ダイワ公式サイトに「21 ルビアス エアリティ」の製品ページがアップされました。
軽量&高剛性のフルメタル(Mg)モノコックボディにより、軽さへの拘りを追求したLUVIAS AIRITY。
懐かしのエアリティにルビアスの名まで冠していますが、実質「18 イグジスト」の廉価版。
価格帯などからシマノ 「19 ヴァンキッシュ」を意識していると思われ、その対抗馬となりそうです。
ダイワ 軽さを追求した「21 ルビアス エアリティ」
フルメタル(Mg)モノコックボディにより、軽さを極めたLUVIAS AIRITY。
軽さへの拘りを追求したLUVIAS AIRITY。DAIWAの最新テクノロジーを集約した、軽量、高剛性のフルメタル(Mg)MQ(モノコック)ボディに大口径の超々ジュラルミン製MCタフデジギアを封入する事により、高い回転性能、回転耐久性をも同時に手に入れた。トラウト、バス、ライトソルトゲーム対応の小型番手からエギング、シーバス、ライトショアジギングまで対応する大型番手まで、幅広いルアーフィッシングを想定したラインナップ。
FC(フィネスカスタム)モデルは現代のフィネス系ルアーフィッシングをリードする。
【軽量&高剛性】 マグネシウム製モノコックボディ
ボディは軽さと剛性の高さを両立したフルメタル(Mg)モノコックボディ。
新規というわけではなく、「18 イグジスト」のボディを流用しています。
ボディカラーは「20 ルビアス」風なカラーリングに。
基本形状は同一ですが、「18 イグジスト」にあった逆転ストッパーはオミットされ「ストッパーレスボディ」に仕様変更。
軽量化に防水性の向上、コストカットにも貢献しています。
搭載されるギアは、超々ジュラルミン製MCタフデジギア。
「20 ルビアス」では、マシンカット処理されていない「超々ジュラルミン製タフデジギア」でした。
18イグジストと同仕様のZAION製エアローターを搭載
ローターには、18イグジストと同仕様のZAION製エアローターを搭載。
現時点でダイワ最軽量を誇るザイオンエアローター。
低慣性ローターによる巻き始めの軽さは、巻き感度やハンドリングの操作性に優れます。
20ルビアスとの違いとして、ルビアス エアリティはマグシールドラインローラーを採用しています。
(FCモデルを除く)
その他、グレードの位置づけとして、「ルビアス エアリティ」はイグジストとセルテートの間に入ります。
そのため、スプールの互換グループはタイプEXが有力です。
素早いドラグ調整を可能とするクイックドラグ
素早いドラグ調整を可能とするクイックドラグを搭載した専用機「FC LT2500S-XH-QD」が新たに登場。
FC LT2500S-XHをクイックドラグ仕様にチューニングしたモデルをラインナップ。
2500番クラスで155gという驚異的な軽さで、ライトリグを扱うバスフィッシングに最適なFC LT2500S-XHをベースに超ライトライン使用時に、素早くドラグテンションの調整を可能にしたクイックドラグ仕様。
バスプロ監修モデルだそうで、クイックドラグはシマノでいうところの「ラピッドファイアドラグ」と同機能でしょう。
ドラグノブを回した際のドラグ力の変化が大きく、少ない回転で素早くドラグ力を調整できます。
ルビアス エアリティのラインナップ、スペック、発売日
「21 ルビアス エアリティ」のラインナップは、LT1000~LT4000-Cの全14種。
品名 | ギア比 | 巻取り長さ | 自重 | 最大ドラグ力 | 標準巻糸量(ナイロン) | 標準巻糸量(PE) | ベアリング | 本体価格 |
FC LT1000S-P | 4.9 | 61cm | 150g | 5kg | 2.5lb-100m | 0.3号-200m | 11/1 | 57,000円 |
FC LT2000S-P | 4.9 | 64cm | 150g | 5kg | 3lb-150m | 0.4号-200m | 11/1 | 57,400円 |
FC LT2000S-H | 5.8 | 76cm | 150g | 5kg | 3lb-150m | 0.4号-200m | 11/1 | 57,400円 |
FC LT2500S | 5.1 | 72cm | 155g | 5kg | 4lb-150m | 0.6号-200m | 11/1 | 57,900円 |
FC LT2500S-XH | 6.2 | 87cm | 155g | 5kg | 4lb-150m | 0.6号-200m | 11/1 | 57,900円 |
FC LT2500S-XH-QD | 6.2 | 87cm | 155g | 5kg | 4lb-150m | 0.6号-200m | 11/1 | 59,900円 |
LT2500 | 5.2 | 73cm | 170g | 10kg | 6lb-150m | 0.8号-200m | 11/1 | 57,900円 |
LT2500-XH | 6.2 | 87cm | 170g | 10kg | 6lb-150m | 0.8号-200m | 11/1 | 57,900円 |
LT3000S-C | 5.2 | 77cm | 175g | 10kg | 6lb-150m | 0.8号-200m | 11/1 | 58,900円 |
LT3000S-CXH | 6.2 | 93cm | 175g | 10kg | 6lb-150m | 0.8号-200m | 11/1 | 58,900円 |
LT3000 | 5.2 | 77cm | 190g | 10kg | 8lb-150m | 1号-200m | 11/1 | 59,900円 |
LT3000-XH | 6.2 | 93cm | 190g | 10kg | 8lb-150m | 1号-200m | 11/1 | 59,900円 |
LT4000-C | 5.2 | 82cm | 200g | 10kg | 12lb-150m | 1.5号-200m | 11/1 | 60,900円 |
LT4000-CXH | 6.2 | 99cm | 200g | 10kg | 12lb-150m | 1.5号-200m | 11/1 | 60,900円 |
発売は、FCモデルが2月-3月中旬、ノーマルモデルが3月-4月中旬、唯一のクイックドラグ搭載機「FC LT2500S-XH-QD」は4月-5月中旬発売予定とのことです。
ルアマガプラスに詳細画像あり
出典:2021年DAIWAルビアスがフラッグシップ並みの最軽量級スピニングリールとなり爆誕!『ルビアス エアリティ』 – ルアマガ+(プラス)|内外出版社
釣り専門雑誌「ルアーマガジン」のWebメディア『ルアマガ+』にて、ルビアス エアリティの写真などが掲載されています。
これから追加されていくと思われますが、現時点(1/5)では寂しいダイワの製品ページ。
こういったメディアがあるのはありがたいですね。
ライバルリールと比較
同ダイワの「20 ルビアス」、「18 イグジスト」、ライバルであるシマノ社の「19 ヴァンキッシュ」と比較してみました。
いずれも軽さを追求したモデルということでリール重量を中心に比較します。
番手別の重量を比較
各番手(ボディサイズ)毎の重量を表にして比較してみました。
サイズ別重量比較 | 20 ルビアス | 18 イグジスト | 21 ルビアス エアリティ | 19 ヴァンキッシュ |
ボディ材質 | ZAION製モノコック | マグネシウム製モノコック | マグネシウム製モノコック | 脚付きフタ:マグネシウム ボディ(ギアボックス):CI4+ |
1000番(#1000ボディ) | – | 150g | 150g | 145g |
2000番(#1000ボディ) | 150g | 155g | 150g | 145g |
2500番(#1000ボディ)※1 | 155g | 160g | 155g | 155g |
2500番(#2500ボディ) | 175g | 180g | 170g | 165g |
3000番(#2500ボディ)※2 | 180g | 185g | 175g | 170g |
3000番(#3000ボディ) | 205g | 195g | 190g | 185g |
4000番(#3000ボディ)※3 | 215g | 205g | 200g | 200g/205g |
※1 ダイワ:FC LT2500-C、シマノ:C2500
※2 ダイワ:LT3000-C、シマノ:C3000
※3 ダイワ:LT4000-C、シマノ:4000
赤字がそのサイズでの最軽量値となります。
【20 ルビアスと比較】 完全な別物、共通点はカラーリングくらい
ルビアスという名を冠していますが、比較するまでもなく、スペック・価格からみて分かる通り完全な別物リールです。
「ルビアス」という名称が入っているため、SNSなどで「もうモデルチェンジ?」、「20ルビアスを買ったばかりなのに…」といった声が上がっていました。
はっきり言って紛らわしい…。
ネームバリューを狙ったものでしょうが、いっそのことルビアスを付けずにそのまま「エアリティ」で良かったのでは…?
ちなみに海外モデルにスペックの異なるエアリティという名のリールがあるそうです。
(だからどうしたという話ですが)
【18 イグジストと比較】 事実上の廉価版
「18イグジスト」のボディにローターやら諸々流用・・・
「ルビアス エアリティ」はルビアスの関連モデルではなく、実質「18イグジスト」の廉価版です。
スペック表から分かる範囲内では、1万円の価格差にベアリング数が1BBマイナス。
1BBに関しては後から追加可能な部位である可能性が高いため、あまり気にする必要はありません。
「ルビアス エアリティ」はイグジストより5-10グラムの軽量化が図られていますが、その要因は現時点で不明です。
今のところ考えられるのは、逆転ストッパーのオミットくらい…?
さすがにフラッグシップモデルである「18 イグジスト」とは、ちょっとした部品精度や組み立て・検品が厳しさが異なるでしょうが、気になるようなスペックダウンはみられません。
この時点で18イグジストの立つ瀬がなくなるため、いずれモデルチェンジ(たぶんマイナーチェンジ)することでしょう。
【19 ヴァンキッシュと比較】 重量は劣るものの・・・
最後に価格帯がぶつかり、事実上のライバルであるシマノの「19 ヴァンキッシュ」。
重量比較表を見て分かる通り、互角な番手があるものの、ほとんどが5グラム差でヴァンキッシュの方が軽量です。
後出しで負けるとは…と思われるかもしれませんが、これはまぁ仕方ありません。
エアリティはフルメタル(Mg)モノコックボディに大径ギア。
対するヴァンキッシュは、16年モデルではフルメタル(Mg)ボディだったものが、19年モデルは脚付きフタ(リールフット側)がマグネシウム製、ボディ(ギアボックス側)がCI4+製の所謂 “半プラ” ボディとなりました。
半プラボディは強度・剛性面で問題なくとも、やはりユーザー目線ではフルメタルと半プラのイメージ差は大きく感じられることでしょう。
19ヴァンキッシュの対抗馬となるか!? 廉価版18イグジスト
往年の名機『エアリティ』※の名を冠した「21 ルビアス エアリティ」。
※「03 トーナメント エアリティ」
その実態は、実質「18 イグジスト」の廉価版。
エアリティの実売価格(5万円~)をみる限り、定価販売のイグジストとの価格差は約2万円。
気になるようなスペックダウンはなくこの価格なら、かなりお買い求めやすくなったのではないでしょうか。
(+2万円でイグジストが買えると言えなくもないですが、まぁ今更・・・)
定価はほぼ同じでも価格が熟れている「19 ヴァンキッシュ」とはやや価格差(数千円)がありますが、十分に対抗馬となりえるリールになっています。