ティップの折れた渓流用テレスコベイトロッド、
ジャクソン 「カワセミラプソディー TULC-434L」。
関連記事 – 「テレスコベイト TULC-434L またまた折れる・・・」
この折れたティップ#1をカーボンソリッドに入れ替え、強度の向上を図ります。
使用するのがこちら。
■Justace ST-SFT631M
ジャストエース 「SFT631M」のソリッドティップ単品。
<スペック・サイズ>
全長:350mm
先径:1.2mm
元径:2.6mm
パワー:M(ミディアム)
UL、L、ML、Mの4つのパワーがあって、
「TULC-434L」の#1に最もサイズの近い「M」を選びました。
パワーは「M」とは言え、
スピニングのソリッドなのでそれほど硬くはないだろうと踏んでいましたが、
いざ現物を曲げてみると思ったより硬い。
こりゃ確かにミディアムだわ。(汗)
ただ、「TULC-434L」自体が割と硬めのロッドなので元より若干硬いくらいです。
MLくらいがちょうど良かったかもしれません。
ちなみにこれで2,000円。
チタンティップが1,000円ほどなのでそれと比べると割高ですね。
▼折れたティップ #1と比較
ソリッドの方は、差し込み部の長さ:30mmを差し引くとほぼピッタリの長さ。
太さはさすがにピッタリとはいかないので調整する必要があります。
<ソリッドティップの加工>
このカーボンソリッドは無塗装なのでまずは塗装から。
本体に合わせてブラック(ツヤあり)を吹きました。
塗料は2液型ウレタン塗料のゼットブラック。
次は各部の調整。
なるべく太さの近いものを選んだとはいえ、さすがにピッタリとはいきません。
特に根元は本体側#2を通り抜けるのでスレッドで太らせてみることに。
これにエポキシを塗ってみると太くなりすぎて失敗。。
塗ったエポキシをスレッドごと剥がし、今度はエポキシのみで調整してみると無事収まりました。
次に遊動式ガイドの位置調整。
そのままでは下に下がり過ぎてトップ-1番ガイドの距離が2-3番ガイドより広くなってしまいます。
本来の位置をマーキング。
マーキングしたソリッドの方にエポキシを盛り、ここで留まるように調整。
カーボンソリッドの不要な凸部分をカットします。(干渉してしまうため)
元のブランクからトップガイドを外し、
「TULC-434L」に通したカーボンソリッドに接着すれば完成です。
今回は富士のホットグルーを使用しました。
(修正する可能性がゼロではないため)
完成。
撮影角度のせいでトップ-1番ガイドの距離が長く見えますが、元の位置と同じです。
写真はありませんが、ベンディングカーブも自然です。
これで純正よりは折れにくくなったはず。
今期はもう終わりなのであまり試すことはできないと思いますが、
以前のように簡単に折れることはないと思います。
ちなみにアンリパのテレスコロッドも折れにくいように
ティップにはソリッドを採用しているらしいです。
掛かった費用は、カーボンソリッドのみの約2,000円。
(塗料やエポキシなどは実質タダとして)
ロッドビルドに必要な道具「スレッドやエポキシ、ドライモーター」は必要ないので
それほどハードルの高い改造ではありません。
塗装はダイソーなどで販売されているマニキュアのトップコートを塗るだけでも
見栄えはよくありませんが保護効果はあります。
(最悪無塗装もあり?)
同じく太さ調整用のエポキシもダイソーで販売されているエポキシ接着剤で代用可。
作業をしていて自分もテレスコの渓流ベイトロッドに興味が湧いてきました。^^;
移動は車なのでそういった面での利便性はありませんが、源流探索では便利そうです。