息の長いアルファスシリーズにCT(COMPACT&TOUGH)コンセプトモデルが登場。

最上位のスティーズと同等のG1ジュラルミン製 φ30mm CT SVスプールを搭載。

注意点として、更にコンパクトになったスティーズCTと違い、アルファスはボディサイズに変化ありません。



DAIWA 19 ALPHAS アルファス CT SV

CT(COMPACT&TOUGH)SVスプール初搭載の次世代スタンダード。

2004年に登場した初代から、実に15年に渡り高い信頼性を得てきたフルメタルのコンパクトボディ。時代を経るごとに、当時のDAIWA最先端のテクノロジーを惜しみなく投入して、フラッグシップに迫る優れた機能を発揮し続けてきたメイドインジャパン。
9代目となる伝統の名機は現代フィールドに速効するアルファスCT SVの名の下に誕生することとなった。
信頼のボディをベースに、積み込まれたのは小型高性能エンジン。搭載された30φCT SVスプールは、最高峰スティーズCT SVとエンジンは完全同スペック。素材には超軽量かつ高剛性を発揮するG1ジュラルミンが採用され、立ち上がりの良い優れた回転性能は堅守速攻。その差はスプールサイドに見えるモデル名のレーザー刻印のみだ。
例えるなら、ファクトリーチューンドマシン。一見しただけでは市販車。しかし、ひとたびアクセルを踏み込めば、瞬時に他を周回遅れに追い込むレーシングパッケージ。見えない部分、内にハイスペックエンジンを仕込んだ、いわば羊の皮を被った狼とも言えるのではないだろうか。
ギア比は6.3の70H 、7.2の70SH。それぞれ59センチ、67センチの巻き上げ長。巻きに、撃ちにと多彩なアプローチで次世代バーサタイルの特長が際立っていく。ブラックを基調にオレンジの差し色は、DAIWAベイトリールで代々続く小型ルアー対応機の証。既存モデルで歴戦を戦ったアングラーが、CT SVに持ち替えたとしてもそこに違和感はなく、アドバンテージしか存在していない。

DAIWA : アルファス CT SV – Web site



スティーズと同スペックのφ30mm G1ジュラルミン製 CT SVスプールを搭載

最上位モデルとなる「スティーズCT SV」と完全同スペックの小口径 30φ CT SVスプールを搭載。

下位モデルということでランクを下げて超々ジュラルミン製となっていてもおかしくないところですが、出し惜しみすることなくG1ジュラルミン製となっています。

単純にCTSVスプールを使ってみたいのならこのアルファスCTSVで十分ということになります。



気になるスプールの重量は、オプションのRCSB CT SV700スプールが8gとなっているのでこの数値で間違いないはず。

スプールの互換性についても、AIRモデルが同モデル内にスプールの互換性があったように、このCTモデルにも同モデルで互換性があるようです。(未確認)

「スティーズ CT SV TW」が700番で「アルファス・ミリオネア CT SV」が70番。

番手こそ異なるものの、同じ30φに幅も同じ?

少なくともアルファス・ミリオネアには互換性がありそうです。(ギアも)



15年に渡る信頼のアルミ製コンパクトフレーム

2004年に登場した初代アルファス。

そのメインフレームは、アルミ製のコンパクトボディとして登場以来いくつものリールのベースとなってきました。

今回もこのアルファスボディを流用。

注意点として、ボディもコンパクトになった「スティーズ CT SV TW」とは違い、基本フレームは変わりません

30φスプールを搭載するため、33φスプール用ボディに隙間を埋めるフィネスリングが装着されています。

その他、ハンドルノブが変わっている以外はアルファスSVがベースのようです。



ラインナップ・スペック表

ラインナップは、H:ハイギヤとSH:スーパーハイギヤに左右ハンドルの計4機種。

品名 巻取り長さ ギア比 自重 最大ドラグ力 標準巻糸量 ハンドル長 ベアリング 本体価格
70H 59cm 6.3 170g 4.5kg ナイロン 14lb-30~60m 80mm 6/1 31,200円
70HL 59cm 6.3 170g 4.5kg ナイロン 14lb-30~60m 80mm 6/1 31,200円
70SH 67cm 7.2 170g 4.5kg ナイロン 14lb-30~60m 80mm 6/1 31,200円
70SHL 67cm 7.2 170g 4.5kg ナイロン 14lb-30~60m 80mm 6/1 31,200円
スプールの互換性

スプールの互換性についてですが、元々のアルファス(無印、SVモデル)がφ33mm、AIRモデルがφ32mm、そしてこのCT SVがφ30mm。

それぞれスプール径が異なるため、互換性はありません。

隙間を埋めるリングは外すことができないため、リングを取り外して33φスプールを装着ということもできません。

AIRモデルが同モデル内にスプールの互換性があったように、このCTモデルにも同モデルで互換性があるようです。(未確認)

「スティーズ CT SV TW」が700番で「アルファス・ミリオネア CT SV」が70番。

番手こそ異なるものの、同じ30φに幅も同じ?



信頼と実績のアルファスシリーズ

未だに酷使されるアルファスシリーズ。

最初に購入したベイトキャスティングリールがアルファスということもあって特に愛着のあるリールです。

今回のCT SVモデルは、自分には必要性の低いものですが惹かれるものはあります。

問題はCTモデルの発展性。

CTコンセプトでは、スプールを小口径化することで立ち上がりを軽くし、キャスタビリティを向上させています。

スプールはベイトフィネススプールほど薄くせず、強度・耐久性を確保。

逆にスプールをベイトフィネスモデルの用に薄くすれば更なる軽量キャスト性能に期待できます。

後々ベイトフィネスに特化したカスタムスプールが発売されるのか、このモデルとは別で発売されるのか、今後が分かりません。

とりあえず軽量キャスト用途に期待したい場合は様子見したほうが懸命でしょう。