ダイワ製タフスピニングの代名詞セルテートに大型サイズが登場。
アルミ製モノコックボディにZAION製エアローターを搭載し、ドラグ&ギアが強化された「21 セルテート SW」。
価格帯からキャタリナの後継機のようです。
大型サイズが登場 ダイワ 21 セルテート SW
タフスピニングの代名詞セルテートに、遂に⼤型サイズCERTATE SWがデビュー。
強靭MQ(モノコック)ボディの⼼臓部には、⼤型・⾁厚化したG1ジュラルミンタフデジギアを搭載。
⾼耐久かつ滑らかな巻き⼼地を発揮する。
強度と低イナーシャ(低慣性)を⾼次元で両⽴したZAIONエアローターは、軽快かつパワフルな巻き上げでハイレスポンスなジャーキングとリトリービングをサポート。
MAGSEALEDによる⾼い防⽔性能だから永く続く初期性能は、信頼の証。
ドラグ性能は、従来⽐200%以上の耐久性を誇る新世代ドラグシステム。
ドラグクリック⾳は響き渡るビッグサウンド仕様。
⾶距離と優れたトラブルレス性能を発揮するLC-ABSで、今までのキャストフィールを⼤きく変える。
キャスティング主体のハイギアモデルはハイグリップエッグノブ、ジギング主体のパワーギアモデルは軽量ラウンドEVAノブを採⽤。キャプチャ・引用元:CERTATE SW(セルテートSW)|DAIWA
ラインナップ・スペック・価格
ラインナップは、8000番、10000番、14000番、18000番にギア比別で計6機種。
品名 | ギア比 | 巻取り長さ | 自重 | 最大ドラグ力 | 標準巻糸量(PE) | ベアリング数 | ハンドル長 | ハンドルノブ | 本体価格 |
8000-P | 4.8 | 92cm | 615g | 25kg | 3号-400m | 8/1 | 75mm | EVAラウンド | 73,800円 |
8000-H | 5.8 | 111cm | 625g | 25kg | 3号-400m | 8/1 | 80mm | ハイグリップエッグ | 73,800円 |
10000-P | 4.8 | 98cm | 620g | 25kg | 4号-400m | 8/1 | 75mm | EVAラウンド | 73,800円 |
10000-H | 5.8 | 118cm | 630g | 25kg | 4号-400m | 8/1 | 80mm | ハイグリップエッグ | 73,800円 |
14000-XH | 6.2 | 134cm | 635g | 25kg | 5号-400m | 8/1 | 80mm | ハイグリップエッグ | 73,800円 |
18000-H | 5.8 | 131cm | 850g | 30kg | 6号-400m | 8/1 | 85mm | ハイグリップエッグ | 85,200円 |
発売は、2021年3月発売予定。
(「18000-H」は4月発売予定)
LTコンセプトと同じくシマノに合わせた新品番体系となっています。
旧番手から新番手の換算がこちら。
旧・品番体型 | 共通 | 新・品番体型 | |
旧番手 | ボディサイズ | 糸巻量 | 新番手 |
3500 | #3500-4000 | 2号-300m | LT6000S |
4000 | 3号-300m | LT6000D | |
4500 | 中 | 4号-300m | 8000 |
5000 | 5号-300m | 10000 | |
5500 | 6号-300m | 14000 | |
6500 | 大 | 8号-300m | 18000 |
8000 | 10号-300m | 20000 |
「21 セルテートSW」の特徴
「21 セルテートSW」の特徴とスペック、採用テクノロジーなどをチェック。
【強靭・高耐久】 剛性に優れたアルミ製モノコックボディ
セルテートシリーズでお馴染みとなったアルミ製MQ(モノコック)ボディ。
剛性に優れたモノコック構造により、より大径なドライブギアを搭載できるようになっています。
セルテートSWのボディサイズは、8000-14000番の中型、18000番の大型の2種。
中型ボディ(8000-10000-14000)間でスプールとハンドルの互換性あり。
大型ボディ(18000)は中型とは互換性がなく、大型間のみとなります。
ドラグノブ、ハンドルノブは中・大型間で共通です。
強度と軽量性を両立するG1ジュラルミン製タフデジギアを搭載
大型サイズのモノコックボディに搭載されるのは、G1ジュラルミン製 タフデジギア。
これまで大型サイズに搭載された「ハイパーデジギヤ」は、硬く強度に優れている反面、重さがネックでした。
強度と軽さに優れたG1ジュラルミンにより、従来と比較してギアの外径を約12%アップ、厚みを55%アップ。
滑らかな回転が持続し、パワフルな巻き上げを発揮します。
【軽量・低慣性】 ZAION製エアローター
ローターには、軽量&低慣性のZAION製エアローターを採用。
NEWソルティガがメタルローターになり、その流れでこちらにもアルミ製ローターの搭載が期待されていたようですが、無難に?ザイオン製となっています。
旧ソルティガ・キャタリナもZAION製エアローターを採用しており、強度面に問題はないでしょう。
その他ベールには、通常のエアベールを強度アップさせた「タフエアベール」を採用。
アームレバー部との段差をなくすことにより、ライントラブルを大幅に解消。
ベールリターン方式はマニュアルのみ。
不意のベール返りを防止する「ローターブレーキ」機構も搭載しています。
ATDにカーボンドラグワッシャーを採用
ドラグは定番となった「ATD-オートマチックドラグシステム」を採用。
ドラグワッシャー(カーボン)数を中型7枚、大型9枚構成に増やし、耐久性と放熱性を追求しています。
【防水機構】 マグシールド&マグシールドBB
防水テクノロジー「マグシールド」ももちろん搭載。
更に塩ガミしやすいラインローラーに「マグシールドボールベアリング」を採用しています。
ギア比に応じたハンドルノブタイプ
パワーギアモデルには「EVAラウンドノブ」を、ハイギアモデルには「ハイグリップエッグタイプ」を採用。
握りやすさ、滑りにくいさは良さそうですが、見た目ちょっと安っぽいのが気になります。
「21 セルテートSW」と「16 キャタリナ」を比較
「セルテートSW」を従来機・同価格帯の「16 キャタリナ」と比較してみました。
スペック比較 | 16 キャタリナ | 21 セルテートSW |
ボディ | アルミ製ボディ | アルミ製モノコックボディ |
ローター | ZAION製エアローター | ZAION製エアローター |
ギア | ハイパーデジギア(アルミニウム青銅) | G1ジュラルミン製MCタフデジギア |
ABS | ABSⅡ | LC-ABS |
マグシールド | ボディ | ボディ |
マグシールドBB | ラインローラー | ラインローラー |
ドラグ | ATD | ATD |
「セルテートSW」は「キャタリナ」の実質後継機
名前が変わってしまいましたが、「21 セルテートSW」はスペック・価格面から「16 キャタリナ」の後継機のようです。
ボディがモノコック化され、LC-ABSなどの新規規格にアップグレード。
キャタリナの名が使われなくなったのは惜しいところですが、後継機としては十分なスペックとなっています。
「16キャタリナ」と重量と価格を比較
「16 キャタリナ」とのリール重量・価格差を比較してみました。
16 キャタリナ | 21 セルテートSW | ||||
番手 | 自重 | 価格 | 自重 | 価格 | 番手 |
3500 | 445g | 56,500円 | – | – | – |
4000 | 435g | 57,500円 | – | – | – |
4500 | 590g | 66,500円 | 615/625g | 73,800円 | 8000 |
5000 | 605g | 67,500円 | 620/630g | 73,800円 | 10000 |
– | – | – | 635g | 73,800円 | 14000 |
6500 | 815g | 76,500円 | 850g | 85,200円 | 18000 |
モノコックボディ化、ギアの大径化のためか、中型サイズで15-35グラム増、大型サイズで35グラム増となっています。
価格は中型で6,300-7,300円アップ、大型で8,700円値上がっています。
このクラスのリールとなると、この程度の重量差、値上げは気にならない…?
大型スピニング セルテートSW
ダイワ製タフスピニングの代名詞「セルテート」に、ついにSW表記を使った大型サイズが登場。
ソルティガに迫るスペックで人気を博した「キャタリナ」の後継となる位置づけ。
シマノ「ツインパワーSW」のライバルとなるリールです。
正直パクリと言われそうなSW表記は大型スピニングとして分かりやすいので個人的には○。
ただし、「キャタリナ」ブランドが消滅しそうなのは非常に残念です。
セルテートのネームバリューは確かなものですが、せっかくここまで築き上げた「キャタリナ」ブランドを捨てるのは勿体ない。
何かしら新しい試みを取り入れてくるのはダイワの強みですが、もう少し築き上げたものを大事にして欲しいところです。
タフスピニングのセルテートに大型サイズが登場し、抜け目ないラインナップになったように見えますが、抜けている・一新されていない番手サイズがあって、それが旧3500/4000番・現行LT6000。
このクラスはLTコンセプト機より前の「16 セルテートHD」のままとなっています。
2021年の新製品として、
アルミ製モノコックボディにZAION製(またはアルミ製)エアローターを搭載したLT6000番の「NEWセルテートHD」。
(エアリティにちなんでこちらは「セルテート フォース」なんて名称が最良)
大型SWリールとして、
アルミ製モノコックボディにアルミ製エアローターを搭載した「NEWキャタリナ」。
これらがダイワファンが望むものだったと思います。
「セルテートSW」、名称はともかくリールそのものはキャタリナポジとして良いリールだと思います。