今回はハンドル一回転あたりの巻き上げ長をベースに、従来モデルからLTコンセプトモデルへの番手サイズ換算をしてみました。



巻きの釣りに重要な巻き上げ長

リトリーブを主体とした釣りに、一定の巻きスピードを保つため地味に重要なリールの巻き上げ長。

長く釣りをしている方こそ、手に馴染んだ感覚が変わるのを嫌いリールの巻き上げ長を気にする方も多いはず。

諸々の変更により、まったく同じ巻き上げ長は難しいものと予想されますが、できるだけ従来モデルと近い番手を探してみました。



同じサイズ感での巻き上げ長を比較

まずは同じサイズ感(スプール径・ローター・ボディサイズ)での巻き上げ長を比較。

関連記事:ダイワ LTコンセプト 従来モデルからのサイズ換算

どちらも定番モデルのルビアス、カルディア、フリームスの数値を参考。

イグジスト、セルテートは他モデルとギア比が異なる番手があり、それによって微妙に数値が異なるものがあります。



LTコンセプトでは、スプールサイズの変更・追加だけでなく、ギア比基準にも変更がありました。

それにより、同じサイズ感・ギア比で比較すると、全体的に巻き上げ長も上がっていることが見てとれます。

これまでと同じサイズ感のリールを選んだとしても、ギア比が違えば当然ハンドル一回転あたりの巻き上げ長も変わり、”同じ巻き上げ長” になるよう番手を選ぶのは難しいようです。

関連記事:ダイワ LTコンセプトで変わったギア比基準を比較



巻き上げ長をベースに近い番手サイズへ換算

今度は巻き上げ長をベースに従来機からなるべく近い番手サイズを選んでみました。

従来モデル 巻き取り長 LTコンセプト 巻き取り長
1003 60cm LT1000-P 60cm
2004 64cm LT1000/LT2000

LT2000P

64cm/68cm

64cm

2004H 75cm LT2000XH/LT2500

LT2000H

81cm/75cm

74cm

2506/2508/2510 72cm LT2500/LT3000-C 75cm/80cm
2506H

2508H

2510H

84cm LT2500XH

LT3000-CXH

LT3000-CH

87cm

93cm

85cm

2510R 72cm LT3000 77cm
2510RH 84cm LT3000XH 93cm
3012 81cm LT4000-C

LT5000-C

82cm

87cm

3012H 95cm LT4000-CXH

LT5000-CXH

99cm

105cm

赤字は「18 イグジスト」のみラインナップ。

巻き上げ長を基準にしているものの、リールサイズが二回り以上変わるものは対象にしていません。



1000-2000番の巻き上げ長はほとんど変わりなく、違和感なくLT機へ移行できると思います。

ややこしいのが幅広く使われている2500番台。

サイズ感としては「LT3000-C」が同じ構成ですが、巻き上げ長をベースに換算すると、「LT3000-C」よりもスプールサイズが一回り小さい「LT2500」が近いものとなります。

ハイギアモデルも同様。

LT機ではハイギアモデルが少ないものの、「LT2500-XH」が従来機2500Hに近い巻き上げ長となっています。



ギア比のバリエーションが増えた割にH-ハイギアのラインナップが少なく、当初はXH-エクストラハイギアばかり多いのが気になっていましたが、巻き上げ長はできる限り従来機に近づけているようです。

ハンドル一回転あたりの最大巻き上げ長は、あくまでスプール一杯にラインが巻かれている状態での参考値。

巻かれているライン量によっても変わるため、それらを含め、誤差3~5cm程度であらば許容範囲内かと思います。