今回はダイワ LTコンセプトモデルの互換性について解説。
LTコンセプトモデルでは、スプール支持構造の変化により従来モデルとのスプールの互換性が失われました。
また、同じLT機同士での互換性についても未だはっきりとしない点がいくつかあります。
LT機は従来機とスプールの互換性なし
LTコンセプトモデルでは、ドラグノブの大口径化、スプール本体・ボディ側スプール支持部の構造が変わったため、従来モデルとのスプールの互換性が失われました。
▼大口径化したドラグノブ、それに合わせたスプール構造
▼LT機と従来機のスプール内部構造
▼LT機と従来機のスプール支持部
素人目線で勝手なことをいうと、互換性を維持したままにできなかったものかと。
シマノのようにドラグノブとセットなら互換有りとできればいろいろと面白そうなものですが、できなくなってしまったものは仕方ありません。
このシマノに似せた構造の方がスプールのブレがより抑えられるなどの効果があるのでしょう。
リアルフォーコンセプトにより、長く続いたダイワ スピニングリールの互換性はこれで終了となります。
不明瞭なLT機同士のスプール互換
ややこしいのがLTコンセプトモデル同士のスプール互換。
まず「18 カルディア」と「18 フリームス」では、スプール支持部構造の違いで互換性がありません。
これは分かるとして、問題はフラッグシップモデルである「18 イグジスト」。
18イグジストは完全に独立しているのか、現時点で同じLT機である「18 カルディア」と互換性がないと明記されています。
EXISTのスプールは他のどのリールとも互換性はございませんのでご注意下さい。(2018/3/26現在)
パーツ展開図を見る限り、同じような構造をしているようですが、イグジストはフラッグシップだけあって特別なようです。
イグジスト以外は同じLT機で、スプール支持部構造が同じもの同士それぞれ互換性が確認できます。
▼例
「18 レブロス」⇔「18 フリームス」
「18 タトゥーラ」⇔「18 カルディア」⇔「18 エメラルダス AIR」
LTコンセプトモデルの番手サイズ区分別のスプール互換
今度はLTコンセプトモデル内での番手サイズ区分ごとのスプールの互換性について。
LT1000 | ⇔ | LT2000 |
LT2500 | ⇔ | LT2500-C |
LT3000 | ⇔ | LT3000-C |
LT4000-C | ?⇔? | LT5000-C |
「LT6000」は単独で6000番同士のスプール互換となります。
現時点で確認できないのが「LT4000-C」と「LT5000-C」。
サイズ感、各パーツの組み合わせから互換性が有るものと思われますが、それを明記した記載がありません。
1000番と2000番同士でのスプール交換は可能です。
同ローターサイズ同士でのスプール交換は可能です。(例:2500と2500S など)
フリームス・カルディアの説明ではこのような曖昧な説明のみで、未だにはっきりとした互換性について解説されていません。
このあたり昔からダイワは不親切に思います。
そもそもとして、はっきりとサイズ規格を発表していない状態で一般ユーザーがどう同じローターサイズ同士か知れと言うのでしょう。
ハンドルの互換性はあり
最後にハンドルの互換性について。
こちらは特にLTコンセプトとは関係がなく、これまで通り「ねじ込み式」・「供回り式」でそれぞれ互換性があります。
リールスタンドについてはボディ側のネジ規格次第。