「トラウトワン エリアスペシャル」の改造の前に、既存のガイドセッティングについて少し。
総合的にみて価格の割に良いロッドだと思っているのですが、
一つ使っていく内にますます気になってきた不満点があります。
それがガイド(セッティング)。
トラウトワンはガイド数が6個とかなり少ないです。
上位モデルの「カーディフ」シリーズは7,8個(長さによって変わります)
トラウトワンは60ULも66ULも6個と変わりません。
これの何が不満かというと、使用するラインとの相性の問題で、
PEラインとの相性があまり良くありません。(というか悪い)
PEライン使用で気になるのが、ライントラブルと飛距離の問題。
まず、ライントラブル面。
ティップ側のガイド間隔が広すぎてアクションを加えるような釣り(糸フケが出る)をすると、
写真のようにブランクにPEラインが絡むトラブルが起こります。
スプーンをただ投げて巻く分にはあまり気になりませんが、
フェザージグやボトム系のスプーンのようにアクションを加える釣りではストレスです。
Kガイドを採用しているのでガイド自体には絡みにくいものの、
ガイドとガイドとの間隔が広いためにラインがブランク叩きやすい。
Kガイドこそ採用しているものの、セッティングはナイロン向けと言えます。
(Kガイド採用≠PEライン対応の典型例)
そして飛距離。
PE0.4号とナイロン3lbと投げ比べてみると、予想以上に飛距離に差が出ません。
普通はPEの方がよく飛ぶものなのですが、
このロッドの場合はあまり差が出ず、むしろナイロンの方が気持よくキャスト出来ます。
一般的にガイドの総数が少ないほうが抵抗が少なく飛距離が伸びると言われていますが、
ことPEラインに限って言えばそうとも言えません。
比重が軽く、腰のないPEラインはガイドが多い(接点・支持が多い)方が、
バタつきが抑えられ飛距離が伸びる傾向にあります。
ガイドを増やし、ラインの放出を安定させてやればロスも減り、
もう少し飛距離が伸びてくれることでしょう。
▼メバルロッドとの比較
参考までに多点ガイドのメバルロッドと比較するとこれだけ差があります。
アクションにも影響を与えるのでここまでする気はありませんが、
9割方PEラインの使用がメインなので、ティップ側に1,2個ガイドを増やしてみる予定です。