あまりのクソさに永らく使われず埃を被っていたダイワ 「T3」。
小物相手なら使えるだろうとベイトフィネス仕様にしてみることにしました。
「T3 エア」を除く「T3」(無印、MX、SV)をベイトフィネス仕様にするには、
以下の2つの方法があります。
<1. フィネスリングを使ってピクシーのΦ31 フィネススプールを入れる方法>
Φ34とΦ31の隙間を埋めるZPI社のベイトフィネスリングを使って
ダイワ リベルトピクシー(Φ31)の軽量スプールを装着します。
▼該当パーツ、スプール
ZPI 「ベイトフィネスリング BFC34D」(生産終了品)
ダイワ 「フィネススペシャルスプール」、「プレッソスプール」など
<2. Φ34のカスタムスプールを入れる方法>
T3と同じ34mm径の軽量なカスタムスプールを装着します。
入手困難で高騰している「ベイトフィネスリング」を必要としないので、
現在最も実現しやすいカスタム方法です。
該当スプールとしてはメガバス社のIS用ベイトフィネススプールのみ。
「MEGABASS SPECIAL BAIT FINESSE SPOOL for IS」
※ただし、スプール径は同じもののベアリングの取り付け位置が異なるため、
ベアリングを0.5mm薄いものに替える必要があるようです。
今回の改造方法は、1のフィネスリングを使ってΦ31mmのフィネススプールを入れる方法。
ZPI 「ベイトフィネスリング」を使って
PX68 ピクシー用の「フィネススペシャルスプール」(以下:FSS)を装着してみます。
この改造方法は、渓流ベイトでお馴染みの山犬さん考案の改造方法になります。
参考記事:山犬と渓流 – 「ダイワT3・フィネスカスタム!」
<フィネスリングの装着>
■ZPI ベイトフィネスリング BFC34D
今から2年ほど前に購入したものの、未だ使っていませんでした。(汗)
もう一つはベイトフィネス用のAIRベアリング。(後述)
まずはフィネスリングをT3本体に装着します。
フィネスリングには面取り加工がされていて向きがあるようなのですが、
その面取り加工が両面に施されているような…(汗)
片側が若干面取りが広いような気がするのでそちらを内側に向けて装着。
ちなみにこの状態でFSSを入れてみると、
スプールが若干出っ張ってしまっているせいでサイドカバーを閉じることができません。
「T3」は同じΦ34でも「TD-Z」や「スティーズ」と違い
ベアリングの取り付け位置が異なることが原因のようです。
このため、ベアリングに手を加える必要があります。
<ベアリングの加工・交換>
ベアリングリムーバーでベアリングを外します。
取り外したベアリング&カラー。
これを加工するか、交換します。
・加工 → ベアリングを覆っているカラー(ゲタ)を0.5mm削る
・交換 → ベアリング(カラー含む)そのものを交換する
加工してしまうと本来のPX68 ピクシーに使えなくなってしまうので、
今回はベアリングを交換してみました。
用意したのは上の写真で写っているヘッジホッグスタジオ
「かっ飛びチューニングキット AIR BFS【1130AIR BFS&1030AIR BFS】」
「T3 AIR」、「SS AIR」用のベアリングです。
このベアリングをFSS標準のカラーの代わりに削ってみようと思っていたのですが、
比べてビックリ!
FSS標準のベアリングと比較してみると厚みが全然違います。。(汗)
削る必要がないどころか、むしろ薄いくらい。
とりあえず試しにそのままの状態でスプールに装着。
この状態でT3に入れるとサイドカバーを閉じることができ、FSSの装着に成功しました。
が、肝心のスプールが緩々・・・
メカニカルブレーキが機能しておらず、一杯に締めてもかなりカタカタします。
さすがにこのままではマズイのでスプールのシャフトにシムを噛ませてみました。
使用したシム(ワッシャー)は、
スクワット 「630ベアリングシム」 外径4.5mm x 内径3mm × 幅0.5mm
これを2枚ではまだスカスカ、3枚だと若干キツイのかスプールの回転が微妙に悪い。。
最終的に2枚+0.1~0.2mmほど削って薄くした1枚でちょうど良い具合になりました。
最後にサイドプレートのベアリングもAIRベアリングに交換。
ここのベアリング初めて取り外してみたのですが、めちゃくちゃ固いです。。
以上でT3のフィネスカスタム、「T3 FSS」の完成です。
メカニカルブレーキが機能しないとは思いもしませんでしたが、
何とか使えそうです。
これで渓流ベイトフィネスといってみたいと思います。