2017年3月に発売された「17 ツインパワー XD」と、9月に発売された「17 サステイン」。

同一コンセプトの2つのリール。

価格差の割にスペックは同等?

どこに違いがあるのかをみていきます。



技術特性は同一

メーカー製品ページに見る限り、HAGANEギア&ボディにマグナムライトローター、定番のX-SHIPに新防水機構のXプロテクトなどなど、どちらも技術特性は同じです。

スペックをみても僅かにサステインが軽いくらいでほぼ変わりありません。

BB数1個の違いは、ハンドルノブ内のベアリングなのであってないような差。



ラインナップも似たようなもので、サステインに”3000”番という少し特殊な番手があるくらいです。

ツインパワーXD:C3000HG、C3000XG、4000XG、C5000XG

サステイン:C3000HG、3000XG、4000XG、C5000XG



これで価格はツインパワーXD:48,500円-49,500円、サステイン:36,000円-37,000円。

その差は12,500円。

この価格差はいったいどこからくるものなのか、製品ページ・カタログだけでは見て取れない細部をチェックしてみました。



ツインパワーXDはオールアルミボディ、サステインはハイブリッドボディ

最大の違いはボディ材質。

ツインパワーXDはオールアルミボディですが、サステインはアルミと樹脂のハイブリッドボディとなっています。

↓サステインのボディ

関連記事:シマノ 17 サステインはアルミと樹脂のハイブリッドボディ?



スペック上の重量差はこのボディ材質の違いからくるものでしょう。

言うまでもなく、耐久性・剛性はオールアルミのツインパワーXDが上。

CI4+などの樹脂ボディと比べると、体感上は脚つきボディ側がアルミのサステインでも十分に剛性”感”はあります。



材質だけではない、内部構造の違い

ボディの材質だけでなく、ボディ内の部品構造・構成も異なっています。



まずはサステインの内部構造。

「サステイン」は下位モデルの「ストラディック」シリーズと共通の内部構造となっています。
(一部違いあり)



■ 17 サステイン 展開図

サステイン│スピニングリール│パーツ価格表│アフターサービス│シマノ -SHIMANO-

関連記事:シマノ 17 サステイン 機関部など、細部をチェック



「ツインパワーXD」はというと・・・

■ 17 ツインパワー XD 展開図

ツインパワー│スピニングリール│パーツ価格表│アフターサービス│シマノ -SHIMANO-

摺動子ガイドが2本と、上位モデルである「ステラ」と同じ構造となっています。



ステラ譲りのツインパワーXDに、下位モデルと変わらないサステイン。

目に見えないところで差別化が図られているようです。



真にタフなのは「17 ツインパワーXD」

ツインパワーXDとサステインの違いは、ボディ材質と内部構造の違い

これに価格差(12,500円)だけの価値が見出だせるどうかがポイントですね。



技術特性は同一なので防水性能は互角。(部品精度の問題で若干ツインパワーXDが上?)

肝心のタフさは、「17 ツインパワーXD」が断然上となっています。



基本的に予算の許す限り上位互換である「17 ツインパワーXD」で間違いないと思いますが、シーバス程度なら”なんちゃってHAGANEボディ”のサステインで十分でしょう。



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