先日の管釣り(エリアトラウト)で試した高比重PEラインの使用感について。
通常の比重の軽いPEラインと比べて高比重ならではのメリット・デメリットをレポート。
エリアトラウトにおける高比重PEラインの使いどころを解説します。
実釣記事:通天湖で釣り始め 自己記録更新の60アップをキャッチ!
YGKよつあみ G-SOUL オードラゴン WX4F-1 SS140
PEラインの積年の課題の1つであった、同一糸径対比強度を大きく落とさずに重くすることをついに実現。 特殊マイクロフッ素繊維をコアに超高強度PEを当社特殊技術のWX組工法で、高密度に4本角打ちで組み上げました。またマイクロフッ素繊維とPEの構成比率を号数ごとに同一とすることにより、比重を全号数1.40に統一でき号数による使用フィーリングの差をなくしました。 更にマイクロフッ素繊維が組シロに入り込み緩衝材的素材にもなり、結束強度を高め、耐摩耗性、耐切創性を大きく向上しました。 PE100%ラインに比べ風に強く、底取りがしやすくバーチカルでラインスラッグが出にくい、実釣値の高いシンキングPEです。
今回使ったのがよつあみのシンキングPEライン「G-SOUL オードラゴン WX4F-1 SS140」。
数少ない高比重PEラインで一番細い0.4号をラインナップしています。
ウグイスグリーンという色落ちしたようなグリーンカラーで視認性はイマイチなものの、1m毎に15cmのマーキングあり。
ラインの動きの変化で当たりを取る釣りに適しています。
高比重PEラインのメリット
通常の低比重PEラインと比較した高比重PEラインのメリット。
水に馴染みやすく、ルアーの浮き上がりを抑えられる
比重の軽いPEラインは水に馴染みにくく、ラインが浮き気味になってしまいがち。
高比重PEラインなら、フロロ・ナイロンほどではないものの通常のPEよりは水馴染みがいいです。
特にボトムをスプーンで探る際に有効で、スプーンのスローリトリーブ時にラインの浮力分の浮き上がりを抑えることができます。
(水深が深いとなおのこと)
その他、ボトムを探るバイブレーション、鉄板系バイブにも有利です。
風でラインが膨らみにくい
比重の軽さ故に横風で膨らみやすいPEライン。
よほどライナーにキャストしない限り、フェザーリングをしていてもある程度は糸ふけが出てしまいます。
高比重PEなら思いの外ラインスラックが抑えられます。
余計なラインスラックは、その後のトレースに影響を及ぼすので地味な優秀なメリットです。
高比重PEラインのデメリット
続いて、デメリット。
一番細いもので0.4号
2019年1月現在、高比重PEラインで一番細い号数がYGKよつあみのオードラゴン 0.4号となります。
高比重PEラインの構造上、これ以上細いものは厳しいのでしょう。
フェザージグや縦釣りには、0.4号の高比重PEラインより、通常の0.2号以下の極細PEラインの方が単純な水切れの良さから感度・操作面において上です。
軽いスプーンには不向き
そもそもとしてPEライン自体が軽量スプーンに不向き。
ラインの浮力でスプーンが浮き上がりやすく、適度なラインテンションの維持が難しいものです。
高比重といえど軽量スプーンには向きません。(目安は2.5g以上)
1グラム前後のスプーンには、ナイロンかフロロカンボンラインが無難です。
【まとめ・総評】 スプーンでの大物狙いに有効
・水馴染みがよく、ルアーが浮き上がりにくい
・風に強く、ラインスラックが出にくい
・一番細いもので0.4号(7.5lb)
・ウェイトのあるルアー向け(2.5g以上が目安)
水深のある通天湖や嵐山FAでは、ボトム着底からのスプーン巻き上げが鉄板。
特に通天湖での大物狙いには、使用するスプーンのウェイト(2.8~5g)、強度(7.5lb)とのバランスから高比重PEラインの選択は悪くなさそうです。