モデルチェンジされた、ダイワ 「19 ラテオ R 86ML」のファースト・インプレッション。

残念ながら時期が時期なので魚は釣れておらず、軽く振った程度の感想なのですが、前モデルとの比較を交えて簡単なインプレを書いておきます。

関連記事:シーバスロッドの名作 ダイワ ラテオが待望のモデルチェンジ!



生まれ変わった ダイワ 19 ラテオ R の特徴

シーバスロッドのスタンダードがここまで進化!
軽さ、感度、操作性、すべてに磨きをかけた新生LATEO。

シーバス(スズキ)は学名で「LATEOLABRAX JAPONICUS」と表記する。日本各地の沿岸、河川、港湾とあらゆるところに生息する巧みなハンターはアングラーを魅了して止まない。そのシーバスの名を持つロッドとして、絶対的なスタンダードであり続けるため、ラテオが大きな進化を遂げた。
ブランク、ガイド、リールシートに至るまで全てを見直し、ハイエンドに匹敵する軽さ、明確な感度が備わった。さらに、タフコンディション化するシーバスゲームを攻略するため、キャスト精度、ルアーの操作性も大幅に向上させ、シーバスの釣れる調子にも磨きをかけている。高強度のHVFナノプラス製のブランクと、ネジレに強いX45構造、軽量・高感度のエアセンサーシートを搭載し、ハイエンドのシリーズに迫る軽快性を手に入れた新ラテオが、新しいシーバスゲームを切り拓く。

DAIWA : ラテオ R – Web site


【86ML】 港湾部と小河川のスタンダードモデル

運河から都市型河川といったフィールドにマッチする港湾モデル。小型のミノーやシンキングペンシル、バイブレーションをピンスポットへ撃ち込める。また、トゥィッチやジャークも軽快にこなす。

選んだのは、前モデルと同じく港湾部のスタンダードモデルとなる「86ML」。

今回のラテオRから新しくラインナップされた93MLとも迷いましたが、せっかくなので前モデルとの比較もしやすい86MLにしてみました。

ホームである小河川、トップウォータープラグの操作性を考慮すると、やはり86くらいがベストです。



HVFナノプラス+X45の高品質ブランク

■HVF NANOPLUS[エイチブイエフ ナノプラス]
レジンの量を減らして代わりにカーボン繊維の密度を高めた「高密度HVFカーボン」は粘りや強度を重視したロッドに最適な素材となっており、東レ(株)ナノアロイ®テクノロジーをダイワ独自の製法で組み合わせることでさらなる高強度化・軽量化を可能とした。

■X45
ネジレ防止は「45°」が最適。パワー、操作性に革命をもたらすネジレ防止の最適構造。従来構造(竿先に対して0°、90°)に、DAIWA独自のバイアスクロス(±45°に斜行したカーボン繊維等)を巻くことで、ネジレを防ぎ、パワー・操作性・感度が飛躍的に向上。※ネジレに対して最も強い「45°」X構造をネーミングに採用。「Xトルク」は世界共通の商標として「X45」に呼称変更いたしました。

新しく採用されたテクノロジーが「HVFナノプラス」。

従来のHVFカーボンに東レのナノアロイテクノロジーが組み合わされたもので、更なる粘り・強度アップが期待できます。



ステンレスフレーム SiC-S リングガイド

ガイドは前モデルと同じく、ステンレスフレームのSiCリングガイドを採用。
(もちろんPE対応のKガイド)

フレームこと同じですが、リングが供給元となるFujiでマイナーチェンジがあったため、SiCからトルザイトのように薄くなった「SiC-S」リングにバージョンアップされています。

これにより、微妙にセッティングやガイドのサイズが一部変わっています。(後述)



モアザン風グリップ エアセンサーシートを新採用

グリップは、前モデルと同じようなモアザン風デザイン。

リールシートには、上位モデルで採用されている「エアセンサーシート」を新たに採用しています。

■AIR_SENSOR_SEAT[エアセンサーシート]
軽量化・高強度・高感度を実現するカーボンファイバー入り「エアセンサーシート」。用途に応じて専用設計することで汎用リールシートでは体験できない操作性を実現。

全体的に前モデルよりやや細身になった印象です。



10グラムの軽量化

86MLで前モデルから128g→117gと、約10グラムの軽量化を実現。

他レングス・パワーでも、だいたい10グラムは軽量化されています。



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【ラテオQ】 旧モデルと比較 【ラテオR】

シーバスを始めてからずっと愛用している「13 ラテオ 86ML・Q」。

新型になってどう変わったのか、「13 ラテオ Q」と、「19 ラテオ R」を比較してみました。



滑りにくく、握りやすくなったグリップ

まずはグリップ周りから。

遠目ではまず見分けがつかないであろうモアザン風グリップ。

新たにエアセンサーシートを採用したことより、全体的にやや細身になりました。

シート云々よりも手に触れる部分がポイント。

EVAに触れる面積が広くなり(特にスクリューナット)、滑りにくくなっています。

(ちなみにラテオQの初期モデルは滑り止めのローレット加工が施されていましたが、ロッドを束ねた際に傷が着くというクレームがあったらしく廃止になったようです)

グローブをしていればあまり変わらない点かもしれませんが、自分は普段素手なのでこの差は大きいかと。



グリップ長は変わらず。

肘から出ない、操作性の良い長さです。



SiC-Sリングガイド採用により、振り抜けの良さが向上

リングがSiCにからSiC-Sにバージョンアップしたことで、一部採用ガイドのサイズ、セッティングが異なっています。

一番分かりやすいバットガイドの変化がこちら。

トルザイトリングのように薄いSiC-Sになったことにより、同サイズでもリング径が広くなっています。

これに伴ってか、ティップセクションが小型化。

従来よりワンサイズ小さなガイドを採用することにより、リング内径自体はほとんど変わらないまま、単純に軽量化、空気抵抗が小さくなることによって振り抜けの良さが向上しています。

ちなみに同じ86MLでガイド数に変化はありませんが、ガイドの小型化に合わせてチョークガイド位置が調整されて僅かに変わっています。



【Fインプレ】 正当進化したNEWラテオR

シーバスと一緒に写った写真と共にインプレとしたかったのですが、生憎の難しい時期というわけで軽く振った程度のレビュー。
(夏の終わり頃に発売して欲しかったです)

前モデルからの軽量化、ガイドの小型化により、振り抜けが良くなりました。

グリップも滑りにくく、ロッドの操作性もなかなか。

肝心の曲がりの方はキャスト以外で曲がっていないので何とも…。^^;

軽量化の恩恵でシャープになった印象はあるものの、13ラテオQで評価された粘りのあるブランクには変わりないものと思います。(適当)