先日、父に頼まれて購入したバスロッド 「ゾディアス」のファーストインプレッションです。

実際に使ったわけではないので、あくまで”手に取った第一印象”です。
あしからずご了承ください。



■シマノ ゾディアス VERSATILE 610 SERIES 1610MH-2
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買ったのはバーサタイルモデルで2ピースの「1610MH-2」。
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用途はブラックバス用ではなく、海のボートからの何でも用。

「キャストできてロックフィッシュやら何でも~」といった曖昧な要望だったので、
万能に使える1万円前後のバスロッドから探しました。

2ピース、海での使用なのでグリップはEVAといった諸条件を満たし、
ピッタリだったのがこの『ZODIAS 1610MH-2』です。

その他のラインナップ、スペック等はこちらの製品ページで。



それでは、各部詳細と第一印象を。

・ファイティンググリップType-R/CI4+
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シマノオリジナルリールシート 「ファイティンググリップType-R/CI4+」を採用。

エクスプライドでも採用されているので実際に使ったことがありますが、
このシートはヘビー以上の打物に使うような用途には合わないような・・・。

巻物何かでは違和感はありませんが、重いテキサスリグなどで魚を掛けると
細くて丸みを帯びた形状をしているせいか手に食い込むような感じがします。

それでもFujiのシートではなく、自社のシートを採用しているので個人的には○。
(ダイワはエントリークラスにオリジナルシートを採用しなくなりました・・・)

そんなに嫌いではないですけど、
フロントグリップのデザインはジャッカルに毒されている感じですね。(ポイズン・・・)



・ハイパワーX
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ブランクのねじれを防いでブランク本来の性能をフルに~っていう例のアレ。

最近はエントリークラスでも採用されるようになりました。



・ガイド
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今回注目したいのがガイドに使われているリング。

トップガイドは一般的なSiCですが、
その他は日本では馴染みのない「アルコナイトリング」が採用されています。

「アルコナイト」はアメリカではSiCよりメジャーなリングだそうで
一部ではハイエンドのロッドにも採用されているほど普及しているようです。

性能はSiCには劣るものの実用性は問題ないということでしょう。



ガイドは従来よりワンサイズ小さめのセミマイクロガイド仕様。

使用ガイド、リングサイズは以下の通りです。

PFST 5.5
PKTSG 5.5 4個
PLNSG 6
PLNSG 7
PLNSG 8
PLNSG 10

ティップはKガイドなのでまぁPEライン対応と言えるでしょう。

トップはSiCリングなので懸念される熱や傷といった問題も大丈夫だとは思います。
(日本でも低価格モデルではトップのみSiCいったセッティングが広く採用されています)

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2ピースのジョイントは並継ぎになっています。



<エクスプライドとの比較>

手持ちのエクスプライド 171H-2との比較です。
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スペックはファイティンググリップ、ハイパワーXなど似通っています。
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リールシートは形状は同じものの、
ゾディアスが「Ci4+」なのに対し、エクスプライドは「Ci4」。

リールシートは+な分、若干ゾディアスの方が強度面で上ということでしょうか。
(大差はないでしょう)

同じ品番「1610M-2」ではゾディアスが自重115g、エクスプライドが自重117gと、
何とゾディアスの方が若干ですが軽量です。

重量以外ではカーボン含有率がエクスプライドが99.4%なのに対し、
ゾディアスは90.5%と気持ち低め。

含有率だけで分かるものでもありませんがゾディアスの方が粘り気味?



これで価格はゾディアスが15,700円、エクスプライドが24,700円。(1610M-2)

カタログから見て取れるスペックでは、
ガイドリングがSiCかアルコナイトかの違いくらいで1万円近くも安くなっています。

バスワンとエクスプライドの中間に当る価格帯ですが、
エクスプライドを食いそうな勢いのコスパっぷり。



■SiCリングとアルコナイトリングの違い
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写真だと光の加減で分かりにくいですが、
SiCは表面に透明感があり若干グレーっぽいのに対し、
アルコナは透明感があまりなく真っ黒な外見をしています。

リングの厚みは若干ですがアルコナイトの方が薄くなっています。



日本では当たり前となっているSiCリング。

スペック厨な私は当然SiCが最低ランクなので敢えて使おうとは思いませんが、
(そもそも日本では手に入りにくい)
PEラインを使用する大物釣り(GTや青物)や、
よほどの細ラインを使うような状況じゃない限りアルコナイトリングで十分なのでしょう。



<総評>

日本とアメリカで企画開発したグローバルバスロッド。

アルコナイトリングを採用して徹底的にコストを下げています。

何だかアメリカのヒーロー物に出て来そうなちょっとダサい名前ですが、
コストパフォーマンスはエクスプライド以上に感じます。

唯一気になったのがテーパー設計。

一部のスピニングロッドはエキストラファーストテーパーですが、
それ以外はもれなくファーストテーパーばかり。

今回購入したバーサタイルモデルまでファーストテーパーとなっています。

バーサタイル=レギュラーテーパーというイメージもあるので、
ちょっとこの辺りが手抜きっぽいかな。



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