ダイワ 「18 フリームス LT2500S-DH」の実釣インプレッション。

一部退化したところはあるものの、それを補って余りある進化。

実売1万円そこそこのエントリーモデルとしては、現時点で一番の出来だと思います。



ダイワ 18 フリームス これまでの記事をおさらい

実釣インプレの前にこれまでの記事をおさらい。

18 フリームスの特徴と各部重量

ダイワ 18 フリームス LT2500S-DH Fインプレ 特徴と各部重量

「18 フリームス」の特徴、主要な機能に各部重量をチェックしてみました。



18 フリームスの細部をチェック

ダイワ 18 フリームス Fインプレ 細部をチェック

更に細かく、ドラグ周りとギヤなどをチェック。



フルベアリング化 5BB→8BB(10BB)

ダイワ 18 フリームス LT2500S-DH BB追加改造 フルベアリング

定番のベアリング追加改造、フルベアリング化。

ラインローラーに1BB、ハンドルに2BB(または4BB)追加可能となっています。



実釣インプレッション

購入直後(1月下旬)はこれといって釣り物がなく使用機会に恵まれませんでしたが、7月になって白イカ釣りにみっちり使いました。

実釣回数は10回ほど(1回あたり約4,5時間)。

初の胴長40センチオーバーの白イカをキャッチしたのもこのリールです。

釣行記事:白イカ釣行 初の胴長40センチオーバーをキャッチ



【良いところ】 軽さ

最大のポイントはなんといってもその軽さ

汎用性の高い2500番で205グラム。

1万円ちょっとのエントリーモデルではトップクラスの軽さです。

大幅な軽量化に貢献しているのが薄肉アルミ製スプール。

先代のフリームスで気になった頭(スプール)の重さによるバランスの悪さが解消され、単純な重量だけでなく重量バランスも良くなりました。

また、LTコンセプトによる新技術ロングキャストABSも実際に飛距離アップ&トラブル減の効果が感じられます。



【良いところ】 ねじ込み式ハンドルの採用

これまでのフリームスは供回り式のハンドルを採用していましたが、この「18 フリームス」ではねじ込み式ハンドルを採用。

ねじ込み式ハンドルはガタが少なく、リーリングにストレスを感じさせません。
(共回り式ハンドルはやはり僅かなガタが気になります)

オプションのカスタムハンドル・スタンドもほとんどがねじ込み式用なのでカスタム性も○。



【気になったところ】 リールフットの撓み

良型が掛かった際のファイト時にリールフット(リールフットから伸びている脚の部分)の撓みが気になりました。

初めは高負荷の釣りに向かないダブルハンドルのせいでそう感じるのかと思っていましたが、マジマジと見てみると明らかに脚の部分がグネグネと曲がっています。

相手はイカといっても15号(約56g)のオモリ+エギをシャクル釣り。

ちょっとしたライトジギングくらいの負荷が掛かるので2500番には荷が重かったのかもしれません。

新規設計のDS5製ボディ。

ある意味柔軟性があるのでそう簡単に折れたりはしないのでしょうが、あまり負荷の掛かる釣りには向かないでしょう。
(番手が上がれば問題ない?)



ダウングレードされたスプール周りについて

いろいろと進化した反面、ダウングレードされたスプール受け周り。

下位モデルの簡素なタイプになったため、従来機ではあった上位モデルとのスプール互換性が失われました。

また、ドラグ部(スプール軸・受け)へのBB追加も不可能に。

これによりドラグ性能の低下が懸念されましたが、実際に使ってみたところ特に性能の低下は感じられません。
(強いていうとチープなドラグノブのせいなのか調整幅が狭くなったような気が)

上位モデルとの互換性がなくなったのは惜しいところではありますが、そもそもとしてエントリーモデルに互換性を求める人はそう多くないわけで、割り切ってしまえば問題ありません。



【総評】 一万円そこそこのエントリーモデルとしてはベスト

安くて軽いスピニングリール

入門機としてエントリーモデルに求められるスペックがほぼ揃っています。

更にATDによるスムーズなドラグ性能、マグシールドによる防水・性能維持 etc…

ラインローラーにベアリングを追加すればライントラブル面でも上位モデルと大差ありません。

エントリーモデルとしては、ダイワ史上一番の出来でしょう。

予算1万円そこそこで選ぶなら現時点で最良のリールだと思います。