ざっとチェックしてみたダイワ 「18 フリームス」。

関連記事:ダイワ 18 フリームス LT2500S-DH Fインプレ 特徴と各部重量



今回はより細かく、スプール・ドラグ周りとボディ内部をチェックしてみました。



スプール、ドラグ周りをチェック

まさかの仕様変更にがっかりさせられたスプール周りから。

エクセラー以下の仕様に退化してしまったチープなスプール受け部…。

ちなみにマグシールド部は普通です。

強いていうと部品構成が少し変わったか。



スプール裏側から。

どう見てもスプール受け側のベアリング(またはカラー)を支持するようなスペースはありませんね…。

上位機種はこれまで通りBB(またはカラー)でスプールを支持するはず。

「18 フリームス」は従来機種はもちろんのこと、LT機の上位機種とも互換性がなさそうです。



LTコンセプトであまり触れられていない謎の最大ドラグ力アップについて。

2500番(複版)で従来7kgだったものが10kgにパワーアップ。

何かしら変わった点のあるのかチェックしてみましたが、ドラグワッシャーの枚数も3枚と変わらず。

これといってドラグ力アップに繋がりそうな部位は見当たりません。

ドラグ力云々より、スプールの支持が簡易なものになったせいか滑り出しと調整幅が渋め。



その他、新型のパーフェクトラインストッパー

ストッパー部が横長になりました。

フロロの16lbとPEの0.8号を留めてみたところ、どちらも問題なく止まります。

ただし、前からそうですが極細PEなどは引っ掛かりが弱いのでどうしても抜けやすいです。

ラインストッパーに関しては正直そこまで不満はなかったのであまり関心がありません。



ボディ内部をチェック

次はボディ内部をチェック。

ボディを固定するネジはトルクスネジ。

必要なヘクスドライバーのサイズは「T9」です。

以前セオリーのボディチェックで「T8」と「T10」としましたが、正確には「T9」でした。

まさか中間があるとは…。
(セオリーのときはT8でも回ったんですが、ネジがキツい場合は舐めやすくなるので正確なサイズ推奨)



ボディカバーと露出しているトルクスネジを3本、カバーで隠れているプラスネジを外して開封。

このままドライブギヤを取り外したいところですが、反対側のシャフトにメタルリングが嵌っているのでそのままでは抜けません。

このメタルリングとオシレーティングポストも?を外すことでドライブギヤが取り外せます。

セオリーも同じ仕様でした。(セオリーでは外しませんでしたが)



ドライブギヤ「タフデジギヤ」。

参考までに2500番で、
直径:約30mm(正確には29.?)
自重:21.7g

比較することがあれば参考にどうぞ。



シマノの「HAGANEギア」に倣って「LT ライト&タフコンセプト」の”タフ”の要である「タフデジギヤ」。

材質はアルミ系のようです。

これまでのフリームスは亜鉛ダイキャストギヤなのでバージョンアップ。

<訂正>

ギヤの材質は従来通り亜鉛ダイキャストで変わりません。



ちなみにドライブギヤ左側のネジですが、興味本位で外そうとしてみたところ、非常に固くナメそうになったため断念しました。

たぶんほとんど接着剤な赤系のロックタイトか何かが塗布されていると思われます。



その他、Fインプレでもお伝えしましたが、ハンドルキャップのねじ切りは「14 カルディア」、「17 セオリー」と同じ仕様。

今後はこれが主流になるのか、上位機種は従来通りなのか、方向性が気になるところですね。
(18 カルディアはセオリーボディなのでこちらと共通、イグジストとルビアスがどうなることやら)

サードパーティ製のリールスタンドが普及した中、嫌がらせとしか思えません。^^;

対応するリールスタンドとして、ZPIの「リールスタンドライト RSL02」が軽くてオススメですが、やや割高です。



細部をチェックしてみて改めてFインプレ

見えにくい部分のコストカット、上位モデルとの差別化には抜け目のないダイワ。

基本スペックは大幅に向上していますが、思わぬところにしわ寄せがきてしまいました。

今後LT機が普及するとして、軽くてBBを内蔵できるスプールを使い回せるものと密かに期待していましたが、当てが外れてしまいました…。(汗)

今のところスプール価格は不明ですが、リールがリールだけにそれほど高くはないはず。

確かにこれでBB支持できるスプールならとんでもないことです。

この分だとLT機の上位機種とも互換性がないでしょうから「18 フリームス」は単一機種なのでしょう。
(今後LT機の下位モデルが出ればそちらとは互換性がありそうです)

ハンドルやハンドルノブは従来通り交換可能ですが、スプールの拡張性は期待できそうにありません。



コスパに優れた「12 アルテグラ」のポジションをかっさらえるかと思いきや、やはりそう上手くはいかないようです。

よくよく考えてみると、確かに重量こそ軽いものの、ローターは重いので、自分が考えているライトゲーム用途には「12 アルテグラ」ほどマッチしていません。

あちらはCI4+製マグナムライトローターなので、対抗するならZAIONはまず無理でもDS5は欲しいところ。



実売1万円ちょっとというお手頃価格で軽量&ねじ込み式ハンドル採用。

入門機ということを考えると、売れる要素しか見当たりません。

とりあえず釣りを始めてみようという初心者の方には最適ですが、そうでないなら発展性に乏しいため、後々を考えるとやはり上位機種を選んだ方が何かと便利でしょう。

新規格ということでホイホイ釣られて買ってみましたが、従来機どころか同じLT機とすら互換性がないとは思いもしませんでした。



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