
C5000XG 6.2 101cm 285g 6.0/11.0kg φ52mm/19.0mm 20lb-150m 1.5号-400m 55mm 5/1 20,500円

発売予定は、
2500、2500SHG、C3000、C3000HG、C3000XG:2021年3月発売予定
1000、C2000S、C2000SHG、4000、4000XG、C5000XG:4月発売予定




「21 アルテグラ」の特徴

「21 アルテグラ」の特徴・採用テクノロジーをチェック。

「18 ステラ」譲りの最新技術が盛り込まれています。

軽量なCI4+製ボディ

ボディには、「20 ヴァンフォード」と同型のCI4+製ボディを採用しています。

前モデルではただの高強度樹脂製だったのでこれは大きな進化。

ボディ単体としては現行モデルでトップクラスの軽さです。

搭載されるギアは、もちろん超々ジュラルミン製のHAGANEギア

ハンドルはガタの出にくいねじ込み式です。

【コアソリッドシリーズ】 剛性に優れた高強度樹脂製ローター

21アルテグラは前モデルと同様に「コアソリッドシリーズ」で高強度樹脂製のローターを採用。

適度な慣性を持つ高剛性ローターが生み出す「しっとりとした質感のある回転フィーリング」を特徴とするシリーズです。

さすがにここはCI4+製ローターのクイックレスポンス(MGL)シリーズになることは今後難しいでしょう。

ステラ譲りの最新テクノロジーを搭載

「18 ステラ」譲りの最新技術が惜しみなく導入されています。

・飛距離を向上させるロングストロークスプール

・滑らかな巻き心地を実現するマイクロモジュールギアⅡ

・微細なガタをなくし静粛性を伴った巻き心地を実現するサイレントドライブ

・最新の防水機構Xプロテクト

その他、定番の

・HAGANEギア
・X-SHIP
・Gフリーボディ
・AR-Cスプール

ももちろん搭載。

採用技術において、この価格帯においてこれ以上ないものを備えています。

ついにワンピースベールを搭載

そして地味に大きな進化が「ワンピースベール」の採用。

歴代アルテグラシリーズは、「09 アルテグラ」はワンピースベールを採用していたものの、以降のモデルでは採用されませんでした。
(ダイワはレブロスですらワンピースベールだというのに)

1万円以下の下位モデルに採用されている継ぎ目があるベールは、ラインが継ぎ目に引っ掛かりトラブルを招くことがあります。

継ぎ目のないワンピースベールなら不要なライントラブルを防止することができます。




「21 アルテグラ」を比較

「21 アルテグラ」を前モデル「17 アルテグラ」と、ライバルで同価格帯のダイワ「21 フリームス」と比較してみました。

前モデル「17 アルテグラ」と比較

まずは前モデル「17 アルテグラ」との比較。

前モデルとの違い、進化点をまとめてみました。

比較 17 アルテグラ 21 アルテグラ
ボディ材質 高強度樹脂 CI4+
ローター材質 高強度樹脂 高強度樹脂
ギア材質 超々ジュラルミン 超々ジュラルミン
防水機構 コアプロテクト Xプロテクト
MMギア
サイレントドライブ
ロングストローク
ワンピースベール
自重(2500番) 240g 225g
価格(2500番) 16,800円 17,300円

ご覧の通り、残念スペックだった前モデルからかなりのスペックアップです。

防水機構はコアプロテクトからXプロテクトに進化。

重量は1000-C2000番で20グラム、2500-C3000-4000番で15グラムの軽量化されました。

ダイワ「21 フリームス」と比較

次はライバルメーカー ダイワの同価格帯で同じく2021年の新製品「21 フリームス」と比較してみました。

まずはリールの基本的なスペックから。

メーカー毎に異なる細かな技術は省略し、基本的なスペック、リール選びの際にチェックするであろう項目をまとめてみました。

スペック比較 21 フリームス 21 アルテグラ
ボディ材質 ZAION V CI4+
ローター材質 ZAION V 高強度樹脂
ギア タフデジギア HAGANEギア
ギア材質 亜鉛ダイキャスト 超々ジュラルミン
防水機構 マグシールド Xプロテクト
ワンピースベール
ねじ込み式ハンドル
逆転ストッパーレバー
ベアリング数 5/1 5/1
重量(LT3000-C/C3000)※ 210g 225g
価格(LT3000-C/C3000)※ 18,000円 17,300円

※汎用性が高くスタンダードなサイズである2500番は、ボディサイズが同じ2500番でスプール径の近い、ダイワはLT3000-Cを、シマノは2500/C3000を基準にしました。
(LT2500の場合、重量:200g、価格:17,300円)

基本的にどちらもカーボン樹脂素材をボディに用いた軽量リール。

ローターのみ、ダイワは重量・レスポンスの軽さ重視、シマノは剛性重視のコンセプトとなっています。

リール重量は番手ごとに異なり、各近似番手の重量をまとめたものがこちら。

ダイワ番手 21 フリームス 21 アルテグラ シマノ番手
LT1000 180g 180g 1000
LT2000 185g 185g C2000
LT2500 200g
LT3000-C 210g 225g 2500/C3000
LT3000 225g 3000
LT4000-C 235g 270g 4000
LT5000-C 255g 285g C5000

ライトゲーム全般に用いる1000-2000番は同重量

汎用性の高い2500-3000番クラスはフリームスの方が15-25グラム軽量

4000番以上はフリームスの方が30-35グラム軽量

重量だけみるとフリームスに分がありますが、耐久性に関しては超々ジュラルミン製ギアを搭載したアルテグラに分があります。

1000~3000番はお好みで、4000番以上は耐久性に優れたアルテグラが優勢でしょう。




残念スペックから”買い”のリールになったNEWアルテグラ

良いところがなく残念スペックだった前モデル。

下位クラスのダイワに持っていかれよほど響いたのか、今回のNEWアルテグラでは妥協なく最新技術を導入してきました。

弱点だったベールも改善され、十分な軽さ。

ローターコンセプトの違いもあり、1000番から2500番クラスはNEWフリームスと悩むところですが、それ以上は耐久性の面でNEWアルテグラが圧倒的に優位。

「21 アルテグラ」は間違いなく “買い” のリールです。