ダイワ 「07 ルビアス」のオーバーホールを行いました。
かなり今更過ぎるリールですが、一応分解方法などを掲載します。
今回はメンテナンスをしたのは、2004と2506の2台。
2004は渓流で使って2,3回水没、、
2506は誤って海水に水没させてしまったので早急にOHする必要がありました。
この記事の投稿日は2016年2月17日ですが、OH自体は2015年の12月末に済ませています。
<注意>
お約束ですが、リールの分解等は自己責任でお願いします。
素人が行うオーバーホールなので、分解手順など、おかしな点があるかもしれません。
部品名は基本的に展開図&部品表に記載されている通りの名称です。
<分解手順>
まず始めに、スプールやハンドルを外しておきます。
ドラグ部のメンテナンス方法は以下の記事を参考に。
関連記事:「07 ルビアスのドラグメンテナンス方法」
ベアリング(標準ではカラー)以下を外れないように抑えている、
メタルリング(針金のような部品)を外します。
リングを外す際は、飛ばさないように注意。
ベアリング、ワッシャー、クリック機構を外し、
スプールメタルを固定しているメタルピンを抜きます。
ここまで外した部品がこちら。
白いワッシャーは調整用なので複数枚あることもあります。
通常は2枚?(写真は2枚が張り付いています)
続いてローターを外していきます。
ナット横のネジを予め外しておき、ローターを固定しているローターナットを外します。
必要な工具は12mmのスパナ・レンチ。
写真のオフセット形状のめがねレンチが使いやすいです。
ローターが外せました。
その他、ローターナット下に位置する、ローターナットベアリングカラーが外れます。
ローター本体の分解はまた別の機会に載せようと思います。
ラインローラーのメンテナンスは以下の記事を参照のこと。
関連記事:
「ダイワ 07 ルビアス 2004 2506W ベアリング増設 Part2」
「リールのシャリ音を直す ラインローラーのベアリング交換」
ローターナットベアリングの分解。
ローターナット内のベアリングを取り出すために、
ベアリングを固定しているローターナットベアリングプレートを外します。
太めの刺繍針などでプレートの爪を掻き出せば外れます。
次にワンウェイクラッチ(ローラーベアリング)回りを分解していきます。
ワンウェイクラッチを固定してるカバー(リテーナー)を外します。
2本のネジを抜くことで内部のプレートとワンウェイクラッチが取り出せます。
下の写真と合わせて、上から
ベアリングリテーナー
ワンウェイクラッチプレート(A)
ワンウェイクラッチプレート(B)
ワンウェイクラッチ
クラッチリングW(写真ではクラッチリングに張り付いています)
クラッチリング
更に内部の3本のネジを外します。
上の写真と重複していますが、ここまでで外したもの。
ここまで分解できればピニオンギヤを外せるようになります。
(下の写真ではこの段階では外していません)
ピニオンギヤの底には曲がったワッシャーが張り付いているので
失くさないように気をつけて下さい。
次はいよいよボディの分解です。
まずはお尻のリヤーキャップを外します。
続いて、両サイドのエンジンプレートを外します。
それぞれ固定しているネジの種類・長さが異なるので注意。
左側のエンジンプレートに中には最低1枚?のワッシャーが入っています。
真鍮製の厚めのワッシャー +α ステンレス製の薄いワッシャーで調整されています。
(俗にいう”シム調整”)
ワッシャーの枚数は個体によって異なります。
ボディカバーを外します。
外さなくてもいいと思いますが、ベールブレーキバッドも外してみました。
ドライブギヤ両端のベアリングを外します。
ギヤ一式が外せるようになりました。
続いてメインシャフト回り。
ボディ底のオシレーティングポスト(短い棒)を抜くことで、
メインシャフトが外せるようになります。
写真の赤丸内にベアリングとピニオンカラーが収まっています。
最後にオシレーティングギヤを外します。
ギヤ中央のネジを外すだけですが、ネジを外しても硬くて抜けにくいことがあります。
分解はこれで終了です。
逆転ストッパーなどは外す必要がないので極力触らない方がいいでしょう。
ボディを開けたまま、むやみにストッパーを動かすと、
ストッパーを固定してるピンが外れてしまいます。
あとは分解した部品を洗浄するのみ。
ベアリングは他の部品と分けて、パーツクリーナーに漬けて洗浄。
洗浄後、回転が悪くなっていないかチェックします。
特にワンウェイクラッチは、汚れていると
ローターの逆転を起こしてしまうので入念に洗浄しましょう。
関連記事:「ダイワ病 ローターの逆転を直す方法」
洗浄完了。
次回はこれを組み立てます。