カラーがバラバラでイマイチなハンドル一式。
■ZPI タクティカルカーボンハンドル + マシンカットアルミノブS
カラーを統一させるため、再塗装に掛かります。
塗装の前に既存のカラーを落とす必要があるので、
まずは再塗装するアルミパーツとそれ以外の部品を分けます。
ノブはいいとして、問題はハンドル。
ここまではベイトリールと同じ要領で分解できます。
問題はこの部分。
バラすことを前提としていないため、接着されているようで簡単には分解できません。
そこで接着剤を弱めるため、まずは沸騰させたお湯に数分浸けて加熱。
モンキーレンチでボルト部分を素早く掴み、時計回りに回すことで外すことができました。
これで再塗装(アルマイト)するアルミパーツに分けることができました。
次は前編の本題、アルマイト剥離。
アルミパーツの塗装は一般的な塗料を塗るといった塗装方法ではなく、
アルマイトと呼ばれる酸化処理によって着色されています。
よってシンナーなどでは色を落とせません。
(やったことがないので実際どうなるかは分かりませんが)
アルマイトの剥離に使用する溶剤がこちら
・モンキーダンク
・パイプユニッシュ
(塩素系 液体パイプクリーナー)
これのどちらかを使います。
「モンキーダンク」は専用品で通販で購入する他入手できないと思いますので、
ホームセンターなどで買える「パイプユニッシュ」が一番手頃かと。
剥離の前にアルミパーツを中性洗剤などでよく洗います。
溶剤を沸騰させた水(純水)で3~5倍程度に薄め、アルミパーツを入れます。
(パイプユニッシュの場合は原液のままで良いようです)
温度の目安は90℃前後。
弱火に掛けながらやるとやりやすいです。
この際、十分に換気をしましょう。(混ぜるな危険の類のものですので)
するとアルミパーツから泡が出てきて色が抜け始めます。
だいたい2,3分ほどで色が流れます。(やり過ぎに注意)
脱色具合を見て色をほぼ抜けたようなら取り出して水に浸けて軽く洗います。
これで既存のアルマイトを剥離させることができました。
すぐに酸化してしまうため、このようにツヤがなくなり白っぽくなってしまいます。
ここまでは割とお金も掛からず難しくありません。
このままアルミの地(シルバー)を使うなら、
せめてウレタンクリアーで塗装するなりすれば実用には十分耐えると思います。
問題はここから。
再度アルマイトを掛け、着色するとなると手間と“ちょっとした設備”を必要とします。
(個人でもできないことはないレベルですが、普通は業者がやる処理方法)
次回、再度アルマイト処理をして着色します。