ダイワ 「19 バリスティック FW LT2000SS-XH」のファースト・インプレッション。

19バリスティックFWの特徴と各部重量をチェック。

17セオリーをベースにLTコンセプト化、更にZAION製エアローターをアップグレード。

そして、FW-淡水専用としてマグシールドレス化された、軽量・低慣性を追求したモデルとなっています。



ダイワ 19 バリスティック FW LT2000SS-XH

衝撃の軽量感。タフな心臓部を持つ淡水専用スピニング。

小型スピニング新シリーズ、バリスティックFW。LTコンセプトで磨き込まれた衝撃の軽量性に加え、心臓部はマシンカットタフデジギアを搭載しタフに使い込める。ハイエンドモデルにも使われるZAION製エアローターをこのクラスで搭載。本体の軽量化は無論、類まれなる回転初動の軽さを手に入れた。繰り返し打ち込む渓流のミノーイング、バスフィッシングでのシェイキングなど一つ一つのアクションが、このリールでさらに研ぎ澄まされる。より繊細なフィッシングシーンに対応するこだわりの浅溝スプール搭載。

19バリスティックFW LT2000SS-XHのスペック

品名 巻取り長さ ギア比 自重 最大ドラグ力 標準巻糸量 ベアリング ハンドル長 本体価格
LT2000SS-XH 81cm 6.2 160g 5kg 2.5lb-100m 7/1 45mm 34,000円

DAIWA : バリスティック FW – Web site



19バリスティックFWの付属品

・リール本体+ハンドル
・調整ワッシャー
・取扱説明書
・アンケート登録ID番号カード

18カルディアですらあったリール袋は付属しません。

展開図・パーツリストはSLP内パーツ検索システムを参照のこと。
(2/10現在、まだアップされていません)



デザインはベースモデルの17セオリーと同系統のカラーリング

ベースモデルはZAION製ボディ&ローターの17セオリー

ボディサイズは全ラインナップ1000番ボディのみ。

セオリー・カルディアでは空いていた脚のスリットが埋まっています。(強度アップらしい)

生産国は、MADE IN CHINA 中国製です。



シンプルなカラーリングが多い他のLTモデルと違い、従来機に多かったゴールド&ブラックの仏壇系カラーを踏襲。

微妙に色合いが異なるものの、ほぼ17セオリーと同系色です。
(バリスティックの方が紺色が強い)

スリットなど、スプールのデザインもセオリーに似ています。



トップクラスの軽さ

総重量:160.7g

最軽量とまではいかないものの、トップクラスの軽さです。

参考までに
17 セオリー 1003:155g
17 セオリー 2004:175g
18 カルディア LT1000-LT2000:170g
18 イグジスト FC LT1000:150g
18 イグジスト FC LT2000:155g



軽量&低慣性の要となるスプール&ローター

軽量&低慣性の要となる、薄肉アルミスプールにZAION製エアローターを搭載。

一つずつチェックしていきます。



大幅な軽量化に貢献する薄肉アルミ製スプール

従来の重いアルミスプールからは考えられないほど大幅な軽量化が図られた薄肉アルミ製スプール

スプールエッジ形状は糸抜けの良いLC-ABS

パーフェクトラインストッパーももちろん搭載しています。



<スプール重量>

自重:23.02g

ドラグノブ重量:6.27g

ABS樹脂製のエアスプールよりも軽いです。

参考までに
07 ルビアス 2004 エアスプール:25.2g
08 プレッソ 1003 エアスプール:21.5g
17 セオリー 2004 薄肉アルミスプール:27.4g
18 カルディア LT1000 薄肉アルミスプール:19.15g



18イグジストと同グレードのZAION製エアローター

低慣性の要となる18イグジストと同等の最新・最軽量のザイオン製エアローターを搭載。

繋ぎ目がない一体型ベールのシームレス新形状エアベールを採用しています。

ラインローラーは標準で2BB仕様
(マグシールドラインローラーではありません)



<ローター重量>

自重:30.94g

参考までに 各1000-2000番ローター重量
ZAION製ローター:30.4g(07 ルビアス)
DS4製エアローター:45.2g
DS5製エアローター:38.6g
ZAION製エアローター:32.4g

最新だけあってエアローターの中では最も軽く、ようやくエアローターより前のザイオン製ローターと同程度の重さとなりました。



軽量化に貢献する細軸アルミマシンカットハンドル

17セオリーと同タイプの軽量・細軸ハンドルを採用。

こちらも地味に軽量化に貢献しています。

ハンドル長はLT2000SS-XHで45mm。

ハンドルノブは、ハイグリップI型ライトノブを採用しています。



<ハンドル重量>

総重量:15.2g

▼内訳
ハンドル本体:10.78g
ハンドルノブ:3.81g



BB追加可能なスプール支持部

スプール支持部の構造は、スプールメタルが配置され、後々ベアリングが追加可能なタイプ。

スプールの互換性はミドルレンジ帯(18カルディア以上19セルテート未満)のグループに属します。

この場では言及しませんが、グレードの割に残念なポイントが・・・。



ファースト・インプレッション 待望の低慣性モデル

巻きの軽さ、レスポンスの良さに定評のあったダイワのスピニングリール。

実は軽くないエアローターに、僅かながら回転の抵抗になってしまうマグシールドと、近年は上位モデルでないと昔のようなフィーリングを得られませんでした。

それが17セオリーの登場でようやくミドルレンジにもZAION製エアローターが採用され始め、このバリスティックFWでは単なる17セオリーのLTコンセプト・マグシールドレス化だけでなく、エアローターのグレードもアップグレード。

よりライトゲームに最適な軽量・低慣性を追求したモデルとなっています。

今回はギヤ比の選択肢が限られ、やむなくXH-エクストラハイギアモデルを選ぶことになりましたが、それでも以前使っていた「13セルテート 2004CH」よりは遥かに巻き初めが軽く、レスポンスの向上を体感することができました。

これがローギヤのLT1000S-Pならより軽いフィーリングが得られることでしょう。



次回はボディ内部など、より細かくチェックしていきます。

ダイワ 19 バリスティック FWの細部をチェック