何やかんやでブログを更新できずにいましたが、お待ちかねの新製品情報が上がってきたので今度こそやる気を出します。^^;
ダイワのNEWリールが昨年に続き今年も年末に発売されるようで新製品情報がアップされました。
第一弾はすぐに発売されることが予想されていた新型アルファスのSVスプール搭載モデル「21 アルファス SV TW」。
φ32mmのSVスプールを搭載し、次世代ベイトリールのNEWコンセプト「ハイパードライブデザイン」を新たに採用しています。
DAIWA 21 ALPHAS SV TW 特徴とスペック
次世代両軸ベイトリール HYPER DRIVEデザイン採用 小型コンパクト&強靭φ32mmSVスプール搭載のバーサタイルリール
アルファスフル新型 TWS SVスプール搭載機登場!
HYPERDRIVEデザインによる初期性能が永く続くことを目指した設計思想の次世代ベイトリールが登場。
HYPERDRIVEデジギア搭載で、強度UPと回転フィーリングUPを実現し、HYPER ARMED HOUSING(Al)でコンパクトながら、強靭なボディ剛性を実現。
キャストアキュラシーもスプールφ32mmSVスプールを搭載し、軽量ルアーから幅広いルアーウエイトに対応。ソルト対応とし、様々な釣種に対応することはもちろんコアアングラーからビギナーまで、使いやすさはALPHASシリーズの特徴を継承している。
発売日は2020年12月ですが、前例に習い21年モデルという表記としています。
【フルメタルハウジング】 剛性に優れたオールアルミ製ボディ
先に発売された「20 アルファスAIR TW」同様、メインフレーム、サイドプレート、セットプレートがすべて金属のアルミ製ボディで構成されたフルメタルハウジングボディとなります。
「アルファスAIR TW」はガンメタ気味のカラーでしたが、こちらはオールシルバー。
ダイワではあまり見慣れないのでどことなくシマノっぽく見えてしまいますが、やはりフルアルミなからこのカラーリングでしょう。
フルメタルとなったことで剛性が高まり、全体的な耐久性の向上、巻き心地アップが期待できます。
もちろん海釣りでも安心して使えるソルト対応。
φ32mm SVスプール(ナロー)を搭載
アルファスシリーズ伝統の33mm?、それともCTの30mm?、間をとって32mm?
何ミリのスプールが搭載されるか様々な憶測がなされた新型アルファスSV。
採用されたのは、φ32mmのSVナロースプールとなりました。
「タトゥーラSV TW」と被ってしまいましたが、まぁ無難な径ですね。
記載されていないところをみると、スプール材質は超々ジュラルミンでしょう。
同じ32mmでもシャフト有りの「タトゥーラSV TW」とスプールの互換性はありません。
ナロースプールとのことなので、スピードシャフトモデルで32mmのAIRシリーズとも互換性はないと思われます。
85mmハンドルにUTDを採用
ハンドルは従来のアルファスシリーズで定番だった80mmから85mmへ延長。
85mmが次世代ベイトリールのスタンダードなハンドル長となっているようです。
ドラグは従来のアルファスシリーズから変わらず「UTD(アルティメットトーナメントドラグ)」となります。
また、スタードラグはZAION製のものを採用。
【ラインナップ】 2種のギア(ハイギアとエクストラハイギア)の計4機種
ラインナップは、2種のギア(ハイギアとエクストラハイギア)に左右ハンドルで計4機種。
品名 | ギア比 | 巻取り長さ | 自重 | 最大ドラグ力 | 標準巻糸量 | スプール径 | ハンドル長さ | ベアリング | 本体価格 |
800H | 7.1 | 71cm | 175g | 4.5kg | 12lb/45-90m、14lb/40-80m | φ32mm | 85mm | 7/1 | 32,300円 |
800HL | 7.1 | 71cm | 175g | 4.5kg | 12lb/45-90m、14lb/40-80m | φ32mm | 85mm | 7/1 | 32,300円 |
800XH | 8.1 | 81cm | 175g | 4.5kg | 12lb/45-90m、14lb/40-80m | φ32mm | 85mm | 7/1 | 32,300円 |
800XHL | 8.1 | 81cm | 175g | 4.5kg | 12lb/45-90m、14lb/40-80m | φ32mm | 85mm | 7/1 | 32,300円 |
次世代両軸ベイトリールテクノロジー HYPERDRIVEデザイン
「アルファスSV TW」と同時発表された「ジリオンSV TW」などと合わせて新規採用された次世代ベイトリールのNEWコンセプト。
初期性能が長く続くことを目指した設計思想
『HYPERDRIVE DESIGN』
強く、軽く、滑らかに。
DAIWA両軸リールの真・未来基準
スピニングリールでいうところの「LTコンセプト」に続き、ベイトリールにもNEWコンセプトが登場しました。
いずれも既存技術に名前を付けただけ感がありますが、とりあえず要となっている駆動系と耐久系の4要素をチェックしていきます。
ハイパードライブデジギア
■HYPERDRIVE DIGIGEAR
強く滑らかな回転が持続し続けることを追求したベイト(両軸)リールにおける新設計のギアシステム。 耐久性に直結するギアの歯のモジュール(大きさ)は小さくせず噛合い率アップを達成し、 初期の滑らかさが長く続くことを実現させたDAIWA独自のテクノロジー。
これが事実上の新規技術でしょうか。
材質や製法が大きく変わったのではなく、ギアの精度・噛合い率が向上しているようです。
スピニングリールでいうところの「デジギアⅡ」→「タフデジギア」みたいなもので、 “ちょっとしたアップグレード” くらいなものと思われます。
ハイパーダブルサポート
■HYPER DOUBLE SUPPORT
滑らかさの持続と、巻きの強さ・軽さを実現した駆動サポートシステム。ピニオンギアの両端を2つのボールベアリングで高精度に支持することで、ハンドルからの入力を減衰せず、負荷が掛かった時でも力強く、軽く巻上げることを可能にした。
シマノでいうところの「X-SHIP」。
ダイワのスピードシャフト(シャフトレス)モデルは昔からこの仕様・構造を採用しています。
特に新規機構というわけではありません。
ハイパーアームドハウジング(アルミ)
■HYPER ARMED HOUSING (AL)
内部構造を高剛性、高精度でしっかりと支え、精緻な巻き心地とパワーを生む筐体システム。要であるフレームに金属素材を用いることが必要条件で、サイドプレートやセットプレートとの組合せにより、基本性能をさらに長く発揮し続けることを可能にする。本シリーズでは、フレーム、ギア側サイドプレート、ダイヤル側セットプレートにアルミニウム合金を採用。堅牢無比な強度を実現したフルメタルハウジング仕様となっている。
これも特に新規ではなく、フルメタルハウジング(オール金属製)ボディをこう呼ぶことにしたのでしょう。
ハイパータフクラッチ
■HYPER TOUGH CLUTCH
何千回、何万回でも摺動し続けるメリハリのきいたオン・オフ性能だけでなく、塩分濃度の高い海水域でも極めてトラブルの少ないクラッチシステム。 過酷なソルトシーンにおける固着修理件数を、当社比で既に99%削減する実績をもたらした、最先端の絶縁構造を誇る。
これは「T3」あたりから新規採用されるようになった「ソルトバリアタフクラッチ」と「タフ&リジッドクラッチシステム」のことかと思われます。
(もちろん何かしら改良されている可能性あり)
海水使用時の絶縁云々もありますが、従来のダイワ製ベイトリールのクラッチから耐久性が大幅に向上しました。
以前のものはクラッチが軽く押しやすいものの、半クラになりやすかったり、船釣りでクラッチを頻繁にON/OFFする使い方ではすぐにダメになることが多くありました。
歴代アルファスシリーズ、タトゥーラSV TWと比較
これまでのアルファスシリーズ、同径SVスプールを搭載した「21 タトゥーラSV TW」と比較してみました。
アルファスシリーズと比較
初代、Rエディションは省き、同スプール径の「アルファスSV」、「アルファスAIR」、「アルファスCT SV」、「アルファスAIR TW」と比較。
比較 | 15 アルファスSV | 16 アルファスAIR | 19 アルファスCT SV | 20 アルファスAIR TW | 21 アルファスSV TW |
ボディ | メインフレーム:アルミ、サイド:高強度樹脂 | メインフレーム:アルミ、サイド:高強度樹脂 | メインフレーム:アルミ、サイド:高強度樹脂 | フルアルミハウジング | フルアルミハウジング |
自重 | 175g | 165g | 170g | 160g | 175g |
TWS | – | – | – | ○ | ○ |
スプール径 | φ33mm | φ32mm | φ30mm | φ28mm | φ32mm |
スプール材質 | 超々ジュラルミン | G1ジュラルミン | G1ジュラルミン | G1ジュラルミン | 超々ジュラルミン(未確認) |
本体価格 | 30,000円 | 37,000円 | 31,200円 | 42,800円 | 32,300円 |
スタンダードなアルファスのスプール径はφ33mmですが、派生モデルが豊富なため様々なスプール径のモデルが存在します。
フルアルミボディでありながら自重は旧アルファスSVと同じ175グラム。
スプールが違うとはいえ、同ボディの「アルファスAIR TW」との15グラムもの重量差が気になりますね。
(スプールの重量差はあっても5gほどなはず)
価格はやや値上がりしていますが、まぁ許容範囲内でしょう。
20 タトゥーラSV TWと比較
続いて、同じφ32mmのSVスプールを搭載した「20 タトゥーラSV TW」と比較。
比較 | 20 タトゥーラSV TW | 21 アルファスSV TW |
ボディ | メインフレーム:アルミ
サイドプレート:高強度樹脂 |
フルメタルハウジング
(アルミ) |
自重 | 190g | 175g |
最大ドラグ力 | 5.0kg | 4.5kg |
TWS | ○ | ○ |
スピードシャフト | – | ○ |
ピニオンギア2BB支持 | – | ○ |
ソルト対応 | ○ | ○ |
ベアリング | 7/1 | 7/1 |
本体価格 | 25,900円 | 32,300円 |
スペックの近いこの2機種、お求めやすさでは「20 タトゥーラSV TW」に分がありますが、価格・スペック差を考慮するともう少し出して「21 アルファスSV TW」にいっておきたいところですね。
お待ちかねの次世代スタンダード「アルファスSV TW」
まさかのベイトフィネス機AIRモデルが先に発売された新型アルファス。
お待ちかねのスタンダードなSVモデルが登場です。
気になるスプール径は近年主流となりつつあるφ32mm。
ナロースプールと合わせてスプールの立ち上がりが向上し、気持ちの良いキャストができそうです。
ボディは確定しているので気になるのはスプール径だけでしたが、「ハイパードライブデザイン」による新規ギア「ハイパードライブデジギア」が思わぬサプライズとなりました。
発売は2020年12月予定。
既に予約を受け付けているショップもあるようです。
コロナの影響なのか、初期出荷分を買い逃すと次がなかなかこない事例が多く発生しているので、すぐにでも欲しい方は予約を忘れずに。